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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

ジャガー I-PACE 試乗

IPACE201907


一時期、世間を騒がせていたタカタのエアバッグ問題も話題としては収束し、ああ、自分のクルマは無関係だったのかなと思っていたらリコールのお知らせが。ディーラーに持っていったついでに、短時間ではありますが、I-PACEに試乗させてもらいました。

外観はSUV的で、しかしSUVとしては(エアサス仕様で一番低くしていたこともあって)やや低めの車高と従来のジャガーとは異なるベクトルを向いた短いボンネット(エンジンがないのでクラッシャブルゾーンとしての長さが必要なだけ)が特徴で、ジャガー以外も含めた他車にはないオリジナリティの高いデザインがまずは売りといったところでしょう。僕の好みではないけれど、いかにも電気自動車というわざとらしさを全面に出さずに、それでいて電気自動車ならではデザインになっているところにまずは好感。ただし、近年のジャガー・デザインの傾向と良くも悪くも一貫性があるために電気自動車に明確な近未来のイメージが欲しい人には、少し物足りないと感じる人もいるかもしれません。まあ、僕はその控えめなところがジャガーのデザインの良いところだと思うっているんですが。

乗り込んで、スタートボタンを押すところは、スマートキーが一般的になっている最近の内燃機関のクルマと同じ作法で戸惑うところは特になし。しかし、スタートボタンを押しても動作すべきエンジンがあるわけでもなく、目の前のディスプレイ表示が変わるだけで当然無音。そして無振動。そこから、軽くアクセルを踏むとそろりと始動。動き始めから最大トルクが出るというモーターの特性から、出だしがピーキーなのかもと勝手に想像していたんですが、ゆっくりとした動き出しに神経を使うことなく、スムーズな始動が可能です。2.2トンの車重を感じさせる重厚な乗り味は駐車場で動かしているだけでもわかります。電気自動車はバッテリー搭載の都合上、重々しくなるところは仕方のないところで、今のバッテリー技術(航続距離を稼ぐためには多くバッテリーを積まなくてはならない)だと、この重々しさは電気自動車ならではの特性ということになります。

路上に出て走ってみて感じるのは、とにかくスムーズだということ。加速を得たいというときに内燃機関のクルマはパワーにかなり余裕がある高性能車でもないかぎり、トランスミッションのキックダウンまでに少し間があり(少し待たされて)、キックダウンしてエンジン音が高まって加速するというプロセスを踏むわけですが、アクセルの踏み加減に応じてすぐに反応して、踏み加減に応じた加速が得られる感覚は電気自動車ならでは。深くアクセルを踏み込めば、2.2トンの車重を感じさせない厚いトルクでグイグイ加速するところも気持ちイイ。回生ブレーキの設定を「高」にするとアクセルペダルを抜いたときにサッと減速して、電気自動車ならではの速度調整も可能で、しかも不自然さがない。とにかく、運転者の感覚に寄り添った扱いやすさに、洗練という言葉を思い浮かべずにはいられません。また、重いバッテリーを床下に積んでいるために、ある程度車高があるクルマであるにもかかわらず、重心の低さもハッキリと実感できます。

静かな故に、他のノイズが目立ってしまうのではないかとの予想は裏切られ、ロードノイズが良く遮断されていて、騒音面は快適そのもの。風切り音も皆無で、Webの情報では高速道路でも良く抑えられているとのこと。

内装も価格相応の質感があり、全体の操作性も従来の自動車と違和感がなく、自動車好きに戸惑わせるところがまるでない。良い意味で、自動車らしさがそのまま生かされていて、完成度がとても高いところに感心してしまいました。自動車雑誌(クルマ好きのライター)の評判が良いのも納得の仕上がりです。

洗練されていて、自動車として失ったと思わせる部分がまるでないところがなんと言ってもI-PACEの素晴らしいところ。充電インフラと航続距離の課題は、すべての電気自動車共通の課題ではありますが、そこを除けばまるで不足がない完成度で、とりあえず新しいものを出しました、という安易さが皆無、初めての電気自動車でも妥協なく、従来のクルマらしい楽しさを失わずに、電気自動車ならでは良さを活かそうというジャガーの心意気を感じさせるものでした。価格とサイズ(拙宅の駐車場には入らない)に課題はありますが、そう遠くない将来にもっと身近になってくるのではないか、と思わせる完成度の高さ。もちろん。ワインディングでのハンドリングや、上り下りでの重さに由来するネガティヴな要素など未知数のところはありますが、電気自動車の時代になったらつまらないんじゃないか、という僕のイメージが一変、いや、手の届くクラスのモデルが早く出てくれないかなと思うくらい好印象でした。

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