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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

はじめての台湾ぶらり旅行

うまく有休を確保することができたので先週から既に休暇に入っています。急に決まった休暇なので、サッと旅行先を決めて、あまり用意も下調べもせずに3泊4日で台湾に行ってきました。

台湾と言っても主に台北のみの滞在、いかにも観光地らしいというところは九份に行ったくらいで、あとは地元料理をたっぷり堪能する食い倒れの旅という趣です。

九份は、どのガイドブックでも紹介されているものの、持って行った本にはあまり詳しく行き方が書かれていなかったのでちょっと紹介。まず、瑞芳駅で降りると目の前にちょっとした広場があり、その向こうにバス停があって、九份に行けるという「788」「856」路線の案内が出ているので、そこで待つ。これ、間違いでその路線でも反対方面行きの乗り場なのです(よって帰りはここに着く)。気付かずに待っていると地元のおばちゃんが「ここは違う。交差点の向こうだよ」(たぶんそう言っていたが北京語なのでさっぱりわからない)と方向を指差して教えてくれます。九份行きはその駅前バス停の通りを左にしばらく歩いて次の信号あたりの停留所。ここから788路線に乗ってしまえば15分ほどで九份老害のバス停に到着(856路線は本数が少なそうだった)。バス停は九份派出所前でもいいんですが、ここからだといきなり急坂階段をかなり登らなくてはならないので、もうひとつ先の九份老街に行って、混み入った商店街を楽しんでから階段を降りた方が楽でしょう。尚、バスの運賃は1人15元ですが、おつりは出ないので小銭をしっかりと準備しておきましょう。あともう1点、台北からの電車ですが、特急だと席が確約されて便利ではあるものの、帰路は各駅停車で帰ってみたところ所要時間は5分しか変わらず、早めの時間帯で空いていたこともあって、各駅停車でもさほど問題ありませんでした。まあ、これは時間帯によっても違うかもしれないので、あくまでも僕の経験での話ということでご参考までに。

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(駅のバス案内)

それ以外に行ったのは、關渡宮、龍山寺、行天宮のお寺神社巡り。それぞれに装飾や雰囲気が違っていてなかなか面白かったです。關渡宮は行きは駅前のバス停から23番路線のバスに乗って10分弱程度。歩いても、駅から出ている看板の矢印方向に直線的に進んでいけば20分もあれば着きそうな距離です。あまり迷わずに行けるでしょう。

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(神様がたくさんいらっしゃる關渡宮)

観光はおまけみたいなもので食の堪能がメイン。とはいえ、準備時間不足のため有名店と定番メニューが中心。朝食は定番の鹹豆漿(豆乳スープ)、蛋餅(卵焼き)、揚げパン、肉まんあたり。

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昼も中華で軽めの食事。おやつに胡椒餅。胡椒餅はhttps://welove.expedia.co.jp/destination/asia/taiwan/25379/などで紹介されている福州元祖胡椒餅(フーゾウユェンズーフージャオビン)というお店で、某Webサイトでは龍山時駅の1番出口から左と書いてあるんですが、記憶が確かなら3番出口を出て左が正しいはず。お値段は50元に値上がりしていましたが、パリパリに焼きあがった表面とフカフカの生地にピリッと胡椒が効いた肉餡が美味しい。特段珍しい食材を使っているとは思いませんが、日本では食べられない現地名物として押さえて損はない感じです。夜は、鼎泰豊本店、高記、金品茶楼という有名店でそれぞれ小籠包やチャーハン、担々麺や酸辣湯スープなどを食べました。それぞれに美味しくて満足で、小籠包は個人的な好みから言うと、モチモチの皮と濃厚なスープの高記の小籠包が一番美味しくいただけました。まあ、好みもありますし、安心して美味しい中華が食べられるという意味ではどの店もおすすめできます。

宿泊したオークラプレステージ台北は、アップグレードしてもらったおかげでもあるかもしれませんが、まず天井が高くて部屋が広々しています。全自動ウォシュレット、ネスプレッソも完備。海外のホテルでは繋がりにくくて認証が面倒なことも多いWi-Fiも手軽で快適、ホテルのスタッフも多くてサービスが行き届いていてもちろん日本語でOK。とにかく「足りない」と思わせるところがなにひとつない快適極まりないホテルでした。しかもお値段もリーズナブル。国内の高級ホテルを含めてここまで気持ちよく過ごせるホテルはなかなかないと言ってしまって良いレベル。しかもロケーションは超便利なところで、食事どころも周囲にたくさんあります。アジア系の旅行はそれほど積極的でない、ホテルの評価が厳しい妻が「このホテルに泊まるためにまた来てもいいかも」と言ったほど。ついでに言うとThe Nineというホテル内の店で売られているパイナップルケーキがまた美味しい。トラディショナルなスタイルと言われる郭元益のパイナップルケーキも素朴で美味しいんですが、The Nineのフルーティな餡と上品な生地は絶品で、おしゃれなパッケージも含めておみやげに買っていっても喜ばれること請け合いです。

あと台湾は、とても治安が良く、安心して街歩きができるところも良いですね。そこそこいろんな国の歳で地下鉄に乗っていますが、爆睡している人を何人も見かけた街は台北が初めてでした。それだけ安全ということなんだと思います。観光地周辺で迷っていると誰かが声をかけて教えてくれる地元の人の親切さ(北京語なので何を言っているのかさっぱりわからないけど)、地下鉄で高齢の人を見かけると我先に席を譲ろうとする優しさにも心温まるものがあります。

海外旅行というと、治安の良い日本の感覚と違ってどうしても気構えないといけないものですが、台北は気軽に観光ができて、安くて美味しいものが食べられて(有名店なら日本語メニューがほぼある)、リーズナブルなのに素晴らしいホテルがあります。飛行時間も短いし、気軽に短期の海外旅行に行くには申し分のないところでかなり気に入りました。またリフレッシュしたいときには行ってみようと思います。4日で3キロ弱も体重が増えてしまう罠だけには気をつけなくちゃいけませんが。

SONY MDR-1000X から WH-1000XM2 へスイッチ -「良い音」ってなんなんだろう?

WH100XM2_201712

僕の通勤時の音楽環境は、DAPはiPod Touch 6G(2台)、イヤホンはBOSE QC30を1年位ずっと使ってきて先月SONY WI-1000Xを購入したところ。メインはイヤホンを使い、暑くない時期の帰路のみSONY MDR-1000Xヘッドホンを使用。このヘッドホンはオーケストラの音を艶やかに聴かせてくれるところがとても気に入っているんですが、ヘッドホンは髪型が潰れてしまうので帰りにだけ使っているというわけです。それにしても、一度ワイヤレスに慣れてしまうともう有線には戻れません。

イヤホンの方は、http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-338.htmlで書いた通り、QC30とWI-1000Xで一長一短なところがあってどちらを主力機にするか迷った末にWI-1000Xを使うようになりました。DAP 2台運用だと、いちいちBluetooth設定画面を開かなくても良いQC30の使い勝手は捨てがたいものがあったものの、最終的にはアプリによるイコライザー調整機能で自分好みにできる点が決め手になりました。

音質に拘る人はイコライザーを邪道とする人も少なくない。でも僕にとっては好みの音のバランスで聴くことの方が重要です。確かに、いじりすぎるとデタラメな音になってしまうけれど、少し盛ったり、減らしたりすることで自分の思っているようなバランスが得られて音楽をより楽しく聴けるようになる。DAPにはイコライザーをバイパスする機能があるなんて話は聞いたことないんですが「音が劣化する」と決めつけて好みでもないバランスで聴くストイックさは僕にはありません。

イコライザーはDAP(のミュージックアプリ)で設定できるため、それで満足できるものがあればイヤホンにイコライザー機能が欲しいと思う人はまずいないでしょう。しかし、今のところ操作性(曲の閲覧性)、音質、使いやすいイコライザーをすべて備えていると僕が思えるミュージック・アプリがないため、イヤホンにイコライザー機能があった方が何かと便利。好みのパターンの設定をいくつか用意(カスタマイズ用プリセットが3つあるだけでなく、既定の設定も変更可能)しておけばすぐに呼び出せるところも僕にとっては使いやすいと感じられるポイントです。

こうして、好みの音のバランスで聴けることを重視して主力機になったイヤホンWI-1000X。そして寒くなってきてMDR-1000Xを今年も使い始めると、MDR-1000Xでもついついアプリを開いて音のバランスを調整しようとしてしまう。同じようにイコライザーを扱えないことに、徐々にストレスを感じるようになってしまうようになりました(慣れってコワイ)。で、たった、それだけの理由でWH-1000XM2へスイッチすることにしました。もともとグレーベージュのカラーが好みでなかった(欲しい時にブラックの在庫がなかった)のでこれを機に色を変える、という動機もあるにはあったんですが、アプリでイコライザーを使いたいといだけの理由とあってはこれはもう完全に無駄遣いというものでしょう。MDR-1000Xの音に満足している人は、自分のことを棚に上げて言うと、買い換える理由はないと思います。

MDR-1000XとWH-1000XM2は、ユニットを筆頭に基本構造は同じもので、アプリによる使い勝手(さまざまなエフェクトや付加機能)の違いとバッテリーの持続時間向上が相違点、というのがメーカーの説明のようです。でも聴き比べれば音に違いがあることがすぐにわかります。WH-1000XM2の方がやや低音が厚く、中音域が抑え気味になっているため、僕がMDR-1000Xで気に入っていた艶のある音色が減退してしまっている。でも、これは単に音のバランスの問題で、WH-1000XM2でも、イコライザーで中音を少し持ち上げて低音を少し減らせばほぼ同じ音が得られます。

実は、以前から思っていたことを今回再認識させられたような気が。MDR-1000XとWH-1000XM2は基本的に同じヘッドホンであるにもかかわらず、WH-1000XM2をイコライザー・フラットの状態で聴いたときに「艶のある音色でなくなった」と僕は感じたわけです。イコライザーがフラットな状態のWH-1000XM2とMDR-1000Xがもし店頭に並んでいて試聴したら、僕は迷わずMDR-1000Xをレジに持っていったはず。でも、その違いは単に音域のバランスにすぎなかった。「艶のある音色」は僕の感性に響くものではあるけれど、それは感覚的なもので音のクオリティの良し悪しではなく音のバランスを少し変えれば簡単に実現できてしまうものであったわけです。

ネットの掲示板では、どの製品の音が良いという情報が飛び交い、誰かが良いと絶賛した製品に反論して言い争ったりしていることもよくあります。でも、音の感じ方なんて人それぞれだし、少し音のバランスを変えれるだけで結構変わってしまう。しかも、今やソフトウェアでチョイチョイといじれば簡単に変えることができてしまう。メーカーはカタログに高級素材を使っているとか、なんちゃら回路を搭載したとかやっていますが、そんなことをしなくても音が良いを感じさせるバランスのチューニングをすれば高級(と謳う)DAPなんて簡単に作れてしまうんじゃないかと思えてしまうんです。音のバランスの好みとオーディオ機器が備えた音のクオリティとを明確に切り分けて音を評価できる人は恐らくいないでしょう。もちろんオーディオ機器の基礎的な性能に明らかなに差があれば、好みとは別の世界で評価できるんでしょうが、総体としてDAPの基礎性能はもうだいぶいいところまで来ていると思います。カセットテープのウォークマンからポータブル・プレーヤーを使っている世代としては、今のDAPの音質で十分音楽を楽しく聴けてしまう。そんなわけで、やはりDAPという、専用機を装った、スマホから通信機能を削っただけの機器に淫するのはあまり得策ではないかなあと改めて思った次第です。

それはともかく、WH-1000XM2へのスイッチでイヤホンもヘッドホンも同じインターフェイスで扱えるようになり、快適な通勤音楽ライフを過ごすことができるようになりました。今度こそ、この形でしばらく使い続けることができそう。まあ、以前は同じイヤホンを3年使ったりするのは当たり前で、本来は毎年買い替えたくなるようなものではないんですが、Bluetoothモデルの音質向上とノイズキャンセリング機能の向上がこの1年で目覚ましく、ちょっと踊らされた感じはありますね。より楽しく通勤を過ごせるようになったので、まあ良しとしましょう。

ピアノ・レッスン 第18回

今回は、インターバルが短く二週連続のレッスン。

チェルニー op.777 14番は、家でどれだけ練習してもうまくいかない難曲。16分音符で右手の5連符が続き、ここをスムーズに、流れるように弾くところがポイントで、一方的に上昇するところがあれば、途中で戻ってくるところもあるという曲。どうもこれが僕は苦手。もともと、自他共認める手の固さが、この曲では露骨に出てしまうらしい。

一週間でうまく仕上がらなかったのでレッスンの場で先生にアドバイスをいただく。ポイントは5連符の1音目と5音目をはっきりとさせて、間の音符は流すような感じで弾くとスムーズにやりやすくなるということを先生に教えていただく。また、黒鍵混じりなので、高さを合わせるために黒鍵から白鍵に移行するときに右手を下げる弾き方がよろしくなく、手を立てて弾けるように練習した方が良いとのこと。何度も書いていることですが、こういうところは独学では気づかないもので、先生のアドバイスというのは本当に役に立ちます。こうやって教えてもらいながら譜面から、どうやったらスムーズに、音楽としてうまく表現できるようになるかということを読み取れるようになるのは長期的な課題ということなんでしょう。

結局、ものすごくスムーズに弾けるようになったわけではないものの、なんとかギリギリ形になったということで修了。今回のレッスンではこの曲でかなりの時間を割いて、右手の運指に費やしました。この曲は今後も自習で練習したいと思います。

次の第15番はまだ譜読みの段階。この曲まで、各小節の左手は1音目を残す曲が続いていたのが、この曲では1音ずつ。最初のころは1音ずつの曲が続いていて、1音目を残す曲に初めて遭遇したときになかなかうまくできなかったのに、今度は1音ずつ弾くことができなくなってしまっている。染み付いてしまった癖を抜くのは結構難しいものです。まだあまりこの曲は馴染んでいないので、また練習で修正しなくては。

「ラ・ラ・ランド」の「ミアとセバスチャンとテーマ」は、前回先生がカッコよくアレンジしてくれた部分の音取りができるところを確認までで今回は終了。

で、今回のレッスンの前に遊びで、次の課題曲にする予定と先生に伝えているベートーヴェンの「月光」の最初の3小節を弾いていたところを先生に聴かれていたので、「やってみません?」と先生がおっしゃる。で、最初の3小節を弾いてみて、早速アドバイス。ここは主題のメロディが出てくる前の段階なので、右手は鍵盤から離さず、音をクッキリさせずに弱く弱く弾いてみるように指導が入る。所謂、打鍵というイメージではなくアタック感を出さずに音を出すという繊細なタッチが必要ということです。この、鍵盤から指を離さずに弱く弾く、というやり方は以前チェルニーでも少しやってみたことがあるんですが、僕の場合、これがかなり難しくてなかなかうまくできない。先生からのアドバイスとして、指を伸ばして鍵盤を緩やかに押すように、またそのために背筋を伸ばして弾くとそうしやすいことを教えていただく。

これは、「なるほど!」と思わず膝を手で打つような納得感。クラシックのピアニストが弱音を弾いているときは、確かに背筋を伸ばしてそのように弾いていることを思い出す。あれは別に格好良く弾くためのポーズでもなんでもなく、弱音で弾くのに理想的な姿勢だったということに身を以て理解することができたわけです。そこまでの弱音を求められることがほとんどないジャズ・ピアニストの姿勢がもっと自由(前かがみで弾いている人が多い)なのはそういうことだったのか、と目から鱗が落ちる思い。いや~、ピアノを習うとそういうところまで見えてくるから面白いです。

今回までのレッスンの教訓
●16分音符の5連符でアクセントを置くのは1音目と5音目
●黒鍵と白鍵の高さが違うところを手を下げて調整してはいけない
●丸みのある弱音で弾くときは指を伸ばし、背筋を伸ばして弾く

ゲルギエフ指揮 マリインスキー歌劇場管弦楽団 2017年日本公演

ゲルギエフ2017


2017年12月10日
サントリーホール
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
演奏:マリインスキー歌劇場管弦楽団
【演目】
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第3番
ラフマニノフ: ピアノ協奏曲第4番(デニス・マツーエフ)
(アンコール)ラフマニノフ:練習曲 『音の絵』 Op.39-2
ラフマニノフ:交響的舞曲
(アンコール)メンデルスゾーン: 『真夏の夜の夢』 よりスケルツォ

今回のマリインスキー歌劇場管弦楽団のツアーは、ピアノにデニス・マツーエフを迎えてのオール・ラフマニノフ・プログラムという趣向。中でもこの日は昼の部と夜の部でピアノ協奏曲4曲をすべて演ってしまいましょうという企画。

1日で全部受け止める自信がなかった(冷汗)ので、夜の部に行ってみました。

ステージに現れたマツーエフは、背の高いゲルギエフをよりも更に大きい体格ながら、勝手に想像していたのよりもシュッとしていてスリム、身のこなしもキビキビした感じで、巨漢というよりは長身な青年というイメージ。

早速、第3番へ。序盤の物悲しい旋律を繊細に弾くマツーエフは、以前テレビで見たパワフルなイメージとは異なるもの。体格に似合わぬデリケートなタッチに驚きつつも、第3楽章の激しいパートではやはりパワフルに体を揺らしながら鍵盤を叩きつける。しかし、無理して強打している印象や、粗雑な印象は皆無で、余裕を持って迫力のある打鍵を、正確さにいささかの影響も与えずに圧倒する様は、単なる力技的な印象とはまったく異なるもので、まさにラフマニノフのコンチェルトを弾くに相応しいと何度も曲中で頷くいてしまっていた。

実はピアノを習い始めて少しずつ本当の難しさがわかってきてから初めてプロの演奏を聴いたのがこの日(チョ・ソンジンを観た5月はまだ2回しかレッスン受けていなかった)。微音でも明瞭かつ繊細に音を出すことの難しさ、強音で音を濁らせない難しさがわかるようになり、アマチュア(といっても音楽中心に生計を立てている人)の演奏を聴くとやはりそのあたりの表現が完璧にできるか否かが、プロの演奏家との分岐点だなあということもわかるようになってきました。そうなってから聴いたマツーエフ。プロだから当たり前の凄さを実感し、さらに当たり前のレベルを超えての圧倒的な表現に、感嘆符しか出てこない。

第4番(この日4曲目の演奏!)でもマツーエフのエネルギッシュな演奏はいささかの疲れを感じさせない。こちらはラフマニノフにしてや少しトリッキーなオーケストレーションがされていて、実演で観ているとそこも楽しめる。

最後は交響的舞曲。協奏曲のときに既に見えていたものの、このオケの実力はなかなか大したもの。弦の音は滑らかで膨よかに良く歌う。金管木管は超高機能オケのようなアンサンブル世間での評価や認知度を誇るオケに比べるとやや緩い印象はあるものの、実によく歌うオケで個人的にはとても好きなタイプ。途中、木管(珍しくサックスが入っている)の掛け合いパートで伸び伸びとコール&レスポンスするところはある意味本日のハイライトになっていた。是非、他の曲も聴いてみたいと思わせる素晴らしいオケでした。

これで今シーズンのコンサートは修了。

今年は、去年のバイエルン(マーラー交響曲第9番)やシュターツカペレ・ベルリン(ブルックナー交響曲第5番)のような、圧倒されるような感動を味わうコンサートは正直なところありませんでした。秋から冬にかけて聴いたルツェルン、ボストン、コンセルトヘボウはいずれもオケのパフォーマンスは素晴らしく、いずれも満足できる演奏だったにもかかわらず、感動にまでは至らなかった(ちなみにそこまで至るとその後2日くらい頭がぼーっとなります)のは、恐らく曲があまり好きでなかったからという気がしています。もっと言うと、沢山聴いたラフマニノフの曲にもうひとつ入り込めなかった。どうも聴いていて集中力が続かない。曲の面白さというか癖やアクがちょっと物足りない。まあ、ラフマニノフってそういう作曲家ですよ、と言われれば返す言葉がありませんけど。

コンサートが通いも4シーズン目に入り、良いオケでいろいろな曲をと思ってプログラムを選んできましたが、やはり曲によっては肌に合う合わないというのはあるようです。当初は生演奏の素晴らしさにいちいち感動していたのが、ちょっとスレてきちゃったかなという感じがしますが、プログラムや演奏者を吟味してこれからも生演奏を楽しみたいと思います。

ピアノ・レッスン 第17回

前回から3週間空いてのレッスン。したがって、練習はたっぷりできた・・・というわけにはいかず。

まあ、普段は普通に仕事をやっているわけで、精神的に集中できない時期というのもあり、練習に熱が入らなかったというのが正直なところ。

前回合格点ももらえなかったチェルニー op.777 13番。前回の時点で音をなぞるところはできていたものの、ところどころ表現(強弱の付け方)に難があり、この3週間で修正するためにかなり練習をしてきました。そのおかげもあり、修了の判断を先生からいただく。

次の14番は、前回レッスンの譜読みの段階では左手のリズムさえしっかり取れればそんなに難しくないかなと思って軽く見て、13番を執拗に家では練習していたんです。13番がある程度納得できるようになり、じゃあ残りの時間で14番をやろうかなと取り組み始めると、右手がちっとも思うように動かない。16分音符4つ+8分音符(スタッカート)で5音続く部分が多く、流れるように音が連なら指が回ってくれない。特に上昇方向だけの5連符はまだしも、折り返して下降または上昇するパターンが難しい。ナメていたことをしばし後悔。

あまり仕上がりが良くない状態で、レッスンに臨むと、そのうまくできない部分のコツを先生が教えてくださる。「この音はしっかり出さなくて良いです」「ここは力入れずに指を折り返してみてください」など。要約すると、一音ずつ、すべての音を均一にしっかり出そうとする僕のやり方が音楽的に熟れていなくて、しかも弾きにくいやり方だということがわかってきました。譜読みのときは、音を確かめるために1音ずつゆっくりかつしっかりと音を取るのは普通で、しかし、曲として演奏するためにテンポを上げたときにそのままの力加減でやってしまうと、弾きづらいし音楽としてベタっとした感じになってしまう。これまで何度もこのベタっとした感じをやらかしていたんですが、どうやら、譜読みの音取りのやり方のまま、テンポを上げることで曲が仕上がると勘違いしていたということがわかってきました。

では、譜面で表現されていない、そういった部分を読み取って自分なりに弾きやすさとスマートな表現に置き換えて行くことができるか、という方法論はどんなものなのかがわかったというと、そんなはずはなく、現時点では譜読みから曲表現に移って行くときに、同じ方法論でテンポだけ上げればいいわけじゃない、とわかっただけでまずはいいのかなと。

「ラ・ラ・ランド」の「ミアとセバスチャンとテーマ」は、前回譜読みをした後半部、フリージャズ的な部分(もちろん超簡易版)の確認。一部間違って覚えていたところはあるものの、概ねOK。モーツァルトやベートーヴェンといった古典派クラシックではまず出てこないようなコード(不協和音)がバンバン出てくるので、とりあえず譜面通りに追えるようになっただけでまずはよしといった感じ。すると、簡易版すぎる譜面に先生が手を加えて、「こうするともっとカッコよくなりますね。これで演ってみましょう」と、譜面をアレンジして加筆。更に、テンポを思い切り溜めるところのアドバイスもいただいて、より原曲の雰囲気に近い方向を目指す指導になってきました。あとは、テンポを上げるところをうまく弾けるようにできれば、カッコよく仕上がりそう。でも、それがかなり難しそう。まあ、譜読みだけで大変だったので、取り組んで4ヶ月でここまで来たことに少し安堵しています。

初めてピアノを習い、他の先生に指導してもらったことは当然ないんですが、演りたい曲を譜面通りに弾くだけでなく、より音楽的に良いものにしてくれようとする先生は本当にありがたいです。

今回までのレッスンの教訓
●譜読みの段階の音出しのテンポを上げただけで曲の演奏が仕上がるわけではない。
●譜読みの段階で簡単だと思っても、簡単に弾けるようになるとは限らない。
●クラシックのように理論的にカッチリしていない自由形式の曲は、場面によっては大袈裟に溜めることが効果的になることも。

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