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Enjoy Life, Enjoy Hobby

趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

「アロハ」(ネタバレ少なめ)

Aloha 201708

僕が一番好きな映画監督がキャメロン・クロウ。

キャメロン・クロウの映画には、根っからの悪人が出てくることが少なく、人というのは基本的に善意を持って生きているという基本があるように思います。そこに一癖あるキャラの人物と、思わずクスっと笑ってしまうユーモアが絡む。人への優しさ、善意に満ちた映画なだけにどの作品を見ても、終わったあとに清々しい気分になれるところが魅力でしょう(前任監督が途中降板してトム・クルーズに頼まれた「バニラ・スカイ」は例外)。

もう10年以上前だけれど、英会話教室に通っていたときに数多くのインストラクターと好きな映画を語り合う機会がありました。そこでお気に入りの映画として「あの頃、ペニー・レインと(原題:Almost Famous)」を挙げると「Me too !」のような反応する人に何人も会った。日本人でこの映画を知っている人は、普段映画をそこそこ観る人でも少ないと思うけれど、外国人インストラクターで映画をよく観ている人には殆どの場合、共感を持ってもらえていました。

他のキャメロン・クロウ作品では、「ザ・エージェント」(しかしヒドイ邦題だな)の人気が高いし、「幸せのキセキ」(これも邦題が残念)も日米問わずに評価が高い。

以前の項目で書いた(http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-30.html)通り、キャメロン・クロウの映画は実は大人のお伽噺であるとも言える内容です。だからそういう、ある意味甘っちょろい話が嫌いな人にはどうやっても受け入れられないだろうけれど、概ね世間一般では後味の良い映画として評判が良いようです。

そんなキャメロン・クロウも最近は音沙汰がないなあ、と思ってネット検索してみたら「Aloha」という映画の話題を発見。おお、そろそろ新作が観れるのかと思って良く読んでみるとアメリカではもう2年前に公開されているではないですか。んん?なになに、ブラッドリー・クーパーが主演、エマ・ストーン、レイチェル・マクアダムスといった旬な女優に、ビル・マーレイやアレック・ボールドウィンが脇を固める豪華キャスト。これで日本未公開?しかもDVD発売すらないという冷遇。アメリカでの評判はあまり芳しくなくようで、そのあたりが影響しているんでしょうか?

日本で観る方法がないかと探してみると、Amazonビデオでの配信を発見。購入したばかりのソニーのUltra HDプレーヤーUBP-X800でAmazonビデオが視聴可能であったため、ようやく観れることに。

やはり純度100%のキャメロン・クロウ映画でした。しかし、先に挙げた評判の良い作品に比べるともうひとつパッとしないのも事実。「あの頃ペニー・レインと」は15歳の少年ロック・ライターの旅がどうなるのか、「ザ・エージェント」は良心に目覚めて落ちぶれたエージェントがどうなるのか、「幸せのキセキ」は無事に動物園開業に漕ぎ着けて家族を再生させることができるか、という一言で説明できるストーリーの主軸があるのに対して、「Aloha」にはこれと言った主軸がない。主役が心の挫折を抱えていてどう再生して行くのかという大筋はあるんだけれど、ストーリーそのものにこれと言った骨格がなく、たとえば「どんな映画なの?」と訊かれたときに説明が難しいところは、やはりもうひとつ評判が良くない「エリザベス・タウン」と共通しています。

それでも、これまでのキャメロン・クロウ作品愛好家にはわかる独特のほんわかしたムードたっぷりで、ファンなら楽しめるんじゃないかと思うんですけどね。元カノの亭主とのユーモラスなやりとりはキャメロン・クロウならではの緩い笑いに包まれること間違い無し。エマ・ストーンが軍人役というのも、最近の彼女のイメージとは少し違っていて面白いです。

大満足とまでは言わないものの、「なかったことにしておこう」的に日本非公開のまま封印させるほどの駄作ということはなく、これはこれで面白いと思うし、ファンなら観ておきたい作品です。

私的プロジェクター遍歴とSONY VPL-VW315導入

VPL-VW315 201708

拙宅に初めてプロジェクターを導入したのは、2004年の7月のこと。購入したのは日立 Wooo PJ-TX100J(実売20万円、解像度1280×720、コントラスト1200:1、最大輝度:1200ルーメン)というモデルで、しかし、AVマニア的にホームシアターを強く望んでいたからというよりは単に大画面で映画を見たかったからというのが導入の理由でした。

当時はまだDVDの時代でテレビ放送も4:3のアナログ放送、WOWOWではワイド画面で映画を放送していたものの、こちらもアナログのSD画質。ブラウン管テレビのサイズは4:3画面では29インチ、16:9ワイドだと36インチが最大で「テレビとはそのくらいの大きさで見るもの」というのが常識でした。そのうちにプラズマ・テレビが、少し遅れて液晶テレビが家電店に並び始め、ブラウン管では実現できなかった大画面サイズが話題になってくる。しかし、当初は下位モデルでも50万円くらいはしていたはずで、しかもそのお値段だと画面サイズもせいぜい42インチ程度。1インチ1万円を切ったのはもう少し後のことだと記憶しています。

一方、設置環境(要は部屋の広さですね)さえ許せば100インチ以上も可能なプロジェクターは20万円程度。普通の3LDKマンションの拙宅は専用のシアタールームなどはもちろんなく、観るときに機材とスクリーンをいちいち引き出さなくてはならないし、暗室状態にするために遮光カーテンを取り付ける必要があるなどの面倒があったものの、画面サイズと価格の観点でプロジェクターに惹きつけられたのは半ば自然な流れだったと言えるでしょう。

そんな理由で導入したプロジェクター、実際に映画鑑賞で使ってみると予想していなかった副次的効果があることに気づきます。部屋を真っ暗にして、ソファに腰掛けて鑑賞すると、目の前には大画面だけ。他のことに気持ちが逸れず、完全に映画に没頭する、いや没頭せざるを得ない状況になる。そして、没頭して映画を観たときに映画から受け取るもの、観た後の充実感は、明るい部屋のリビングでテレビを観ているのとは次元が違うことを肌で感じるようになる。僕は今でも、プロジェクター最大の利点は映画に没頭できることにあると思っています。

その後、ハイビジョンの時代になり、WOWOWもデジタル放送に移行してフルHDがスタンダードに。日立PJ-TX100JはDVD解像度はクリアしていたもののフルハイビジョン(2K)にはかなり足りない仕様、しかしそれでもデジタル放送の2K映像を投写したときの画質は文字通り目が覚めるかのような鮮やかさで「フルハイビジョン対応のプロジェクターだったらもっと綺麗なのか...」という思いを抱かずにはいられませんでした。

当時は20~40万くらいの価格帯で各社から続々とフルハイビジョン対応プロジェクターの新製品が登場し、まさに百花繚乱の様相。機種が多すぎてどれを選ぶのか頭を悩ませた人も少なくなかったんじゃないでしょうか。雑誌のレビューを読み漁り、価格が熟れてきた2008年2月にSANYO LP-Z2000(実売22万円、解像度1920×1080、コントラスト15,000:1、最大輝度:1200ルーメン)を拙宅に導入しました。

都内家電店でデモを見てからこの機種に決めたわけですが、はじめて家で画面を投写してみたときの驚きは今でも覚えています。なんと言っても「テレビに近い感覚で観れる画質」に感動。3年前に発売されたプロジェクター日立PJ-TX100J(および同世代製品)は、モアレが出たり格子柄がはっきり見えたりするのが当たり前で、パッと見でテレビの画質には遠く及んでいないことが誰にでもわかる代物でした。プロジェクターはこの程度のもので、要は画面サイズが大きい(大きく取れる)ことだけが取り柄だったわけです。しかし、LP-Z2000は、2メートルも離れれば格子柄は気にならなくなり、モアレなんて当然出ない。更に感動したのが、前機種と同じ1200ルーメンでありながらひと目でわかる画像の明るさと黒の沈み込み=即ちコントラストの高さ、そして色の鮮やかさ。テレビの精緻な描写には及ばないとはいえ、目の当たりにした画像は、フルハイビジョンの解像度による明瞭でクッキリした精細な画質。たった3年程度でプロジェクターというのはここまで来たのかという、驚異的と言えるほどの技術の進化だったんです。

そのLP-Z2000も、気がつけば使い始めてから8年半が経過し、使用時間は1500時間を超過。700本くらいは映画を観たんだなあという感慨を抱きつつも、画質には今でも特に不満を抱いているわけではなく、遠くない将来に迎えるであろうランプ寿命の時期が来たとしても交換して使い続けようかなくらいのつもりでのんびりと構えている状態でした。そもそも家電店に行っても4Kテレビは遠巻きに眺める程度の関心で画質に大きなこだわりもなく、昨今のプロジェクターに投資するつもりもなかったからです。

なにしろ、最近のプロジェクターはお値段が高い。ちょっと高い、どころではなくかなり高い。もともとプロジェクターは誰もが欲しがるようなものではなくマニア向け製品。フルハイビジョン・フィーバーでそれなりに売れたあとは地道な画質向上のモデルチェンジを重ねるのみとあって買い替え需要が少なく、市場がどんどん縮小。僕のようにフルハイビジョン機の初期に買ってそのまま使い続けている人は結構多いんじゃないでしょうか。いきおい、プロジェクターという家電は更にマニア向けとなり、海外メーカーを除けば今ではビクター、ソニー、エプソンの3社のみが細々と作り続けているのみ。4Kネイティヴのプロジェクターとなると更にマニア向けの高価な画質追求モデルばかり。こんな値段ではとてもじゃないけれど、気軽に買おうという気になれません。エプソンの4Kモデルはまだ親しみを覚える値札がついているものの、パネルは2K、画素ずらしによる4K化で透過型液晶であることを考えると割安感がもうひとつ。一方で、ネイティヴ4K機種に絞ると一般人には最初から眼中に入ってこない価格の製品しかありません。

そんなとき、2年前に発売されたソニーの4Kプロジェクターの最下位モデルで既に生産終了品であるVPL-VW315が、在庫処分的におよそ40%オフで売りに出されているではありませんか。VPL-VW315(解像度4096×2160、コントラスト非公開、最大輝度:1500ルーメン)は、ファームウェアのアップデートでHDR対応となり、スペック的には不足なし。プロジェクター・ユーザーには憧れ(上にはもっと上がありますが)の反射型液晶パネル搭載機で4K云々以前にプロジェクターとしての基礎能力が高いことに疑いの余地はない。もちろん、40%オフでも一般人には呆れるような値段であることには変わりない。しかし、4Kプロジェクターがこれより安い価格で市場に出ていたことは恐らくこれまでにもなかっただろうし、少なくともこの先しばらくはこれより安く買える機会もないんじゃないかと思えます(エントリー機に適した透過型液晶のネイティヴ4Kパネルはまだ存在しないし開発されているという情報も聞こえてこない)。

Ultra HDプレーヤーを導入し、「ラ・ラ・ランド」のUltra HD盤を購入して、しかし何の恩恵にも預かっていないどころかUHD盤を2Kディスプレイで観るとむしろ劣化(注:本稿最後に書いてある通り結果的に別原因だった)する事象を目の当たりにすると、薄っすらとモヤモヤした感情が心のどこかに居座り始めます。UBP-X800の特典で「パッセンジャー」UHD盤も無料で配布されることになっていて、ディスプレイが対応していないことは、まるでパズルのピースがひとつだけ欠けているかのような気分になりつつあった、そんなときに現れた在庫処分品。こうなると自分への言い訳は得意です。「LP-Z2000はだいぶパネルが劣化して色ムラが出始めているなあ」「ランプもそのうち交換しないといけないし」「フォーカスずれの持病と付き合い続けるのも微妙に疲れてきたなあ」「そもそもサンヨー製品は故障したらもう直してもらえないかも(実際、パナソニックになってから一度修理に出したときには対応が悪かった)」とLP-Z2000を使い続けるデメリットを並べ、在庫処分品をポチってしまいました。本当は4Kで見るためにはAVアンプも対応している必要がありますが、それを見越してかUBP-X800にはHDMIが2ポートあって、アンプを買い替えなくて済むことがわかったのも購入を後押し。

こうしてやってきたVPL-VW315。

まず、ふた回り大きくなったサイズは視聴時の設置場所では困らなかったものの非視聴時の収納では、これまでのラックに入らなかったので他の収納場所を空けてなんとか確保。やはりLCOSのプロジェクターは大きい。重さは2倍の14キロになって視聴のたびに毎回引き出す拙宅の運用ではやや負担増といった感じ。

仕様上の騒音が19dBから26dBとかなり大きくなってしまうことを懸念していた通り、確かに動作音は以前より大きく感じられるようになりました。まあ、ウチは機器と視聴位置が1メートル程度離れているのでランプモード「低」であればそれほど気になりませんが、強いて言えばここが唯一の不満かも。

以下、画質について。

画質は、世代の違い、パネルの違いで、LP-Z2000と比べると大幅に向上。LP-Z2000ではスクリーンに寄ると見えた格子柄(画素間の隙間)は、かなり近寄っても認識できないレベルで、ここが画質の精細さとなって現れているんでしょう。明るさもスペック通り十分な輝度。発色は妙な強調感がなく自然な感じであるところが個人的には好ましい。上位機種から(そしてLP-Z2000にはあった)オートアイリス機能が省かれているものの、もともとあまり好きな機能ではない(字幕の明るさが変わったり、短時間に輝度が繰り返し変化するとアイリス調整の音がカチャカチャとうるさかったり)し、固定アイリスでも十分に高コントラストで、黒の沈み込みも、画質にそれほどのこだわりがない僕には十分。やはりパネルの基礎能力が違うのは大きく、画質にまったく関心がない妻でさえも「わあ綺麗!」と言うくらいLP-Z2000との差は歴然としたものがあります。DVD解像度+αのWooo PJ-TX100JからフルハイビジョンのLP-Z2000にしたときに「テレビに近い感覚で観れる画質」と感じた画質は「テレビの画質に肉薄する鮮明で精緻な画質」へと進化。上級クラスのプロジェクターの地力は、なるほど高価なだけはあるという説得力がありました。

4Kソースの再現性はどうか。UHD盤「パッセンジャー」で、プレイヤー側の解像度設定を4Kにしたときと2Kにしたときで比較。2K出力ではHDRではなくSDR(スタンダード・ダイナミックレンジ)となるため、4Kも合わせてSDR設定にしての確認。結論から言うと解像度の差がよくわからず、正直なところ見分けがつかない。よほどの画質マニアでないと違いはわからないんじゃないでしょうか。テレビ/プロジェクターの4K解像度は、最新のデジカメ画素数が一般の人にはToo Muchであるのと同じように、一般人には既にToo Muchのように僕には思えます(ソフト側がそこまで高解像度でない可能性もあり)。

2Kで解像度が十分でプロジェクターの基礎性能の向上を望むのであれば、VPL-VW315と同時期発売で価格が半分ほどになるSONY VLP-HW60で十分だったのではないか?そうなると4Kプレーヤー、4Kソフトを味わうために購入したVPL-VW315は過剰な投資だったのではないか?とイヤ~な汗が出てきそうになってきました。

しかし、HDR機能が入ってくると事情が変わってきます。

まず、SDRからHDRをオンにすると誰もがわかるくらいに画面全体がだいぶ暗くなる。プロジェクターであれば暗室環境でないとしっかりと描写できないのではないかと思われるレベルで暗くなり、部屋が明るい環境で使っている人、明るい画面を好む人には「こんなに暗くては見れたもんじゃない」という声も聞こえてきそう。しかし、それは暗部を暗く表現できるようになったと見ることもできる。「ラ・ラ・ランド」の冒頭シーンは、ロサンゼルスの明るい日差しを後ろから受ける人物のカメラアングルが多くあり、逆光になるために顔がだいぶ暗めに描写されます。SDRだと顔の表情はある程度わかりやすい明るさである反面、部屋の照明を付けたときのように画面全体が白浮きしたような画像になり、HDRオンのときには黒がぐっと沈み、逆光のときの顔が暗くなって表情がわかりづらくなります。

これはつまり、HDRが暗いということがひとつの事実としてある一方、SDRだと暗いところが黒潰れしやすいために全体の輝度を上げてることでそれを回避しているのではないかという見方ができます。SDRをHDRと同じくらいの明るさ(暗さ)にすると、逆光の顔は恐らくほとんど表情がわからないくらいに黒潰れしてしまうんじゃないかという感じがします。また、HDRでも顔が暗めに映るのは、強い日差しの逆光ではそれが本来の画であるとも考えられます。更に、SDRでは白に近い青空がHDRだとより青く、SDRではうっすらとしか見えなかった雲がHDRではよりハッキリと見えるようなるという違いも確認できます。SDRでディスプレイの輝度を落としてもこの雲が大幅に明瞭に見えるようになるわけではなく、このあたりもHDRならではの表現力ということになるでしょう。宇宙の真っ黒な空間描写が多く出てくる「パッセンジャー」では、HDRでは深い黒で描写できるところが、SDRでは白浮きし、感度を落としたフィルムのようなざらついたノイジーな描写になるところも大きな違いとして挙げられます。

尚、「ラ・ラ・ランド」で、Ultra HD盤とブルーレイ盤の輝度比較をすると、画面が明るい順(UBP-X800のHDRソフト表示設定標準のとき)に

Ultra HD SDR > ブルーレイ(=SDR)>>> Ultra HD HDR

となっていて、明るいものほど白潰れしてディテールの表現を損なっており、暗い部分が白浮きしていることがわかります。Ultra HDでの微細な描写はHDRでこそ、より効果が出やすいように思います。一方で、HDRは画面全体が暗くなり、理屈の上ではその暗い部分が黒潰れせずに表現できる筈のところ、その効果はそれほど感じません。ディスプレイ側の技術なのか、ソフトの作り込みの問題なのかわかりませんが、HDRはまだ技術的に未完成(そもそもプロジェクターではHDRを表現する輝度が足りないと言われている)で、場面によっては描写が望ましくないということもあるんじゃないか、というのが僕の想像です。少なくとも僕が目を通した雑誌では実際にディスプレイに写っているSDRとHDRの画面比較紹介写真がなく、イメージ画での比較しかないのは、すべての面でHDRが優れているとまでは言えないからじゃないでしょうか(広告主にとってネガティヴな情報に成り得るものを雑誌が掲載するとは思えない)。

まとめると、単なる4K解像度にはブルーレイ2Kからのアドバンテージをほとんど感じられなかったものの、HDRを含めた総合的な画質では4Kディスプレイでしか表現できない描写がある、というのが僕の感想です。

このように、プロジェクターとしての基礎能力の高さと、HDR対応のプロジェクターならではの表現があるという画質のメリットは確かに価値があります。でも、従来の2Kディスプレイ、ブルーレイと比較して価格差相応に映像表現の飛躍的向上(大袈裟に言うならば視覚的感動)があるかと訊かれると、少々微妙で、やはり4Kネイティヴ・プロジェクターの価格がもう少し下がってこないと、胸を張って「かなりお勧めです」とまでは僕は言えません。とはいえ、これまでより確実に画質が上がったVPL-VW315で観る映画は、映像の表現としてのレベルが従来機と大きく違うことは間違いなく、この世界を味わってしまうと元には戻れないと思ってしまうのも正直なところ。

ところで・・・4Kプロジェクターに入れ替えるきっかけになった、Ultra HD盤を2Kディスプレイで再生するときに発生する暗部の階調破綻現象(後日加筆:バンディングと言うんだそうです)ですが、VPL-VW315をポチった翌日に、プレーヤーUBP-X800のファームウェア・アップデート通知がソニーからあり、「HDRコンテンツ再生時に、色合いが適切に再現されない場合があることの改善」が含まれていて、あれ、これってまさにビンゴなのでは思ってアップデートしてみたらナント改善されてしまいました。アップデート前にVPL-VW315への4K出力でも現象が確認できたのでこれはもうUBP-X800の問題で確定。この現象がなかったらプロジェクターを買い替えようと思っていなかったかも、と思っても後の祭り。まあ、LP-Z2000の余命もそれほど長いわけではなく、タイミング良く割安で4K LCOSプロジェクターを購入できたということでこれも何かの巡り合わせと思うことにしましょう。この素晴らしい画質で映画を存分に味わえるのは大いなるの喜びで、家で映画を観ることがより楽しみになりました。これから長く愛用していきたいと思います。

「ジュリエットからの手紙」(ネタバレあり)

ジュリエットからの手紙 201708

映画掲示板では滅多に見ないほどの高得点を稼いでいるこの映画。一方で、お堅い生真面目な男性からは「こんなくだらない映画が高評価とは」という声も散見されます。理由はわからなくはないです。

僕が好きな映画は、人生にはうまくいかないことや苦々しいことがあったり、葛藤があったりなど、複雑な感情が入り混じったもの。そういったものの方が話に深みがあるし、自分の心の中も葛藤して何かしらの答えを出そうと考えたりするのが好きだから。

「ジュリエットからの手紙」は、すべてが一番望まれた結果となるハッピーエンドな映画であり、身も蓋もない言い方をすると話に深みはない。口の悪い言い方をすれば、少女漫画的乙女チックなストーリー。女性の支持者が圧倒的に多いのはそういった理由があるからでしょう。

正直に言うと、点数を付けるとするなら僕もそれほど高得点を付けようとは思わない。では、くだらないと思ったかというとそんなことはまったく思わいませんでした。

何よりもまずヴェローナの街並み、郊外のシエナの景色が素晴らしい。そこを走るランチア・デルタがまたピッタリで、次々と視界に入ってくるイタリアでしかあり得ない美しい風景に目を奪われてしまう。僕は田舎暮らしには憧れていないけれど、ここなら生涯心豊かに暮らしていけるかも、と思わせるほどの素晴らしいロケーションに心が洗われます。

ご都合主義でありきたりと言われそうなストーリーでも、中で描かれているエピソードは「あるある」要素はしっかりと取り込んであり、特に主人公ソフィーの婚約者、ヴィクターの描写はいろいろなものを表現しているんじゃないでしょうか。

以下、結婚とは?の考えが一致していないと理解していただけないかもしれません。結婚は同じ家で生活していることだという人にはわかってもらえないでしょう。結婚とは、人生を共有すること、という認識の人ならわかってもらえるんじゃないかと思います。

いくら婚約者がいるからと言って、自分が人生を賭けて取り組んでいることを第一に考えるのは当然のことで、ヴィクターが料理とワインに夢中になっていることは理解できる。しかし、フィアンセが何を大切にしているのかをまったく理解していないということを許容してくれる人はまずいないし、そのような人と人生を共にすることはできないと考えるのは当然のことでしょう。婚約者の夢が叶ってライターとしてデビューできたというのに、いくら仕事が忙しいからといって記事にまったく目を通さず(雑誌の記事なんて15分もあれば読める)、記事を讃えて一緒に喜んであげることもできないようでは結婚しても単なる同居人にしかならないでしょう。映画掲示板で「婚約者を捨ててかわいそう」と言っている人が少なからずいたけれど、これほどまでに自分を見てくれていない人と結婚する方がうまくいかないことが目に見えているし、このまま結婚していたらむしろ2人ともかわいそう。実際、映画でも別れのシーンでヴィクターは落胆してはいるものの、信じられない、絶望的というリアクションをしているわけではなく、ヴィクターがかわいそうだと見える人は、結婚=人生を共有する人という感覚がないんでしょうね。

最後に結ばれるチャーリーも、人の感情としてどう受け止めてしまうかを描く性格付けになっている。最初のころにチャーリーが言っていることはすべて正論で、正論を押し付けがましく言ってくる人が嫌な人に見えることが描かれている。でも、正論を言っている人はその人なりに、悪いことが起きないよう、身近な誰かが傷つかないよう、などと気遣っているからこそ、そのような言動になってしまっている。根本にあるのはその人なりの優しさの現れであり、しかしこういうタイプの人はなかなか理解してもらえない、という世の中によくあることを描かれているわけです。

この映画を「売れ線狙いの浅くてくだらない映画」と言う評価は確かにその通りで正論でしょう。そう受け止める人がいるのも理解できる。しかし、映画掲示板でわざわざそれを書き込んでいる人は、いろいろと欠けているところがあると言わざるを得ない。もちろん、こういう映画が嫌いなら、それはその人の自由で構わない。だからといって、高評価の人を見下すようなコメント(自分は映画をわかっている、とでも言いたいのか?)をする人は、まさにこの映画のヴィクターと同じタイプの人種(周囲が見えていなくて結局自分のことしか考えていない)でしかないですね。カジュアルなスイーツ屋に来て「辛口の日本酒や上質な天ぷらや蕎麦が食べられないような店なんて話にならない」と店員に言い放つ人がいたら誰もがアタマがおかしいと思うでしょう?この映画にイチャモン付けている人ってそういう人ばかり。

人生なんて苦しいことの方が多いし、多くの場合思った通りにいかないもの。だからこそ、この映画のように「こうなったらイイのに」が全部実現して行く綺麗な話があってもいいじゃないですか、と僕はそう思います。

ピアノレッスン 第10回


ピアノレッスンも早10回目。始めてからちょうど4ヶ月が経ちました。

前回のレッスンから今回までの自習状況は以下のような感じ。

チェルニー Op.777の7番はそのまま完成度を高めるための練習。右手で16分音符が連なるところが多いこの曲は指をスムーズに動かすことがなかなか難しく、なかなか上達しない。でも、それ以外はほぼミスせずに弾けるようになる。

8番は、左手のポジションが大きく移動するところが難所であることを先生から事前に示してもらっていたものの、そこは意外とスムーズに弾ける感じで、前半部分だけが今回レッスンまでの課題だったところ、自主的に先まで練習を進めて後半まである程度弾けるようになる。それほど難しくないかもね、なんて余裕すらありました(あとで盛大な勘違いがあることを思い知る・・・)

前回雑になってしまったベートーヴェンのトルコ行進曲は、テンポをやや落として丁寧に弾くことを最優先に練習。小さなミスをよくするポイントを押さえて精度を高めることも意識して練習してきた結果、仕上がりがだいぶ良くなったと自分でも思えるように。

いざ、レッスンへ。

チェルニー Op.777の7番を披露。「左手の切り替えがスムーズにできるようになりましたね」と褒めていただく。前回のときはまだあまり練習していなかったので、2週間の練習を経ていればまあ当然といった感じでしょうか(偉そうなこと言うようになりましたねえ)。右手16分音符の連なりがもつれ気味になるところを自覚していると伝えると、小指→薬指(続けて中指)と下降して連続するところで薬指の押さえが弱く、前のめりになっているからであることを教えていただく。自分でスムーズに弾けていないことがわかっていても、連続した音の場合、5本の指のどこがスムーズに動いていないのかわからないもので、こうやって教えてもらえると修正ポイントが明確になって助かります。あれ?なんか身に覚えがあるなあと思ったらトルコ行進曲でも右手がもつれてなかなかスムーズにところがあり、そこも小指→薬指(続けて中指)の流れのところ。また、以前に他の曲でも薬指の押さえが弱く、もっと上から落とすようにとアドバイスを受けたことがあったことも思い出す。現時点でもっとも苦手な運指とはっきりと自覚できたのは今後のために良いことです。先生は「この本(チェルニー左手のための24の練習曲)が全部終わるころには綺麗に動くようになりますよ」と言ってくれていて、もしその通りになるのだとしたら、さまざまな運指を学ぶための練習曲は地味でもやはりやっておいた方がいいようです。

8番は、なんとト長調の曲であることが完全にアタマから飛んでいて、ファが#(黒鍵)でなくてはならないのに白鍵で練習していたという間抜けっぷり。一度間違えて覚えてしまうと修正がなかなか難しく、レッスンの場で立て直すことができない。次回までに修正しなくては。ただし、間違えて覚えていたところ以外はスムーズにできているとのこと。

次の課題として9番に着手。譜面を見ると三拍子で左手が「ズンチャッチャ」のパターンは前にもやったからそれほど難しくないかも、と思っていたら、一音目が付点2分音符で5番指(小指)を離さず残りの2音を続けなくてはいけないというこれまでにない指の動き。ここはまた練習でクリアして行くのみ。

ベートーヴェンは、ほぼミスなく弾けるようになり、スタッカートの部分も含めて丁寧に、綺麗に、この曲らしくチャーミングに弾けるようになり、先生的にはOKな雰囲気。

ただし、難点が1箇所あり。最後から10小節目のところに左手と右手それぞれでスタッカートで単音をバラバラに弾く難所(といってもリズムは左右同じですが)があり、レッスン時点でそこがやや不安だったものの、練習ではある程度できていたので、まあなんとかなるでしょうと、そこはあまり練習で力を入れていませんでした。ところがレッスンではミスを連発。ここは譜読みの段階でも難所であることは十分自覚していて、最初に取り組んだときにかなり練習してある程度弾けるようになっていたんですが、そこで安心してしまい、その後の練習はほどほどに済ませていました。微妙に手抜きしていたことがこのレッスンの場で明らかに。

そもそも、レッスンの場で先生の前で弾くと家での練習のときよりも上手く弾けないものです。これは誰でも同じ傾向のようで、見てもらっているので上手く弾かなければ、ミスをしないようにしなくてはというプレッシャーから来るもの。僕はレッスンだからとそれほど構えているつもりはないんですが、まったく緊張していないかというとそういうわけでもなく、家での自習とは異なる精神状態になると、不安を抱えているポイントで大崩れしてしまうようです。家での練習である程度弾けていることをレッスンの場で出し切るための気持ちの持って行き方というのもあるかもしれません。まあ、不安なポイントと思っているところを潰せるまで練習する、というのが本質的な回答なんでしょう。

そんなことがありつつも、レッスンの場でこの難所をなんとか修正して、この曲はクリア(一応弾けるようになった)という合格を先生からいただきました。記念すべき「初めて弾けるようになった曲」です! 次回からのレッスンではもう弾かないことになるわけですが、まだまだ精度を上げる余地はあるので、自主的に練習は続けるつもりです。

というわけで次に取り組むのは「ラ・ラ・ランド」の "ミアとセバスチャンのテーマ"。早速譜読みに入り、最初の8小節の音だけなぞってみる。この曲も、チェルニー op.777 9番と同様に左手で1小節の中で指を残しながら他の指を押さえる動きが入っている。音数が少ないので練習にはいいかも。右手は音をなぞるだけであれば難しくない。しかし、音確認のときに「この曲で一番表現した音ってどこだと思いますか?」と先生に訊かれてアタマが白くなる。最初の8小節で8分音符が6つつながるところが3回出てくる。特に3つ目はメロディが変わり、そこが強調するポイントなんだと言う。先生に手本を見せてもらうと確かに曲が曲らしく聴こえる。譜面では強弱指定は p(ピアノ)で一定なんだけれど、このように、どこでどのような強弱調整をすると音楽に品格が出たり、情感がこもったりというのを、初心者が自分で気づくのはなかなか難しいものです。あと、聴いたこともないこの曲の本質を見抜いてしまう先生もさすがです。

今回までのレッスンの教訓
●同じ指を使う場合でも上昇と下降を同じようにスムーズに弾けるわけではない。
●譜読みはとにかく間違えないように。特に黒鍵間違いは致命傷。
●不安なポイントは家ではごまかせてもレッスンの場では馬脚を現してしまう。

SONY UBP-X800 Ultra HDプレーヤー導入(しかし...)

UBPX800_201708

フルハイビジョン、AAC 5.1chでWOWOWの映画を見れるようになってからもう何年経っただろうか。おかげで、話題の映画でも放送を待って録画、気に入ったらディスクに焼いて保存で十分満足してしまっている昨今。焼いたディスクで良し、としているのは画質にあまり拘りがなく、映画についてはそれほど音質にも拘っていないから。それでも春先に映画館で観た「ラ・ラ・ランド」のパッケージソフトを珍しく購入した理由は映画そのものが気に入ったからで、しかもミュージカルということでより良い画質、音質で観たいと思ったからです。

予約開始当時の価格設定ではブルーレイ盤と4K Ultra HD盤(こちらにもブルーレイが付く)とで差があまりなかったので、4Kを観る環境もないのにUHD盤を購入。さて、そうなると2Kディスプレイ環境でUHD盤を観ても画質向上になるんだろうか、と興味が湧いてきます。調べてみるとUHDプレーヤーもエントリー・モデルが発売され、想像以上に価格が熟れてきているではありませんか。普段ブルーレイ・ディスクを観るのに使っているソニーET-1000というレコーダーと再生時の画質が違ってくるものなのかも気になってきます。

SONY UBP-X800というモデルはエントリー・クラスでお値段も手頃、そして拙宅導入の最大の障壁になる狭いオーディオラックに収まるかどうかのハードルもクリアする薄型であることから、心が動き始める。すべての12センチ光ディスクを再生可能なユニバーサル・プレーヤーでもあり、主にSACDマルチ・チャンネルのために拙宅で使用しているちょいと古いパイオニア製ユニバーサル・プレイヤーDV-600AV(映像系はDVDしか再生できない)を置き換えることができる。余談ながら、DVD-Audioを含むすべての光ディスクの再生が可能なユニバーサル・プレーヤーの機種はそれほど多くはなく、お手頃価格で高さ6センチ以下の薄型モデルという条件に絞ると、市場には長らく該当する機種がない状態が続いていました。つまり、もし今使っているDV-600AVが壊れてしまったら、拙宅ではDVD-AudioとSACDの再生環境を失ってしまう状況だったんです。UBP-X800を導入すると、DV-600AVがバックアップ機として音楽(というかマルチ・チャンネル再生)ライフを保証してくれることにもなります。

ここまで条件が揃うと、もう買うしかありません(苦笑)。で、買いました。

では比較から。尚、僕は画質にはまったくうるさくないので完全に素人目線、一般人目線での評価です。

[画質比較条件1:UHD再生 vs ブルーレイ再生]
UBO-X800で同じ「ラ・ラ・ランド」のブルーレイ盤とUHD盤での比較。両者特に違わないかなあと思っていたんですが、なんとUHD盤で再生すると暗部の階調表現が粗くなって地図の等高線のように破綻する症状(後日加筆:バンディングと言うんだそうです)を確認。これは4K → 2K コンバートでうまく処理できていないということなんろうか、とこのときは思いました(後日、違う原因であることが判明)。ブルーレイ盤では当然そんなことはありません。

[画質比較条件2:プレーヤーUBP-X800 vs レコーダーET-1000]
同じブルーレイ・ディスクを使い、プレーヤーとしての比較。僕の目では画質に違いは認められませんでした。2Kディスプレイで比較しても変わらない、という当たり前の結果です。

[音質比較:プレーヤーUBP-X800 vs レコーダーET-1000、DV-600AV]
ブルーレイによる映画再生時、SACDによる音楽再生時、共に同じディスクで聴いて、特に違いは感じませんでした。CDプレイヤーなどのデジタル・オーディオ・プレーヤーはどれも有意な音質差はないと僕は思っているのでここは予想通り。

[操作性比較:UBP-X800 vs パイオニアDV-600AV]
UBP-X800の操作レスポンスは超サクサクとまでは言いませんが痛痒なく快適に操作できるレベルです。
DV-600AVは、マルチ・チャンネル再生をするには画質設定がハイビジョン(1280×720以上)になっていなくてはならないという妙な仕様があり、プレーヤー電源ONのときにアンプとその先のモニターの電源が入っていないと720×480設定となってしまうという面倒な特性(そうなるといちいち設定を手で変更しなくてはならない)があり、UBP-X800に入れ替えていちいち電源の入れる順序を考えなくても良くなったのは運用としてはとても助かります。
あと、UBP-X800は電源オフをしてからLEDが消灯するまで10秒程度を要するので、本当にボタンを押す操作が効いているのかどうかがわからないという特性がありますが、最近のこの種の機器はミニパソコンみたいなものなので仕方ないところでしょう。

その他機能について。

[ネットワーク系機能]
イマドキの製品らしく、ネットワーク系の機能は充実しています。
まず、無線LAN内蔵は当然のことで5GHz帯の無線規格にも対応しているのは、マンションなどの密集地帯環境にいる人にはありがたいです。映像を扱うコンテンツが多いので、こんなところがボトルネックになったら商品価値が下がると判断されるであろうことを見越しての採用でしょう。

DLNA音楽再生に対応しているので、ネットワーク・プレーヤーとしても利用できます。5.1ch音源再生も可能です。拙宅ではヤマハWXC-50というネットワーク・プレーヤーを使っていますが、同じDLNAサーバー(MinimServer)、同じコントロール・アプリ(LUMIN)で同じように操作できます。ただし、ギャップレス再生はできないようです(いろいろイジればできるのかもしれないけど調べていない)。

サービスとしては、Amazonビデオ、ベルリン・フィルのデジタル・コンサート・ホールに対応しているのが個人的には嬉しいところ。それぞれサービスと本機の紐付けを行えば、テレビやプロジェクターで観れるのはありがたく、製品の付加価値になっています。あとSpotifyにももちろん対応しています。

【まとめ】
というわけで、映像系機能にこだわりがない自分にとって、期待に不足のない製品で満足しています。強いて不満な点を挙げるのなら、音声も映像もアナログ出力がゼロでデジタル出力がHDMI以外には同軸が1つだけであること、本体前面にディスプレイがない(トラック番号、再生時間どころか再生中かどうかすらわからない)ことくらいでしょうか。いずれも購入前にわかっていたことで、コスト重視のエントリー機ゆえに納得済みではあります。

UHD盤ディスクの画質がブルーレイ盤よりほんの少しでも良ければ嬉しいな、という望み薄の期待(ディスプレイが対応していないとプレーヤーが2Kで出力するから良くなるはずがない)が叶わなかったのは良いとして、むしろ悪さをするという結果(繰り返しますが原因は別だった)に、「やはり4Kディスプレイが・・・」という思いが頭をもたげます。でも、4Kプロジェクターの価格を見ると「4Kソフトもまだ全然ないのにそこまでお金かける気には・・・」という思いが拭い去れず、それでもついついネット検索してみると、ファームウェアアップデートによりHDR対応になったソニーの型落ち、生産終了品のネイティヴ4KプロジェクターVPL-VW315が、在庫処分セール的に大幅値引きされているではありませんか。(続きはhttp://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-327.htmlへ)

ピアノレッスン 第9回

前回レッスンからのポイント。
●3週間も間隔が空いた
●出張で5日間、練習できなかった
●ベートーヴェン「トルコ行進曲」はに取り組み始めて2ヶ月半経過

というわけで3週間あったので練習量はたっぷり。練習できない日が5日あったことについては結果的に悪影響ありませんでした(後述)。

チェルニー Op.777の第6番は後半から最後まで通して弾けるように。先生からは「いいテンポで弾けていますね。左手もだいぶスムーズに動くようになっています」とコメント。ただ、一箇所だけ、ドミソソファミレドと8分音符が続くところの最初にドミソと音が上昇して行く部分を単純にスタッカート気味に連打するのではなく、右手全体を跳ね上げるようにドミソと鍵盤を叩くと、軽快かつ上品な響きになるとアドバイスを受ける。指の動かし方、力の入れ方だけでなく、手の使い方でも音の表情の出方が変わるというのは初めての経験で、なるほど、という感じ。確かに最初の弾き方だと粗雑で平板に聴こえてしまう。どちらも譜面通りと言える弾き方なのにこんなに違ってしまうとは。

さて、問題はトルコ行進曲の方。

装飾音符の3連符のところをより綺麗に弾けるようにアドバイスを受け、その通りやってみるとより音楽的に綺麗に、格調高く弾けるようになり、ここはまあ問題ありません。もっと練習すれば更に精度も表現も向上できそう。

問題はそういう部分的なところではなく、別のところにあるとレッスン後によく考えてみてわかってきました。

ずっと練習してきたので当然だいぶ弾けるようになり、テンポも上がってきています。もちろん、手のポジションが大きく移動するところはミスするし、ここは何度練習してもなかなか成功率は上がりません。つまり、うまく弾けるところは弾けて、一部ミスをするところはする、という状態からこの3週間あまり進展がなかったわけです。問題はうまく弾けないところではなく、うまく弾けると思っていたところ。

うまく弾けるということは、あまり神経を集中させずとも譜面通りの音符を奏でることができるということ。これは一見進歩したように思えるわけですが、練習してきてどこか充実感がないし、上手くなっているはずなのにそう実感できない。

今回のレッスンで、先生に手本を聴かせてもらうと、この3週間自分で弾いて聴いてきた音とまるで違うことに唖然としてしまいました。一音一音が綺麗で粒立ちが良く、チャーミングで軽やかで品がある。それでいて線の細さは皆無でむしろ筋の通ったビシっとした音が出ている。自分が出している音はベタっとしていて締りがなく、音が汚く、音楽が濁って聴こえる。もちろん基礎が違うせいもありますが、曲を表現するためにどのように鍵盤を叩くのかに心を砕いていないところが大きな違いとなって現れてしまっているのだとレッスン後に自己分析しました。

同じ曲に長く取り組んでいると、初心者のくせに飽きが来てしまいます。飽きというのは曲がつまらないということではなく、弾ける部分は雑に流すようになってしまうこと。どのように鍵盤を押さえて、どのような表現をするか、という意識をなくしてしまっているということです。指摘を受けたのは、左手の動きが難しいところで、右手の強弱が曖昧でリズムがズレてしまっているところ。自覚症状がまったくなく、自宅での練習をダラダラと繰り返している中で、このような悪いクセが身に付いてしまったようです。5日間練習できない日がありましたが、その期間練習できたとしても上達しなかったどころか、むしろだらしない弾き方がより染み付いていたかもしれません。

これまでのレッスンでは、終わった後により上手く弾ける方法が身に付いたという充実感や達成感がありました。それまでの自宅の練習に上乗せして弾き方を身に付けることができたからです。今回のレッスンでも上手く弾ける方法を教えてもらったんですが、この3週間で劣化した部分をひしひしと感じてしまったので、なんとなくもやもやした気分でレッスンを終えることになってしまったというわけです。

もう一度、一音一音を丁寧に、綺麗に響かせることを意識して出直しですね。そのためには、テンポはもう一度落としてみないといけないでしょう(妻によるとテンポを上げすぎて雑に聴こえるとのこと)。

いやはや、音楽って、ピアノって単に譜面通りに音を出せばいいってもんじゃないですね。実に難しい。でも、ダメなところを自覚できたのは良かったかも。

今回までのレッスンの教訓
●指のアクションだけでなく、手の上下のアクションでも音のニュアンスは変わる
●音程をなぞれるようになった=弾けるようになった、ではない。
●自分でダラダラ同じ曲を練習しているだけでは劣化することもある。

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