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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

勝手にオーケストラランキング 2019

2年前に書いた自分勝手なオーケストラ・ランキング、その後観たコンサートを加え、見直しを含めてアップデートしました。

オーケストラの演奏というのは、指揮者がオケの力をうまく引き出していたか、曲がオケの特徴にマッチしていたか、その日の調子はどうだったのか、観た席はどこだったのかといった要素が結構大きいので、お遊びランキングとして軽い気持ちで見ていただければと思います。尚、あくまでもオケの技量に着目したもので、そのときの感動の度合いと必ずしも一致しているわけではありません。上位ランクでも好みと違う演奏もありました。また、最近は耳がかなり肥えてきたことが自分でもわかるので、2014年以前に観たオケは評価が甘めの傾向があるかもしれません。


【Sランク】
クリーヴランド管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第2番」「第6番)
(指揮:フランツ・ウェルザー=メスト、2018年)

バイエルン放送交響楽団(注)
⇒ マーラー「交響曲第9番」
(指揮:マリス・ヤンソンス、2016年)

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ハイドン「交響曲第80番」、ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」
(指揮:サイモン・ラトル、2015年)

ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
⇒ ストラヴィンスキー「火の鳥」、チャイコフスキー「交響曲第5番」
(指揮:マリス・ヤンソンス、2013年)
⇒ ブラームス「交響曲第1番」、マーラー「交響曲第4番」
(指揮:ダニエレ・ガッティ、2017年)


【Aランク】
シュターツカペレ・ドレスデン
⇒ シューマン「交響曲第2番」同「第3番」
(指揮:クリスティアン・ティーレマン、2018年)

ルツェルン祝祭管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第2番」、ストラヴィンスキー「春の祭典」
(指揮:リッカルド・シャイー。2017年)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第9番」
(指揮:ズービン・メータ、2016年)
⇒ マーラー「交響曲第3番」
(指揮:マリス・ヤンソンス、2015年)

シュターツカペレ・ベルリン
⇒ ブルックナー「交響曲第5番」「交響曲第6番」
(指揮:ダニエル・バレンボイム、2016年)

シカゴ交響楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第5番」、マーラー「交響曲第1番」
(指揮:リッカルド・ムーティ、2016年)

ロサンゼルス・フィルハーモニック
⇒ マーラー「交響曲第6番」
(指揮:グスターボ・ドゥダメル、2015年)
⇒ マーラー「交響曲第9番」
(指揮:グスターボ・ドゥダメル、2019年)

マーラー室内管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第2、第3番、第4番」
(レイフ・オヴェ・アンスネス弾き振り、2015年)

サイトウ・キネン・オーケストラ
⇒ ベルリオーズ「幻想交響曲」
(指揮:小澤征爾、2014年)

ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
⇒ ブルックナー「交響曲第4番」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」抜粋)
(指揮:ワレリー・ゲルギエフ、2015年)
⇒ ブルックナー「交響曲第3番」
(指揮:ロリン・マゼール、2013年)


【Bランク】
ロンドン交響楽団
⇒ バーンスタイン「交響曲第2番」、ヤナーチェック「シンフォニエッタ」、マーラー「交響曲第9番」
(指揮:サイモン・ラトル、2018年)

ボストン交響楽団
⇒ モーツァルト「フルートとハープのための協奏曲」、ラフマニノフ「交響曲第2番」
(指揮:アンドリス・ネルソンス、2017年)

マリインスキー歌劇場管弦楽団
⇒ ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」「第4番」、「シンフォニック・ダンス」
(指揮:ワレリー・ゲルギエフ、2017年)

バンベルク交響楽団
⇒ モーツァルト「交響曲第34番」、ブルックナー「交響曲第7番」
(指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット、2016年)

ベルリン放送交響楽団
⇒ ブルックナー「交響曲第8番」
(指揮:マレク・ヤノフスキ、2015年)

ベルリン・ドイツ交響楽団(注)
⇒ R.シュトラウス「英雄の生涯」
(指揮:トゥガン・ソヒエフ、2015年)

ウィーン交響楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第4番」、ニールセン「交響曲第5番」
(指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット、2015年)


【Cランク】
エストニア・フェスティバル管弦楽団
⇒ シベリウス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第2番」
(指揮:パーヴォ・ヤルヴィ、2019年)

フィルハーモニア管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第7番」「ピアノ協奏曲第3番」
(指揮:エサ=ペッカ・サロネン、2017年)

トーンキュンストラー管弦楽団
⇒ ベートーヴェン「ヴァイオリン協奏曲」、R.シュトラウス「英雄の生涯」
(指揮:佐渡裕、2016年)

パリ管弦楽団
⇒ メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、マーラー「交響曲第5番」
(指揮:ダニエル・ハーディング、2016年)

国立リヨン管弦楽団
⇒ ラヴェル「ピアノ協奏曲」、サン=サーンス「交響曲第3番」
(指揮:レナード・スラットキン、2014年)

バーミンガム市交響楽団
⇒ ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」「交響曲第4番」
(指揮:アンドリス・ネルソンス、2013年)

ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団
⇒ ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第1番」
(指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク、2019年)
⇒ ベートーヴェン「交響曲第7番」、ブラームス「交響曲第1番」
(指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク、2013年)


【Dランク】
スイス・ロマンド管弦楽団
⇒ メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、マーラー「交響曲第6番」
(指揮:ジョナサン・ノット、2019年)

フィラデルフィア管弦楽団
⇒ プロコフィエフ「ヴァイオリン協奏曲第2番」、ブラームス「交響曲第2番」
(指揮:ヤニック・ネゼ=セガン、2016年)

国立トゥールーズ・キャピタル管弦楽団
⇒ サン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」、ムソルグスキー「展覧会の絵」)
(指揮:トゥガン・ソヒエフ、2015年)

ベルリン・ドイツ交響楽団(注)
⇒ ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」、ブラームス「交響曲第1番」
(指揮:トゥガン・ソヒエフ、2015年)

バイエルン放送交響楽団(注)
⇒ ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」、R.シュトラウス「薔薇の騎士」
(指揮:マリス・ヤンソンス、2014年)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
⇒ メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」
(指揮:リッカルド・シャイー、2014年)

ドイツ・カンマーフィル・ブレーメン
⇒ ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第2番」)
(指揮:パーヴォ・ヤルヴィ、2014年)

【Eランク】
ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団
⇒ ブルッフ「スコットランド幻想曲」
(指揮:リオ・クオクマ、2019年)

ロイヤル・ノーザン・シンフォニア
⇒ ストラヴィンスキー:弦楽のための協奏曲、モーツァルト:交響曲第38番「プラハ」
(指揮:ラルス・フォークト、2018年)

フランス国立ロワール管弦楽団
⇒ ラヴェル「ダフニスとクロエ第2組曲」「左手のための協奏曲」)
(指揮:パスカル・ロフェ、2013年)
⇒ デュカス「魔法使いの弟子」、サン=サーンス「死の舞踏」、ラヴェル「ボレロ」
(指揮:パスカル・ロフェ、2017年)

ラムルー管弦楽団
⇒ サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチョーソ」「ハバネラ」、デュカス「魔法使いの弟子」、シャブリエの狂想曲「スペイン」。
(指揮:フェイサル・カルイ、2013年)


【Fランク】
ロシア国立管弦楽団 [ロシア国立シンフォニー・カペラ]
⇒ チャイコフスキー「交響曲第4、第5番、第6番」
(指揮:ヴァレリー・ポリャンスキー、2015年)

新日本フィルハーモニー交響楽団
⇒ マーラー「交響曲第2番」
(指揮:ダニエル・ハーディング、2015年)
⇒ チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」、ストラヴィンスキー「火の鳥」
(指揮:カチュン・ウォン、2016年)

デュッセルドルフ交響楽団
⇒ シューマン「ピアノ協奏曲」、シューベルト「ロザムンデ序曲」
(指揮:アジス・ショハキモフ、2015年)

東京都交響楽団
⇒ ベートーヴェン「交響曲第3番」
(指揮:小泉和裕、2014年)

NHK交響楽団
⇒ ブラームス「交響曲第2番」「交響曲第3番」
(指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット、2013年)

読売交響楽団
⇒ サン=サーンス「交響曲第3番」
(指揮:川瀬賢太郎、2013年)


(注)は2度観てまったく印象が違ったオケ。バイエルン放送交響楽団がSランクとDランクに、ベルリン・ドイツ交響楽団がBランクとDランクの2つに分かれているのは、共に指揮者が同じだったのに同じオケとは思えないほど何もかもが違っていたから。一方でその他複数回観たオケは指揮者が違っていてもオケの地力、音色に大きな差異を感じませんでした。

事前の期待度ほどでないと印象が悪くなるもので、数々の名演をCDで聴くことができるバイエルン放送交響楽団(1度目)はオケの揃い方も音色も歌い方もイマイチと感じ、世評よりもかなり低いランクに(2度目で評価が一変しましたが)。一方でアフォーダブルなチケット代ながら音色がリッチで雄弁だったオケもありました。日本のオケは全体的に個人技が見劣りするし、オケとしてもベタッとのっぺりしたサウンドで全体に締まりがなく、サイトウ・キネンを除いてどれも残念だった印象。たまたま行った日が悪かったんでしょうか。

Sランクはオケの性能が別格。コンセルトヘボウの暖色系で滑らかな美音と雄弁な歌い方、全パートに亘る高度な演奏技術は、ベタなチャイコフスキーの交響曲ですら涙を誘ったほど。ベルリン・フィルも格別なレベルで、小編成のハイドンでこんな音が出るのかとその上手さに敬服。バイエルン放送交響楽団(2度目)も個人技、オケのサウンドの主張共に極上レベルでマーラーの9番は当分生で聴かなくてもいいやと思わせたほどの圧巻の演奏でした。

あえて細かく格付けしましたが、Cランク以上は、満足して会場を後にすることができたオケです。Bランクはコンサート後「とても良い演奏だったねー」と思えたオケで、Aランク以上は一切集中力が切れずに演奏に没頭して「ホント、素晴らしいモノ聴かせてもらいました」と思えたオケ。いずれにしても数年前の英グラモフォン誌のランキングや日本の雑誌のランキングとはだいぶ違います。

ちなみに、クラシックにまだ関心がなかった(演奏の良し悪しなどまったくわからなかった)ときに現地で観たロンドン交響楽団(ムソルグスキー「展覧会の絵」)とローマ歌劇場管弦楽団(ヴェルディ「アッティラ」)は、生演奏って素晴らしいな、で終わってしまったので評価できません(今思うともったいないことをした・・・)。


前回からのアップデート分のオケ短評。

フィルハーモニア管弦楽団:
別日のマーラー6番はネットでは評判良かったけれど、この日はもうひとつ。古楽アプローチのベートーヴェンが僕の肌に合わなかったのと、席のせいかトランペットだけやたらと響いていたのでそもそも演奏に集中できなかったという要因が大きかったかも。

ルツェルン祝祭管弦楽団:
演奏者の実力はさすが。でもこれまで映像で観てきたアバドの演奏と比べると、統制感と繊細さがやや不足していた印象。

ボストン交響楽団:
美しい弦と安定した金管。演奏力は高いとは思ったものの、突き抜けた感じがしないのは木管の響きと艶がもうひとつ足りていなかったから。

マリインスキー歌劇場管弦楽団:
美しい弦と安定した管。知名度、チケット代はだいぶ違うけれど直前に聴いたボストン交響楽団とサウンドの感触もオケの精度も同等という印象(ラフマニノフは得意曲だったからかも?)。

クリーヴランド管弦楽団:
弦の朗々たる歌いっぷり、金管木管も非常に高いレベルで安定、かつ饒舌で、個人的な感触ではシカゴをも凌ぐ実力。

ロンドン交響楽団:
温もりのある弦の雄弁な歌い方が印象的で管も安定。欲を言えば、金管木管にもう一息の主張があれば、という感じ。

シュターツカペレ・ドレスデン:
渋みのあるドイツオケらしい弦の音色が特徴的で、管のレベルも高く、オケ全体から発する音楽的な「圧」を感じた。

スイス・ロマンド管弦楽団:
各パートの歌いっぷりが見事で、合奏の迫力もかなりのもの。ただし、一部管楽器の音は汚く、全体に音のバランスが悪く、元気はいいけれど粗っぽく、デリカシーが欠けている(指揮者の責任も少なからずある)。

エストニア祝祭管弦楽団
非常設オケながら、指揮者にしっかりと統率され、一流オケのようにとまでは言わないけれど、個人の力量やオケとしてのアンサンブルはなかなかのもの。

ウラル・フィルハーモニー・ユース管弦楽団
学生らしき若手多数のオケだけに聴いて感心させられることこそないけれど、予想外にオケとしてのまとまりが良く、著しく技量が低いということもなかった。将来性を感じさせる楽団員の姿を見ていると、これはこれで良いと思えてくる。

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