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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

Squeezebox Touchを使い続けるために

SQB201606
以前にも書いたSqueezebox Touch、拙宅ではリビングと寝室に置き、QNAP製NASをサーバーとして2010年から使い続けている。CDが2000枚以上になってしまっている僕のような人間にとって、いちいちCDを探して引っ張り出す面倒(特に箱物)から開放され、オーディオ機器のあるところに居れば好きな曲をすぐに引き出して聴けてしまうという理想的な環境を実現してくれていてとても有り難い。代わりになる製品が見当たらないから、2012年末くらいにディスコンになってしまったときに予備で更に1台買い足したくらい、お気に入り製品として愛好している。ちなみに知る人ぞ知るこの優秀な製品、3万円以下で買えたものがAmazonでは本日現在85,000万円で売られている。

そんなディスコン製品であるため、アプリのサポート状況など、ときどきWebで情報をチェックするようにしていた。先日発見したのがQNAPの現行最新ファームウェアV4.2で、Squeezebox Touchのサーバーソフト、Logitec Media Server(LMS)のサポートを終了したという情報。サポート終了=動作しないというわけではないことは、もちろんわかっている。とはいえ、いつ動作しなくなったとしても何も文句は言えないことになってしまった。いずれこういうときが来るとわかってはいたものの、LMSに将来がないとわかるとにわかに危機感が高まってくる。Squeezebox TouchはRaspberry Pie(RaspTouchという製品も出るようだ)で代替できるらしいのでハードウェアはまだ代替手段がある。しかし、独自の、そして機能拡張やカスタマイズができる優れたサーバーソフトが使えなくなるのはとても困る。

QNAPファームウェアとLMSパッケージの古いバージョンは、ネット上では既に見つけ出すことがやや難しくなりつつあり、いずれ入手困難になるのかもしれない。かなり古いバージョンから手元に保存してあるので、現在使用しているQNAP TS-112(TS-112P)を入手できるうちは問題ないものの、入手できなくなったら今使っているものが壊れた時点でSqueezebox Touchを使用できなくなってしまう可能性が出てきてしまった。QNAPの別モデルやReadyNASの利用という選択肢は残されているものの、同じようにLMSをサポートしなくなって行くのは時間の問題で、どのモデルでいつまで動作するかなどの情報をキャッチアップし続けるのはかなり面倒で現実的ではない。

別にSqueezeboxとNAS(+LMS)にこだわることないだろう、ということはもちろん考えた。ネットワーク・プレイヤーは既に多くのモデルがあるし、それらは汎用性の高いDLNAサーバーで再生できるのだから音楽が聴けなくなるわけじゃない。しかし、ネット情報を調べてみると無線LANで安定して使えて、アプリの使い勝手が良い、と言われているネットワーク・プレイヤー(あるいはその機能があるCDプレイヤー)製品がほとんどないことに唖然とする。もう3年以上前にディスコンになった安物製品に追いついていないとはどういうことなんだろうとは思うものの、オーディオ・メーカーにはネットワークやアプリケーションを作るエンジニアが恐らく殆どいないと思われ、そうでなくても移り変わりが激しくてサポートが面倒なこの種の製品(PCみたいなもの)のために投資する(リソースを増やす)ほど大きな市場ではないということなんでしょう。音質がさして違うわけでもない、事実上サポート要らずの50万円のCDプレイヤーをありがたがって買ってくれる購買層が未だに主流となればメーカーが怠けたくなるのも理解できなくはない。しかし、LinuxやDLNAなど、さして難しくもない標準技術を利用しているものだというのに、それを快適に使える便利な製品を作ろうとしないメーカーの志の低さには悲しくなってしまう。愛好家に音楽を楽しんでもらうことを使命だと思っていたら、おざなりなネットワーク・プレイヤーだけ出して放置するなんてことはあり得ないと思うんだけど・・・。

それはともかく、結局はTS-112P(TS-112からCPUがMarvell 1.2GHz→1.6GHz、メモリーが256MB→512MBになっているマイナーチェンジ版)を追加購入することにした。TS-110から始まるこのシリーズはもっとも安価なQNAP製NASで、スペックは高くないけれどホーム・ネットワーク程度の用途なら必要最低限のことはこなすという位置づけのモデル。ただし、大量のファイルコピーなどで重くなっているときには、ライブラリが35,000曲を超えていることもあってかSqueezeboxまたはレンダラーアプリiPengからの最初のアクセスで曲を表示するまでに数分待たされるときがあり、そういうときにはパフォーマンス不足を感じるときもある。あと、頻度は低いものの内部温度が上がるとファンが回り始めそれなりに音がするところがオーディオ用途としてはやや気になるポイント。とはいえ、QNAP他モデルのファームウェアの古いものは手元にないし、今後はネットで見つけられるかもわからない。LMSが確実に動作する、手間いらずで確実な安全策としてはこれまでと同じモデルを無難に選ぶしかなかった。

HDDは少し余裕を見て3TBのHGST製品を選んだ。以前、某ストレージ・ベンダーで働いていたので各メーカーのHDDの品質はある程度わかっているつもりで、SeagateやWestern Digitalは正直なところ信用していない。5年使って壊れるというのならまだしも、2年以内の故障率が高いから安心してて使えないと思っている。実際、我が家でも別のNASでSeagateを使ってみたら1年と少しで壊れたという経験もしている。日立の品質は素晴らしく、会社が変わってHGSTになっても評判が落ちていないようなので、HDDを買うときには少々値段が高くてもHGSTを選んでいる。ちょっと話がそれるけれど、オーディオ向けNASと称して(データを扱うだけのものにオーディオ用とはナンセンス)ファンレスを売りにしている製品があるけれど、どれを見ても大して放熱対策が取られているように見えない。ファンがなく、多少熱くても問題なく動作するのは当然のことで、すぐに壊れたりはしない。でも熱の懸念は長期使用観点の話(たとえば6年持つはずのものが3年で壊れるなど)なので、長い目で見たら冷却ファンは付いていた方が良いというのが僕の意見で、ファンレスというキーワードはオーディオ用と名付ければ高価格でも売れることを含めオーディオ・マニアから搾取するための方便に使われているように見える。尚、HDDというのは理想的な環境であってもその他のコンピューター構成部品と比べると壊れやすいもので、明日成仏してもおかしくないと僕は思っているから、バックアップは3つ取って慎重に慎重を重ねた運用をしている(なにせリッピング済みCDの8割はもう売ってしまって手元にない)。

新しくやって来たTS-112Pは、どうやらファームウェアV4.1.4で納品されたらしいものの、初期インストールでV4.2に自動的にアップデートされてしまった。やはり古いファームウェアが手元にないとV4.1世代で稼働させることはできないのかもしれない。それはともかく、現状は予備機扱いなのでとりあえずV4.2のまま使ってみることにした。LMSはV7.6.1をインストール(V7.7台は以前使ってみたところライブラリへの初期アクセスが異常に遅かったのでそれ以降使っていない)し、特に問題なく動作している。まあ先にも書いた通り、サポートしないというのは動作しないというわけではなく、しばらく様子見して大丈夫そうだったのでV4.2のままで利用することにした。ライブラリのスキャンや、大量ファイルコピー時のライブラリ・アクセスのスピードはTS-112からだいぶ向上している印象で、なんといっても曲のアクセスがかなり早くなって快適至極。TS-112では重いファイルコピーやライブラリのスキャン中だと曲のアクセス・スピードがかなり落ち、タイムアウトすることもよくあったけれど、TS-112Pはそういう厳しい状況でもやや遅くなる程度でがんばってくれている。性能差はさして大きくないのかもしれないけれど、体感上の利便性は大幅に向上と言って良いくらい快適になった。

こうして予備機TS-112Pのセットアップが終わったと思ったら、元々の本番機(?)TS-112の挙動がおかしくなってきた。何もアクセスしていないし、ライブラリ・スキャンなどのNASの内部でのタスクも実行していないし、NASのリソース稼働状況を見ても特に何かが動いているわけでもないのにHDDアクセスLEDが点滅し続けている。本来は一定時間NASにアクセスしなければHDDがスリープになる設定にしてあるのにそうならない。肝心の音楽ライブラリへのアクセスも極端に遅くなってしまっている。実は以前からときどきその兆候はあったけれど、それがほぼ常時そうなってしまったので、こうなると便利に音楽を聴くはずのものがCDから取り出すよりも時間がかかる不便なものになってしまう。原因はよくわからない。予備機と同じくファームウェアをV4.2に上げてみても状況が変わらない。調査のしようもなく、あとできることは初期化くらい。しかし、データを戻すのに丸2日はかかるし、初期化しても改善される保証はない。TS-112の性能では35,000曲のライブラリはもはや荷が重いのかも、という可能性も考えて本番機もTS-112Pにアップグレードすることにした。元の本番機(?)のHDDをそのまま流用して電源を入れると同じ設定で立ち上がってきて、どうやら初期設定をやり直すこともデータをリストアする必要もなく原状回復できてしまった。ただし、納入時のファームウェアがV4.1.1でHDD内のバージョンと不一致という警告が出ていたため、V4.2にアップデート。これですべての問題がクリアになり、当初計画していた予備機の確保を含めて望んでいた環境が整った。

ちなみに、ファームウェアをV4.2にしたことでQphotoというアプリを利用してiPadから写真を見れるようになったのが地味に嬉しい。あと、ファームウェアもQNAPも関係ないけれど最近のNASでポイントが高いのがMacのTimeMachine保存先として使えるところ。Mac側でスケジュール設定(要フリーソフト)しておけば、自動でバックアップをどんどんやってくれるので本当に楽でストレスフリー。

思わぬ出費になったところはあったものの、ネットワーク・オーディオで安定した音楽ライフを維持するためにはこのくらいの投資は仕方ないかもしれない。NASアップグレードで曲へのアクセスがかなり早くなったことを喜びつつ、これからも僕の音楽ライフを永く支えて続けるという重責に耐えてがんばり続けてもらうつもりです。

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