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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

「幸せへのキセキ」

幸せへのキセキ

キャメロン・クロウ久々の作品をようやくWOWOW録画で鑑賞できた。

冒頭の息子が語る父親のシーケンスから、キャメロンらしいユーモア全開。

実話が元になっているので、恐らく無数にあったであろう苦労話が沢山出てくるのかと思ったらそこはあまり前面に出さず、親子関係、動物との向き合い方を中心に描く。ところどころホロっとさせるところもキャメロン・クロウらしい。

「ザ・エージェント」(こういう間違った変なタイトルは本当はカンベン)、「あの頃、ペニー・レインと」など、人の優しさに溢れた映画を作らせたら右に出る者がいないキャメロン・クロウの本質はここでも変わらない。

冷静かつ分析的に観ると話は甘いところだらけである。でもキャメロン・クロウの映画は一種の大人の御伽噺なんだからそれで良いんです。

「Why not?」の使い方はじめ、気の利いたセリフの使い方もこの監督ならでは。

安定した演技のマット・デイモンはもちろん、2人の子役の素晴らしさが映画の印象を更に高めている。個人的に、普通の女の子の役を演じさせた方が魅力的なスカーレット・ヨハンソンが高得点。

「さあ、明日からまたがんばるぞ」と思える映画はいいです。

(2014年7月12日 2度めの鑑賞)

1年ぶりに2度めの鑑賞。

キャメロン作品は、一貫していますね。

[1] 何かしらにチャレンジしようとしている。
[2] 周囲にいる人が反対しつつもその人のことを想っている。
[3] メッセージを込めたキーワードがある。
[4] 人というものは根は善意を持っている
[5] これらをべったり情念的には決して描かない

まあ、生ぬるいとかいう人もいるわけですが、それはあっさり魚介ダシのラーメン屋に行って「エグさや濃厚さがない」と言っているようなもので来る店を間違えているとしか言いようがない。たとえばこの映画に対して「家族を描いているというのならファミリー・ツリーのようなものこそリアルというもの」という批判をする人がいて、まさに牛丼屋に入ってラーメンがない的なズレた物言いでしかない。

僕はよく厳しいと言われる。仕事も厳しく接しているつもりで、部下に要求しているレベルも高い方だと思う。それはサラリーマン人生を生き抜くために必要だと思っているから。

でも、生ぬるくても「人生、こうであってほしい」という優しさに満ちている話は、僕の本音を表していて好きです。

もちろん「ファミリー・ツリー」もとても良い映画です。でも両方楽しめることの方が大事なんじゃないでしょうか。

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