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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

Living Colour at Blue Note Hawaii

Living Colour2017

ホノルル旅行のためのチケットとホテルを予約してしばらくしてから、ハワイにもブルーノートがあることを知る。滞在期間中の出演アーティストは当初空欄のままで、そのうちに決まった出演者がリヴィング・カラー。

リヴィング・カラーは僕が大学生だった89年にデビュー、当時は黒いツェッペリンなんて言われるほどの黒人ハードロック・グループで、そこそこ聴いたし、演奏の上手さ、パワフルさに敬意を懐き続けていました。しかし彼らはやはり黒人ならではの音楽性を持っていて、若い自分にはその黒人らしさが色濃く残る部分のせいでのめり込むことはなく、以降は追いかけることもありませんでした。それでも音楽性の高さ、ヴァーノン・リードのギターの素晴らしさ、重々しいドラムの確かな腕前はとても印象に残っていて、とうの昔に解散していたと思っていたある日、サマソニで見てまだ活動していることに驚きと喜びを感じていたんです。

そんなリヴィング・カラーをジャズ・クラブで観れるとなれば行かずにはおれない。

アウトリガー・ワイキキ・ビーチ・リゾート内にあるブルーノートに入店すると、あらあらガラガラじゃありませんか。1stセットということもあるかもしれませんが、ライヴが始まるときでも50人ほどの観客だけで、ヴォーカルのコリー・グローヴァーは、この状況に戸惑い気味に見えました。

ライヴ・パフォーマンスじたいは、さすがの一言。ヴァーノン・リードはさすがに以前ほどは指が動かないとはいえ、バンドとしての演奏のレベルは高く、特にドラムのウィリアム・E・カルホーンの重くタイトなドラミングは、CDから窺い知れるレベルの通りで、このドラムが演奏のクオリティを支えていることが良くわかる。とにかく上手い。テクニックに溺れるタイプではなく、ビート、グルーヴを創出するというドラムのもっとも重要な仕事をハイレベルでこなしていて素晴らしい。

70分くらいのステージが終わったあと、ブルーノートのブティック(グッズショップ)を覗くと、ヴァーノン・リードとコリー・グローヴァーがサインに応じていて、客が少ないこともあって一緒に写真を撮ってもらいました。ヴァーノン・リードに「もう20年以上活動しているね」と言うと「ああ、いろいろあったけれど長くやってるよ」と優しく話しかけてもらって感激。途中からベースのダグ・ウィンビッシュも現れ、「86年に武道館であなたに会った」と言うと「ミック・ジャガー?」「いや、ジェフ・ベック」と言うと「ヤン・ハマー、ジミー・ホール、サイモン・フィリップスと演ったときだね」と言ってくれてこれまた感激。

ハワイ旅行ではおまけ的なライヴ参戦でしたが、忘れられない思い出になりました。

P.S.
ブルーノート ハワイについて。
オープンは2015年末とのこと。
料金は10ドルのミニマムチャージ込み。
料理は、ジャズ・クラブとしては値段は標準的(=やや高い)で、お味の方もジャズ・クラブとしては標準的(=あまり美味しくない)。余談ながら、食事を出すジャズ・クラブは、Blue Note、Birdland、SMOKE、Iridium、Dizzy's Club Coka-Cola(以上NY)、Ronnie Scot's(ロンドン)、Duc Des Lombards(パリ)などに行ったことがありますが、料理が美味しいと思わせてくれるのは、BLUE SMOKEというBBQレストランが実質経営しているマンハッタンのJAZZ STANDARDだけです。日本のBlue NoteやCotton Clubのような料理のレベルを海外のジャズ・クラブに求めてはいけません。

ジャズ・クラブは、箱や内装や料理よりもどのようなミュージシャンをブッキングできるかが(当たり前だけど)とても重要。バカンス気分の観光客に向けて本格的なジャズばかりをブッキングしてもウケないし、ギャラが安くてあまり質が高くないお気軽音楽のミュージシャンばかりだとクラブとしての格が下がる(価格不相応と思われる)というジレンマにどう立ち向かって行くのか、難しいところだと思います。

場所柄、観光スポットとしていろいろなWebサイトで紹介されていて、ジャズ・ファンでない読み手を想定した「おしゃれでイイトコ」みたいな記事が溢れていますが、本格的なジャズ・クラブの佇まいを求める人(そういう人がワイキキに多くいるとは思えないけど)には、出演者の顔ぶれを含め、総じて物足りない印象は拭えません。勝算あってのオープンだとは思いますが、僕はあまり長く続かないような気がしています。

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