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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

Sailors' Tales Box / King Crimson - ついにお布施の終焉か?

Sailors` Tales201801

箱化を進めてきたキング・クリムゾンの最終盤がついに登場。いやー、長かった。今度こそこれで終わりという安心感(苦笑)。まあ、次は50周年記念シリーズとか出くるかもしれないけれど、もういいです、お腹いっぱいです。これ以上食べられません。

さて、最後となった今回の箱は、基本的にアイランズ期のもの。マニアならご存知の通り、デビュー当時の第1期ラインナップはあっさり崩壊、一時的にメンバーを呼び戻して制作したのが「In The Wake Of Poseidon」、スタジオ・アルバムを制作するためだけにメンバーを寄せ集めたのが「Lizard」というわけで、その間、ライヴ活動はなく、メンバーを固定化してライヴ活動できるようになったのが「Iskands」以降。今回の箱は便宜上というか、ついでのような感じで「In The Wake Of Poseidon」「Lizard」の40周年記念音源を収録しているとはいえ、ライヴ音源のアーカイヴがメインである以上、アイランズ期のものと考えて良いでしょう。

以下、内容について。

ブルーレイを含めて「In The Wake Of Poseidon」「Lizard」「Islands」それぞれについて数多くのボーナストラックが収録されている。DGMのサイトでStormy Monday Selectionsと称して小出しにされている音源を除き、あくまでもパッケージ・メディアとしてリリースされているか否かの観点で言うと、初公開と思われる音源が結構ある。以下、紹介する曲は、パッケージ・メディアでも発表済みのものについて※の注釈を入れている。ただし、完全に把握するのは至難の業なので参考情報程度に留めていただければと。
(本音:もうここまで来て全部把握している人も、把握しようという気のある人もいないでしょ?)

[Disc 1(CD)]
「In The Wake Of Poseidon」40周年記念リミックス版収録。
ボーナス・トラックとして、
"Cat Food (single A side)" ※既発
"Groon (single B side)" ※既発
"Cadence And Cascade (Guide Vocal: Greg Lake)" ※既発
"In The Wake Of Poseidon (take 3)(ヴォーカルなし)"
"The Devil's Triangle Part I: Merday Morn (early running mix)"
"The Devil's Triangle Part II: Hand Of Sceiron (Fripp/Tippett overdubs)"
"The Devil's Triangle Part III: Garden Of Worm (Steven Wilson mix)"
"Peace - An End (Alternate Mix)"
が収録されている。
既存の40周年記念盤のボーナストラックにあった "Groon (2010 Mix)" がカットされていて、こちらはブルーレイに収録されている。

[Disc 2(CD)]
「Lizard」40周年記念リミックス版。
ボーナス・トラックとして、
"Indoor Games (Alternate take)"
"Happy Family (Alternate take)"
"Lady Of The Dancing Water (Alternate take)" ※既発
"Prince Rupert Awakes (Jon Anderson, Vocals 2017 Mix by David Singleton)"
"Prince Rupert Awakes (Keith Tippett, Piano)"
"Bolero - The Peacock's Tale (Original Studio Recording, Bass Overdub: Tony Levin)" ※既発
"Prince Rupert's Lament (Alternate Take, 2015 Mix by Jakko Jakszyk)"
が追加収録されていている。
既存の40周年記念盤のボーナストラックにあった "Cirkus (Studio run through with guide vocal from original session)" がカットされていてこちらはブルーレイに収録されている。

[Disc 3(CD)]
「Islands」40周年記念リミックス版。
ボーナストラックとして
"Formentera Lady (Take 2, 2010 Mix by Steven Wilson)" ※既発
"Sailor's Tale (Alternate Guitar Takes, Remix by Alex R. Mundy)"
"Ladies Of The Road (Rehearsal / Outtake, 2010 Mix by Steven Wilson)" ※既発
"Prelude - Song Of The Gulls (String Section, Take 2)"
"Islands (Original Studio Recording, Vocal Overdub: Jakko Jakszyk)"
が追加収録されていている。
一方で、既存の40周年記念盤にあった
"Islands (Studio run through with oboe prominent)"
"Sailor's Tale (Original Recording Session Alternate Mix/Edit)"
"A Peacemaking Stint Unrolls (previously unreleased)"
"The Letters (rehearsal/outtake)"
"Ladies Of The Road (Robert Fripp & David Singleton remix)"
がカットされていて、いずれもブルーレイには収録されている。("Sailor's Tale" は Edit, Alternate Mix, 2010 by Steven Wilson と微妙に注釈名が違うけれど同じだと思う)

というわけで、これまでの3枚の40周年記念スタジオ・アルバムに収録されていたボーナストラックに差し替わりがあるものの、ブルーレイに収録されているのでこのボックスさえあれば音源としては一応すべて入手できる。

以下、ライヴ音源について。既発の音源は、録音が乱れている部分を整えたり、ノイズが減っていたり、音質が良くなったり、などクレジット通りにリストアされた形跡はあるものの変化はごく僅か。とはいえ、部分的な差し替えなどの編集がなされている形跡も見当たらないため、本ボックス収録日については現時点での最良音源になっていると考えて良さそう。

ちなみにアイランズ・クリムゾンでこれまでに公開されてきた音源は、サウンドボード録音で、(最上と言えるものは僅かながら)良好なものが数多くあり、このボックスでそれらがすべて網羅されているわけではない。例えば71年5月11日Plymouth、同5月22日のBirmingham、同11月13日のDetroit、72年2月27日のOrlandなどの良好な音質のものを収めていないところが少々いやらしい。代わりに未発表音源2日分を入れておくので納得してほしいということなんだろうか。

[Disc 4-7(CD)]
アイランズ期ラインナップ始動時、71年4月12日~15日までのドイツ・ズームクラブでのライヴ。DGM Live ! で公開済みの音源。まだ、古いレパートリーが多く、演奏も丁寧な印象。Incompleteの曲が多く、今回のボックス化でもほぼそのまま。「ほぼ」と書いたのは、たとえば従来音源では2日目の"21st Century Schizoid Man"の頭がほんの少し欠けていたところが、しっかり頭から入っていたりするという違いがあるにはある(だからどうしたレベルの話)。

[Disc 8-9(CD)]
71年8月10日、ロンドンのマーキークラブでのライヴ。レパートリーも「Islands」からの曲が中心に移り、第1期の曲が減っている。演奏もズームクラブのときよりも進歩が感じられる。アイランズ・ラインナップ初期の音源としては音質もパフォーマンスもセットリストも最上と言えるもの。

[Disc 10(CD)]
72年2月11日、ウィルミントンでのライヴ。ここからアメリカ・ツアーの音源になる。
この音源については他の既発音源より音質の向上を実感できる。ただし "Groon" でところどころ音のバランスが乱れるところなどはそのままで変わらない(マスター音源がこうなんでしょう)。

[Disc 11(CD)]
72年2月12日のニューヨークEarly Show。初公開音源。音質はアースバウンドと同程度。このボックスでの公開まで寝かしておいた理由は特にないように思える、良い意味でのアイランズ・クリムゾンのアベレージ的音質とパフォーマンス。"Cirkus" の冒頭をボズがスキャットで歌って、メロトロンをエレピっぽいサウンドだけでやっているのは珍しいかも。この日の "Groon" は原曲のフレーズを入れようとフリップが四苦八苦している感じが面白い。
収録曲:
Pictures Of A City (Incomplete)
Formentera Lady
The Sailor's Tale
RF Announcement
Cirkus
Ladies Of The Road
Groon
21st Century Schizoid Man

[Disc 12(CD)]
72年2月12日のニューヨークLate Show。
初公開音源。こちらも音質はアースバウンドと同程度。近年初公開はほとんどが "Pictures Of A City" の終盤からになっており、この音源もその例に漏れない。
収録曲:
Pictures Of A City (Incomplete)
Formentera Lady
The Sailor's Tale
RF Announcement
Cirkus
RF Announcement
Ladies Of The Road
Groon
21st Century Schizoid Man
Cadence And Cascade (Incomplete)

[Disc 13(CD)]
72年2月18日、デトロイトのライヴ。既発音源ながら未聴だったので比較できず。音質はアースバウンドと同程度。

[Disc 14(CD)]
72年3月6日、ピッツバーグのライヴ。既発音源で ”Improv" に続いて最後に収録されていた"Cadence And Cascade (Incomplete)" がオミットされている。それ以外は従来と同じ曲と内容。この日の音源は、曲間でフリップのアナウンスの他にステージでのふざけた感じのやりとりやお遊び演奏などが多く収録されていた。それらをすべてカットしているため、"Cadence And Cascade" のカットを含めてトータルで12分程度短くなっている。カットしたおちゃらけ部分はある意味アイランズ・クリムゾンの性質を表していたという側面もあるため、記録として考えると残念な措置。一方で純粋にライヴ・アルバムとして仕上げるという観点ではこの編集で正解と言える。

[Disc 15(CD)]
72年3月8日、ミルウォーキーのライヴ。冒頭のアナウンスがカットされているものの、この音源では曲間のおふざけはそのまま残っている。"Groon"は、1分21秒の冒頭部分と唐突に途中からの部分の2曲扱いになっていたが冒頭部分はオミットされた。"21st Century Schizoid Man" は一度演奏が始まってから停止してメンバー紹介、そして再度イントロに入るという流れだったところから1度目のイントロとメンバー紹介をカットしている。

[Disc 16(CD)]
72年3月10日、イリノイ州ピオリアのライヴ。既発音源との違いはなさそう。

[Disc 17(CD)]
72年3月12日、コレクターズ・クラブ初期のころから最高音質で知られているサミット・スタジオでのライヴを今回新たにリミックス。従来とは楽器の定位が明らかに違っていて聴いた瞬時にわかるほど音場が広くなっている。特にギターとサックスそれぞれの音が左右に広がったステレオ感を強調したものになっているところが大きな違いで、しかしタイトな音像を好む人は従来音源の方が良いと思うに違いない。この日は、何か事情があったのかメロトロンが使われていないことが大きな特徴で、それでも何の不足もないどころかソリッドで引き締まったパフォーマンスになっているところが素晴らしい。リアルタイムで単発ライヴ・アルバムとして発売されていたら名盤となっていた可能性すらある音源。

[Disc 18(CD)]
既存の「Earthbound」に
"Picture Of A City (3月8日)"
"Formentera Lady(3月8日)"
"Cirkus(2月27日)"
を加えた拡張版。2002年のリマスターとクレジットされているが、手元の30周年記念盤音源よりもどういうわけか少しだけ音のヌケが良い。追加収録曲はデヴィッド・シングルトンがリマスタリングしている。
ちなみに、レコードの時代には数少ないキング・クリムゾンの正規ライヴ盤として「Earthbound」は重宝されてきた。一方で、音が悪いライヴ盤としても有名で、レコード収録時間に合わせて曲もカットされている部分が多く、更に今となっては元音源を無編集状態で聴けるようになっているために価値が薄れてしまった。それでも、"21st Century Schizoid Man"を除く4曲はすべてヴォーカルなしの曲で演奏部分に絞って、パワフルなジャムを得意とするこのバンドの基幹部分にフォーカスしたダイジェスト版としての価値があった。ところが、このボックスセットと同時に発売された40周年記念版を制作するにあたって5曲では足りないと判断したのか、3曲(ブルーレイでは更に加えて4曲)を追加することになり、その追加された3曲はいずれもヴォーカル入りで、従来盤が持っていた方向性がぼやけてしまうことになった。もちろん、その方向性がレコードの時代に意図されたものだったかどうかはわからないのでこだわる必要はないんだけれど、拡張版「Earthboud」は単に72年全米ツアーのセレクション音源という趣向になった。まあ、全公演の音源を日常的に聴いている人もいないだろうから、それはそれでアリなのかもしれない。

[Disc 19(Blu-ray)]
「In The Wake Of Poseidon」の5.1chミックス(40th Anniversaryでリリース済み)がメイン。その他、以下の曲を収録。

Additional Material(24bit/96KHz, Stereo & 5.1ch):
Groon (2010 Mix)
The Devil's Triangle (Mixed from Surviving Multitrack Elements by Steven Wilson)

Alternative Album Selection(24bit/96KHz):
Peace - A Beginning (Live - Japan, 2015 from Japanese Heroes EP) ※既発
A Man, A City (Live Fillmore West, Dec 15th, 1969, from Epitaph) ※既発
Cadence And Cascade (Guide vocal: Greg Lake from 40th anniversary DVD-A) ※既発
In The Wake Of Poseidon (Unedited Master, Rough Mix)
Peace - A Theme (Robert Fripp, Rehearsal)
Cat Food (Mono Single Mix)
The Devil's Triangle Part I (Early Recordings, Rough Mix)
The Devil's Triangle Part II (Mars, Part II, 4 Track Recordings)
The Devil's Triangle Part III (Mixed from Surviving Multitrack Elements by Steven Wilson)
Peace - An End (Alternate Mix from 40th anniversary DVD-A) ※既発

Addtitional Material(24bit/96KHz):
Cadence And Cascade (Original Studio Recording, Vocal Overdub: Jakko Jakszyk)
Groon ( Single B Side) ※既発
Cat Food (Single A SIde) ※既発
In The Wake Of Poseidon (Instrumental)
The Devil's Triangle (Mars, Pt III piano prominent)
Cadence And Cascade (Unedited Master) ※既発
Cat Food (Rehearsal Take)
Groon (take 1) ※既発
The Devils Triangle (Rehearsal Take, Wessex Studios) ※既発
Cadence And Cascade (Original Studio Recordings, Vocal overrdub: Adrian Blew) ※既発
Groon (Take 4)
Groon (Take 5) ※既発
Groon (Take 6)
The Devil's Triangle Part III (Mars Part III, 4 Track Recordings)
Cadence And Cascade (Reheasal take, Wessex Studios) ※既発
Groon (Take 15) ※既発

この「In The Wake Of Poseidon」だけでなく、次以降の「Lizard」「Islands」にも数多くのボーナストラックが付いている。DGMのサイトでStormy Monday Selectionsと称して小出しにされている音源を除き、、あくまでもパッケージ・メディアとしてリリースされているか否かの観点で言うと、かなり多くの音源が初公開と思われる。40周年記念盤の初期リリースである「Lizard」のころはまだDGMでレア音源をあまり公開しておらず、それらが収録されていなかったため、今回のブルーレイで日の目を見るものが多くなっている。一方で「In The Wake Of Poseidon」「Islands」のリリースはおよそ1年遅かったため、レア音源の収録が多く、今回のブルーレイで初公開となっている音源が少なめになっている。

この他にLPとシングル "Cat Food" のアナログ起こし音源を収録。余談ながら、レコード独特の音を愛でることは理解するものの、わざわざデジタル化してブルーレイで聴いてレコードの良さを感じることができるとは思えず、こうした趣向が流行っているのがよくわからない(イエスでもスティーブン・ウィルソン・ミックス盤にアナログ起こし音源が入っている)。


[Disc 20(Blu-ray)]
「Lizard」の5.1chミックス(40th Anniversaryでリリース済み)がメイン。その他、以下の曲を収録。

Alternative Album Selection(24bit/96KHz):
Cirkus (Live, Moore Theatre, Seattle, June 11th, 2017) ※既発
Indoor Games (Alternate Take)
Happy Family (Alternate Take)
Lady Of The Dancing Water (Alternate Take)
Prince Rupert Awakes (Keith Tippett, Piano)
Bolero - The Peacock's Tale (Original Studio Recording, Bass Overdub: Tony Levin) ※既発
The Lizard Suite (Live Centre Videotron, Quebec City, Canada, July 7th, 2017)

Addtitional Material(24bit/96KHz):
Cirkus (Extract: Robert Fripp, Guitar)
Cirkus (Studio Run Through with Guide Vocal) ※既発
Cirkus (Extract(2): Robert Fripp, Guitar)
Indoor Games (Redux Mix)
Happy Family (Redux Mix)
Mel&Tron (Mel Collins, Robert Fripp, Working Idea)
Lady Of The Dancing Water (Take 1: Robert Fripp, Guitar)
Dawn Song (Take With Metronome)
Last Skirmish (Keith Tippett, Piano; Gordon Haskell, Bass; Andy MaCulloch, Drums)
Cirkus (Mark Charig, Cornet; Gordon Haskell, Bass; Andy MaCulloch, Drums)
Happy Family (Fulham Palace Cafe Rehearsal)
Prince Rupert's Lament (Alternate Take, 2015 Mix by Jakko Jakszyk)
Big Top (Keith Tippett, Piano)
Prince Rupert Awakes (Jon Anderson , Vocals 2017 Mix by David Singleton)

この他にLPのアナログ起こし音源を収録。

[Disc 21(Bru-ray)]
「Islands」の5.1chミックス(40th Anniversaryでリリース済み)がメイン。その他、以下の曲を収録。

Alternative Album Selection(24bit/96KHz):
Formentera Lady (Take 2, 2010 Mix by Steven WIlson) ※既発
Sailor's Tale (Alternate Guitar Takes, Remix by Alex R. Mundy)
The Letters (Outtake) ※既発
Ladies Of The Road (Rehearsal / Outtake, 2010 Mix by Steven Wilson) ※既発
Prelude - Song Of The Gulls (String Section, Take 2)
Islands Flagment (Reference Casette Flagment: Robert Fripp, Mellotron) ※既発
Islands (Original Studio Recording, Vocal Overdub: Jakko Jakszyk)"
Islands (Early Rehearsal Flagment: Robert Fripp and Paulina Lucus)

Addtitional Material(24bit/96KHz):
Formentera Lady (Early Take) ※既発
Sailor's Tale (Edit, Alternate Mix, 2010 by Steven Wilson) ※既発
Drop In (Early Reheasal) ※既発
Ladies Of The Road (Robert Fripp & David Singleton remix) ※既発
Islands (Studio run through with oboe prominent) ※既発
Formentera Lady (Take 1) ※既発
A Peacemaking Stint Unrolls ※既発
Ladies Of The Road (Take 5) ※既発
Islands (Early Studio Run Through)
Formentera Lady (Take 3) ※既発
Studio Soundcheck (Boz Burrel, Robert Fripp, Ian Wallace, July 1971)
Fulham Palace Cafe Rehearsal (Mel Collins, Robert Fripp, Ian Wallace, December 1971)
Ladies Of The Road (Early Rough Mix) ※既発
Formentera Lady (Take 4) ※既発

「Islands」については40周年記念DVD-Audioに収録されていた"Pictures Of A City" "Sailor's Tale" の初期リハーサルテイクはこのブルーレイ盤には収録されていない。

この他に以下音源を収録。
・LPのアナログ起こし音源。
・71年4月ズームクラブ4公演、5月11日Plymouth、5月28日Glasgow(従来5/22BBirminghamとされていたもの)、8月10日マーキー、11月13日Detroitの24/96音源。


[Disc 22(Blu-ray)]
CD「Eatrthboud」拡張版に更に
"Ladies Of The Load(2月27日)"
"The Letters(3月13日)"
"The Sailor's Tale(Extended version)(2月26日)"
"Groon(Extended version)(3月10日)
を追加した24bit/96KHzハイレゾ音源を収録。また、アナログ起こしも収録。

3月12日サミット・スタジオは、24bit/96KHzで2ch ステレオとクアドロフォニック音源を収録。後者はスティーヴン・ウィルソンがスタジオ・アルバムで制作した5.1chのような音の分離はもちろん望めないものの、サラウンド感はまずまず。驚いたのは "The Creater Has A Master Plan" が、CDでは15分だったのに対して38分ものバージョンになっていること。加えられた部分はブルースで、フリップが珍しくブルースを、あくまでもブリップのスタイルで演奏していること。

ライヴ音源は、Disc 26、27、10、11、12、13、15に加えて、本ボックスCDには収録されていない2月17日Chicago、2月26日Jacksonville、2月27日Orlando、3月11日Indianapolis、3月13日Denvor、3月14日Denvorといった、DGM Live!で公開済み音源をハイレゾで収録(元の音源の音質を考えると意味があるとは思えないけど)。

かつて「Ladies Of The Load」という編集盤に収録されていた54分に及ぶ"Schizoid Men"もここに再収録(24bit/96KHz)。一応この曲について説明しておくと、72年全米ツアー各公演の "21st Century Schizoid Man" の中間演奏部分を切り貼りして54分に引き伸ばした、いわば "THRaKaTTaK" の "21st Century Schizoid Man" 版。終盤にブッツリ切れて空白があって再会、最後がまたブッツリと切れてしまうところもそのまま。

[Disc 23(DVD)]
Disc 22からライヴ音源をオミットしたこと以外は同じ内容で、24bit/48KHzにスペックダウン。

[Disc 24(DVD)]
今回のボックスで初公開となったDisc 26、27、10、11、12を24bit/48KHzで収録。

[Disc 25(CD)]
Disc 25~27はボーナスディスク扱い。
オーディション/リハーサルをつなぎ合わせて編集したと思われる "Blow No.1" "Blow No.2" を収録。もちろん演奏は荒っぽく完成度は低い。その代わりありのままのバンドの演奏が聴けるという意味では貴重で、時にフォービートのベースとシンバルの刻みが出て来るなど、ワイルドなだけでないジャムバンドとしての基礎能力の高さが垣間見えるところが興味深い。

[Disc 26(CD)]
前ディスクに続いて "Blow No.3" を収録。2曲め以降は収録日不明のライヴを収録(約43分)でこちらも初公開音源。モノラルで音質は良くはないものの、音の乱れが少ないサウンドボード録音で、ブート慣れしている人なら十分許容範囲。演奏内容から、恐らくアイランズ・クリムゾンとしては後半(全米ツアー?)のものと思われ、パフォーマンスは良い。"Ladies Of The Load" のコーラスパートでのフリップのややふざけ気味のギターやフリップのアナウンスの後のお遊び演奏は他ではちょっと聞き覚えがないもの。"Letters" の内容も他音源とやや違っていて以外とレアな内容になっている。
収録曲:
Pictures Of A City (Incomplete)
Cirkus
Ladies Of The Road
21st Century Schizoid Man
RF Announcement
The Letters

[Disc 27(CD)]
初公開音源。音質は Disc 26と似たような感じ。演奏の内容も時期的に近いように感じる。"The Sailor's Tale" がおよそ20分と長い(ドラムソロが長いだけ)。
収録曲:
Pictures Of A City (Incomplete)
Cirkus
Ladies Of The Road
Formentera Lady Improv Section
The Sailor's Tale
21st Century Schizoid Man

ボーナスディスクの2日分は、クオリティとしてはこれまで公開されていたものと遜色なく(というかもっと悪いものがいくらでもある)、日付不明であったために日の目を見ていなかっただけのように思える。

さあ、これでいよいよ終わりです(苦笑)。僕の場合、ジャズにもクラシックにも聴きたい音楽が沢山ありすぎるので、これらボックスたちをどこまで聴き込むことがあるかわからない、いや、たぶんごく一部のリニューアルされた高音質音源を除くと、たぶん聴かないでしょうね。

余談ですが、僕は「In The Court Of Crimson King」のボックスだけ購入していません。すべてのアルバムの中で一番好きじゃないから。このデビュー・アルバムは「アビーロードを蹴落として全英No.1になった」と永らく言われて続けて半ば神格化(今ではそんな事実はなかったことがわかっている)されていますが、そんなにいいですかね? 1曲めの衝撃、しかし、あとは牧歌的な曲と、メロトロン大洪水の過剰な叙情曲と構成のまったくない静かなインプロ曲という内容で名盤と言えるのか疑問です。そういうマニアもいるんです。

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