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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

ネットワーク・プレーヤー WXC-50 使用2ヶ月を迎えて

WXC50 201706

(こんな狭いところに収まってくれるありがたいWXC-50)

DLNAをベースとするネットワーク・プレーヤー、YAMAHA WXC-50を使い初めて約2ヶ月が経過しました。前回記事から所感をアップデートします。

結局、DLNAサーバー(QNAP NASで稼動)はMinimServer、コントロール・アプリはLUMIN Appで落ち着きました。というか、自分で情報を収集した限り、拙宅の環境で僕の用途だとこれしか選択の余地がなかったというのが正直なところ。サーバーアプリについては、Asset uPnPは同一アルバム名だと別アーティストでも混同してしまう(PC版は違うのかも)問題があること、コントロール・アプリについては、純正のMusicCastはとても使いづらいし、LINN Kinskyももうひとつであることは前回(http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-295.html)書いた通りです。

ネットワーク・プレーヤーの使い勝手に厳しい要求をするのはクラシックのライブラリー利用時である、という意見は探してみるとネット上でもいくつか出てきます。そもそもクラシックの聴き手は少ないし、ネットワーク・プレーヤーのユーザーも絶対的には少ないことを考えると、この「いくつか」は決して少数派の意見ではないように思えるのです。

ポピュラーやジャズを聴くときは、「どのアルバムを聴こうか」というだけで済む。ライブラリーが多い人だと「どのアルバムを聴こうか」の前に、「どのアーティスト」にしようかだけをまずは決めて、アルバム一覧から「どれにしようかな」と検討する、ということはあるでしょう。更に大量のライブラリを抱えている人だと「とりあえずジャズを聴こうか」などとジャンルから探してアーティストを選んでと考えながら絞って行くこともあるでしょうが、いずれにしても曲探しのバリエーションはそれほど多様ではありません。

ところが、クラシックの場合は人によって探し方が異なります。また、同じ人でもそのときの気分で違ってくる。例えば、今日はカラヤンのゴージャスな演奏を聴きたいと思うときがあれば、今日はコンセルトヘボウの美音に浸りたいと考えることもある。協奏曲ならば指揮者でもオケでもなく、今日はヒラリー・ハーンの何かを聴きたい、とソリストを中心に考えるのが普通です。一方、こうした演奏者の観点だけでなく、今日はベートーヴェンの何かを聴きたいと作曲者を起点に選ぶことも多々あります。

指揮者、オーケストラ、ソリストから考える場合には、アーティスト名からの検索になるわけですが、もっとも情報が多くなる協奏曲の場合、CDDBを見ている限りでは、

Anne-Sophie Mutter; Herbert Von Karajan: Berlin Phiharmonic Orchestra

というネーミング・ルールになるのが一般的なようす。同じアーティスト名で情報が登録されていても各ミュージック・サーバーによってそれぞれアーティスト名の表示の仕方が異なるので、上記アーティスト名の場合でいくつかの例を挙げて違いを紹介します。

[LMSの場合]
「Anne-Sophie Mutter」そして 「Herbert Von Karajan: Berlin Phiharmonic Orchestra」の2つがそれぞれアーティストにリストされます。つまり、;(セミコロン)でアーティスト名を分割して、それぞれのアーティスト名が登録される扱いです。

Anne-Sophie Mutterを選ぶと、カラヤン指揮ベルリン・フィルとの協奏曲に加えて、別指揮者、別オーケストラ、更に室内楽のアルバムがリストされ、例えばムターでベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴こうと思った場合、カラヤン&ベルリン・フィルだけでなく、マズア指揮ニューヨーク・フィルのアルバムもそこにリストされ、どちらで聴こうかなとここで選ぶことができます。

一方で、Herbert Von Karajan: Berlin Phiharmonic Orchestra を選ぶとムターとの協奏曲はもちろん、他のソリストとの協奏曲、交響曲などカラヤン&ベルリン・フィルのアルバムがズラッとリストされます。この仕組みを利用すると、例えばカラヤン指揮ベルリン・フィルでチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を聴きたいと思った場合に、Herbert Von Karajan: Berlin Phiharmonic Orchestra から探せば、ワイセンベルクにしようかキーシンにしようかとソリストを選ぶこともできるわけです。

[Asset uPnPの場合]
Anne-Sophie Mutter のみがアーティスト名にリストされる方式です。つまりLMSの ;(セミコロン)の前のみが表示されます。協奏曲を聴きたいときには通常、ソリストから選ぶものなので不便はないと思いますが、こんな選び方もできるんだ、という感動は特になし。例のメニュー・カスタマイズで他の方法が採れるかもしれませんが、前述の通り、同じアルバム名の別アーティストを混同する問題があるため、踏み込んで調べていません。

[MinimServerの場合]
;(セミコロン)で区切ってあってもひとつのアーティスト名として扱われます。よって
Anne-Sophie Mutter; Herbert Von Karajan: Berlin Phiharmonic Orchestra
Anne-Sophie Mutter; Herbert Von Karajan: Vienna Phiharmonic Orchestra
が別アーティストとしてそれぞれリストされます。シンプルとは言えるでしょうが、ただそれだけといった感じ。ところがメニューに「Conductor」「Orchestra」「Composer」という項目があり、指揮者、オーケストラ、作曲家からもアルバムを選ぶことができるのがこのDLNAサーバーの特長。これらの項目はトップメニューからだけでなく、ジャンル、アーティストの階層にも存在するため、そこから指揮者、オーケストラ、作曲家で絞り込むことが可能になります。

ただし、「Conductor」「Orchestra」の項目は、僕が標準でライブラリー管理をしているiTunesのタグ項目にはないため、別ソフトが必要です。僕はfoobar2000を利用してタグを入力しました(foober2000も標準ではタグ項目にないので自分で追加する)。クラシックのCDだけで1500枚以上はあるであろう僕にとっては、結構な重労働(合計で20時間くらいは費やしたか?)になりましたが、出来上がれば選び方のバリエーションが増え、ネットワーク・プレーヤーならではのフレキシビリティが生きる使い方になるので、これをやらない手はないでしょう。

前回の記事で「WXC-50+DLNAサーバー+アプリでできて、SqueezeBox+LMS+iPeng にできないことがない」と書きました。しかし、タグ情報をきっちり入力するという前提をクリアすれば「Conductor」「Orchestra」「Composer」をいろいろなメニューで選べるようなるのは、SqueezeBoxにはできない芸当です。こうなってくるとWXC-50にもアドバンテージが出てきます。あと、これは前回も触れましたが、非力なQNAP NASでMinimServerを稼動させて、曲をあれこれブラウズしていて待たされることがほとんどないところも大きなアドバンテージです。

というわけでネットワーク・プレーヤーとしてのWXC-50に触れてきましたが、実際には付加機能の部分で使い勝手が良いなあ、と実感しているところがあります。

これまで、拙宅の平日日中は、妻(在宅仕事)がApple MusicをAirMac Expressを介してリビングのオーディオで聴いており、僕が帰宅するとSqueezeBox Touchに切り替えて音楽を聴くスタイルでした。節電意識が高い(または「せこい」)ため、常時通電状態となるAirMac ExpressとSqueezeBox Touch(電源オフ操作はあるが液晶が消えているだけで稼動している)の未使用時は電源タップのスイッチでいちいちオフにして、利用時にオンにするということをマメにやっています。つまり、僕が帰宅するとこの電源タップのオンとオフ操作が必ず入るわけです。

WXC-50でSpotifyを利用するようになると、妻がWXC-50でSporifyを聴いていて、帰宅するとiPadから僕が操作してNASのライブラリを選べばそのままこの切り替わりが完了してしまう。これが地味に便利。更に言うと、Apple Musicはファミリー契約で月に1,480円、Spotifyは妻のPCでも僕のIDで利用することに支障がない(ただし、同一IDでの複数端末同時利用はできない)ので980円で済むのもメリット。Apple Musicは当初こそプレイリストが面白いかなと思ったんですが、マンネリ化して飽きてしまったのでSpotifyへの切り替えに躊躇いもありませんでした。妻もSpotifyを実際に使ってみて不満を特に感じていないようなので、こちらも切り替えに問題なし。話が逸れますが、この「どっちでもいいや」状態はサブスクリプション式ストリーミングサービスの差別化の難しさを物語っているように思います。

プレーヤーとしてのWXC-50の基本的な操作性として、リモコンの反応が悪く、トラックのスキップと戻しがスムーズにできないのは残念。アプリをいちいち開かなくても基本操作ができるというリモコンのメリットはほとんどなく、使えるのは電源のオン/オフくらい。

総合的な使い勝手では、今でも「Squeezebox Touch+LMS+iPeng」の方が使いやすいと思いますが「WXC-50+MinimServer+LUMIN App」も十分に使えるレベルと思えるようになってきました。ディスコンになったSqueezeboxの代用品に成り得る環境を用意しておきたい、というのがWXC-50の購入の動機だったので、目的は達成できたんじゃないかと思いつつあります。

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