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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

「アロハ」(ネタバレ少なめ)

Aloha 201708

僕が一番好きな映画監督がキャメロン・クロウ。

キャメロン・クロウの映画には、根っからの悪人が出てくることが少なく、人というのは基本的に善意を持って生きているという基本があるように思います。そこに一癖あるキャラの人物と、思わずクスっと笑ってしまうユーモアが絡む。人への優しさ、善意に満ちた映画なだけにどの作品を見ても、終わったあとに清々しい気分になれるところが魅力でしょう(前任監督が途中降板してトム・クルーズに頼まれた「バニラ・スカイ」は例外)。

もう10年以上前だけれど、英会話教室に通っていたときに数多くのインストラクターと好きな映画を語り合う機会がありました。そこでお気に入りの映画として「あの頃、ペニー・レインと(原題:Almost Famous)」を挙げると「Me too !」のような反応する人に何人も会った。日本人でこの映画を知っている人は、普段映画をそこそこ観る人でも少ないと思うけれど、外国人インストラクターで映画をよく観ている人には殆どの場合、共感を持ってもらえていました。

他のキャメロン・クロウ作品では、「ザ・エージェント」(しかしヒドイ邦題だな)の人気が高いし、「幸せのキセキ」(これも邦題が残念)も日米問わずに評価が高い。

以前の項目で書いた(http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-30.html)通り、キャメロン・クロウの映画は実は大人のお伽噺であるとも言える内容です。だからそういう、ある意味甘っちょろい話が嫌いな人にはどうやっても受け入れられないだろうけれど、概ね世間一般では後味の良い映画として評判が良いようです。

そんなキャメロン・クロウも最近は音沙汰がないなあ、と思ってネット検索してみたら「Aloha」という映画の話題を発見。おお、そろそろ新作が観れるのかと思って良く読んでみるとアメリカではもう2年前に公開されているではないですか。んん?なになに、ブラッドリー・クーパーが主演、エマ・ストーン、レイチェル・マクアダムスといった旬な女優に、ビル・マーレイやアレック・ボールドウィンが脇を固める豪華キャスト。これで日本未公開?しかもDVD発売すらないという冷遇。アメリカでの評判はあまり芳しくなくようで、そのあたりが影響しているんでしょうか?

日本で観る方法がないかと探してみると、Amazonビデオでの配信を発見。購入したばかりのソニーのUltra HDプレーヤーUBP-X800でAmazonビデオが視聴可能であったため、ようやく観れることに。

やはり純度100%のキャメロン・クロウ映画でした。しかし、先に挙げた評判の良い作品に比べるともうひとつパッとしないのも事実。「あの頃ペニー・レインと」は15歳の少年ロック・ライターの旅がどうなるのか、「ザ・エージェント」は良心に目覚めて落ちぶれたエージェントがどうなるのか、「幸せのキセキ」は無事に動物園開業に漕ぎ着けて家族を再生させることができるか、という一言で説明できるストーリーの主軸があるのに対して、「Aloha」にはこれと言った主軸がない。主役が心の挫折を抱えていてどう再生して行くのかという大筋はあるんだけれど、ストーリーそのものにこれと言った骨格がなく、たとえば「どんな映画なの?」と訊かれたときに説明が難しいところは、やはりもうひとつ評判が良くない「エリザベス・タウン」と共通しています。

それでも、これまでのキャメロン・クロウ作品愛好家にはわかる独特のほんわかしたムードたっぷりで、ファンなら楽しめるんじゃないかと思うんですけどね。元カノの亭主とのユーモラスなやりとりはキャメロン・クロウならではの緩い笑いに包まれること間違い無し。エマ・ストーンが軍人役というのも、最近の彼女のイメージとは少し違っていて面白いです。

大満足とまでは言わないものの、「なかったことにしておこう」的に日本非公開のまま封印させるほどの駄作ということはなく、これはこれで面白いと思うし、ファンなら観ておきたい作品です。

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