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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

ジェフ・バラード・トリオ @コットンクラブ 2017

JeffBallard 201706

2017年6月9日(金)コットンクラブ、ジェフ・バラード・トリオの2ndセット。

ジャズを聴き始めたばかりの2003年、まだ味の素スタジアムの屋外フェスとして開催していた東京ジャズに行っていた。当時はまだまだミュージシャンの名前にも疎く、初めて知るジョシュア・レッドマンの熱いパフォーマンスに感銘を受けたことを今でもよく覚えている。一時期エレクトリック路線に走っていたジョシュアがエラスティック・バンドを名乗って活動していたころのこと。ジョシュアのパフォーマンスも然ることながら、サム・ヤエルのレトロなキーボードと、手数が多くビジーなビートを絶え間なく刻み続けていたドラマーに圧倒されたものだった。

そのときのドラマーがジェフ・バラード。前年の初回東京ジャズ2002で観たテリ・リン・キャリントンと合わせ「ジャズの世界にはすんごいドラマーがわんさかいるもんだなあ」と思い知らされる強烈な経験だったと思う。

それ以降、ジェフ・バラードとは結構縁があります。

2005年、ブルーノートのジョシュア・レッドマンのグループで再会。2006年のブラッド・メルドー・トリオ、東京オペラシティでのライヴでは客席から感嘆のため息が漏れるほどの凄まじいプレイを聴かせていて、ここでも完全にノックアウトさせられた。

2007年にNYでジャズ・クラブはしご旅行をしたときにヴィレッジ・ヴァンガードに出演していたGuillermo Klein Y Los Guachosという大編成のグループで、後ろに隠れて姿が見えないドラマーが巧いなあと思って観ていたら、最後のメンバー紹介でジェフ・バラードであることが判明するなんてことも。

2012年、サントリーホールでのブラッド・メルドー・トリオのときは、メルドーが意図的に抽象的でスローな曲を中心にしていたため、ジェフ・バラードを楽しむという点でこのときは消化不良となっていた。

ジェフ・バラードの特徴は手数の多さとスピーティーでキレが良く、細かいリズムによる小刻みなグルーヴ感というところでしょう。このレベルのドラマーなら当然かもしれないけれど、オカズのバリエーションなど、引き出しの多さもかなりのもの。ジョシュア・レッドマンの「Momentum」に収録されている"Sweet Nasty"なんてジェフの真骨頂と言えるプレイが聴ける。個人的にはロックも含めて、現役のドラマーとしてはもっとも素晴らしいドラマーだと思っているほど僕のジェフ・バラードの評価は高い。

ドラマーというのは、当然仕事はリズムをキープすることであり、ドラマーに留まらず音楽家として活動している人、音楽的に目立った成果を残している人は少ない。ジェフも生粋のドラマーとしての生き方で十分素晴らしいんだけれども、音楽家としてどうこう言うタイプではないと思う。ところが、コットンクラブのメルマガででライヴがあることと合わせて3年前にソロ・アルバムを出していてことを知って少々びっくり。これが、ギターとテナー・サックスという変則トリオで、隙間だらけの編成にすることでジェフのドラミングを際立たえようという狙いが透けて見える。共演のライオネル・ルークとミゲル・ゼノンも芸達者で、制約の多いこの編成でもなかなか面白いアルバムに仕上りになっている。

今回観たステージも、同じ編成でのトリオ。ただし、ギターもテナー・サックスもメンバーが変わってクリス・チークとチャールズ・アルトゥラというメンバーになっている。演奏の方向性はアルバムと同じで、ギターが時にベースの役割を担いつつも、音の隙間をジェフのドラムで埋める、独特の音空間が展開されていた。

ただ、この日聴いた演奏ではスタジオ盤ほどの音楽性の幅は感じられず、やや単調だったように思う。若手のギターもテナー・サックスも技量は確かだったし、もちろん主役のジェフのドラムは躍動していた。制約の多い編成ゆえにある程度は単調になってしまうのは仕方ないところなのかもしれない。

それでも、ジャズ・クラブでの生演奏ならでの、腹に響く他にはないジェフのドラムを、本人がやりたいように叩いている音を体に浴びて楽しむ。定形のリズムを刻むだけではない、独自のタイム感覚とタイトなグルーヴを堪能できただけで贅沢な時間を味わうことができて満足な週末になりました。。

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