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Enjoy Life, Enjoy Hobby

趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

「君の名は。」(ネタバレあり)と話題映画に付き物の批評合戦

君の名は201609

僕と妻は、世間で騒がれているものにはあまり興味を示さない。そもそも、テレビもあまり見ない(会社から帰ってから寝るまでにスイッチを入れることの方が少ないし入れたとしても短時間)ので特にバラエティ系のネタや流行り物に疎い。たとえば数年前に流行語大賞になった「だめよ~だめだめ」というネタを一度もテレビで見たことがなくて気づいたときには廃れていたのでYouTubeで見なければならないほどだった。SMAP解散?それが何か?というのが我が家の世間との距離。

さて、内容にひっかかるものがあったらしく妻が行きたいと言うので観てきたこの「君の名は。」。観終わって家に帰ってから夕刊の一面になっていて、そこまで話題になっているのかと知る有様。

僕はアニメ、たとえばキラキラの瞳とか乙女チックな人物描写とか声優の台詞回しとかが苦手で、自分の意思で見ることはまずないけれど、同じように興味がないはずの妻が観たいというからそれはきっと何かあるに違いない、「じゃあ観てみよう」と予備知識ほとんどゼロで観てきたというわけです。

最初はアニメ然としているところにやはり馴染めなかったものの、景色に馴染みのある新宿、代々木、四ツ谷や、少しだけ出て来る名古屋の絵が綺麗でリアルだったので、そのうちにアニメらしいところが気にならなくなってくる。男女の体が入れ替わるという設定は手垢にまみれたプロットで、定番的面白さはあるものの「この話、どこに向かって、どう着地させるつもりなんだろう」と冷めた目で観ていた。そこからの展開は、御存知の通り。

話題になる映画の常で、ネットの掲示板では絶賛する人が増える一方で酷評する人がポツポツ現れ始めている。僭越ながら年間少なくとも50本、過去10年で500本以上は映画を観て、あーだこーだ考えている僕から言わせてもらえば、映画を普段観ていない人のレビューがとても多くて「またやってるわ」という感じ。絶賛する人は世界に入り込んで持ち上げ過ぎな人が多いし、酷評する人は揚げ足取りのイチャモン的なことしか言っていない。別に肌に合わないのなら冷静に合わなかったと書くだけで良いのに感情むき出しにヤクザのように例えば「ああ?災害ってのはそんな甘いもんじゃねえんだよ」のように筋違いな批判している人がかなりいて、そういう人は例外なくコメントが大人げない(こんなもので感動している人はお子様、みたいなことを言っている)ので単に有名なものを批判すれば自分の格が上がるのだと勘違いしているようにしか見えない(クラオタそっくりだな)。

この映画は旧来のアニメ文化を受け継いだ部分があるので、表現もメッセージもアニメ特有の幼さがある。僕もそこは苦手な部分で気恥ずかしさを感じるけれど、それを理由に評価を下げようとは思わない。だってアニメなんだから。独自の世界観と作品性を重んじるジブリ映画じゃないんだから。そんなこと行く前から予想がつく。ストーリーの揚げ足取りやご都合主義批判は定番のお子様レビュワーがやることで、この程度のレベルはハリウッド映画ではよくあることこと。そんなわかりきった、映画の世界では普通のことを上から目線で批判、それがみっともないという自覚がない人ほど揃いも揃って感情的な物言いをしている。

ま、それはともかく、アニメの世界であってももし自分が彼らの立場なら、と思えるかどうかは楽しめるか否かのひとつの分岐点でしょう(粗探しをしてやろうと斜に構えている人は最初から無理)。で、僕は予備知識なしで気軽に観たからなのか彼らの立場になって話を見ることができた。仮に恋愛感情がなかったとしても奇妙なつながりができてしまった相手がもう死んでいたと知ったらショックを受けるだろうし、助ける手段があるのなら助けたいと思うだろうな、と。だから、映画そのものはかなり楽しめました。へえ、日本のアニメって映像もサウンド(効果音や音の響かせ方)作りもここまで来ているんだ、とか初めて知ることもあった。でも結局は、「アニメ独特の気恥ずかしさ」が払拭できたわけではなく、深みがある話というわけではないので騒がれているほどの傑作だとまでは言うつもありません。

話題になっているのは、わかりやすさと、普段映画を見慣れていない人には新鮮なストーリー、日常が舞台でありながらドラマチックなファンタジーであること、その世界に浸りやすいところでしょうね。この監督もアニメの世界では有名人らしく、わかりやすさを意図的に狙って作った面はあったようです。

騒がれすぎの感もある映画ですが、僕は自然体に見れる人なら楽しめる映画だと思います。もちろん合わない人がいたとしてもそれは当然のこと。すべての人が絶賛する映画などこの世に存在しません。でも、読めばすぐにわかる「映画そのものに対してではなく、有名なものを叩いて自己満足したい」的な批判は本当にみっともないですね。まあ、そういう行動も人間らしいといえばらしんですけど。

まあ、僕は翌日に家で観た「ナイトクローラー」の、人間の根底にある黒い部分の描写と巧みなストーリーに感銘を受けてしまったので、こちらは印象が薄れてしまったわけですが、比較してどうこう言うものではなく、アニメのファンタジーにはアニメでなければ描けない良さがあると思います。これはこれで良い映画だと思いますよ。

「ナイトクローラー」(ネタバレあり)

ナイトクロウラー201609

職にあぶれた、しかし自分にはやる気も能力あると思っている人間が、あるとき、衝撃映像をテレビ局に売ることで金になることを知り、映像パパラッチの道に入る。少し上手く行き始めると、どんどんエスカレートしてゆくという話。

この主人公、実は頭はよく回る人なんだけど、プライドが高いだけで行動が伴わないタイプ。そして、今時の言い方をするならば下衆の極みと言えるほど「そこまでやるか」という領域に踏み込んでい行く。半分くらいまで観た観衆は「こいつは絶対ロクな死に方しねえぞ」と思うはず。しかし、エンディングを観ると一種のサクセス・ストーリーのように描かれていて観ている者の斜め上を行く収め方をしている。

下衆なのが主人公でなく、自分の立場を守るために視聴率至上主義に走るTVディレクター(レネ・ルッソ)もそうであるところが面白い。最後に持ち込む映像を観て、このディレクターもさすがに呆れて叱責するのかと思ったら、「素晴らしいわ」みたいなことを行って賞賛してしまうという酷さ(ある意味この映画を集約した名場面)。

これだけ後味が悪くても評価が高いのは、僕の持論である「良い映画は人間そのものを描いている」から。

・人間、追い込まれたら逃げる(倫理から背を向けて自己を正当化する)
・人間、誰かに認めてもらいたい。
・人間、自分に都合の悪いことは耳に入ってこない。
・人間、褒められると図に乗る。
・人間、自分に歯向かってくる者は排除しようとする。
・人間、能書きと行動は必ずしも一致するわけではない。

なんにしてもエンディングが最高。ひょっとしたら続編ができるのでは?とさえ思わせる。

ジェイク・ギレンホールの怪演とレネ・ルッソの堕落っぷりが素晴らしく、映像のクオリティや脚本の巧さも手伝って映画としての完成度は高いと思う。ここで行われている行為は最低なんですが、衝撃映像なんて下衆な、と思いつつ見ずにはいられないのと同じように、この映画(というか主人公の行動)も目が離せないところが面白さでしょう。

[追記]
ダン・ギルロイ監督のインタビューによるとハイパー資本主義に対する警鐘の意味もあるとのこと。なるほど、今のアメリカ企業、特にIT企業は成功しているイメージがあるけれど、何かあれば業績が落ちそうな段階で(つまり落ちる前に)すぐにリストラするし、アメリカ人も結局上司の機嫌取りをして成り上がってゆく(あるいは生き残ってゆく)点では日本の大企業と何ら変わりない。ご機嫌取りだけで出生してそこそこのポジションに居る人を少なからず知っていて、彼らには倫理観なんてもんはまったくなく(リストラ命令が下りたら躊躇いなく切るし、更に上司の機嫌を取るために「もっと切りますが」と言う人も見たことがある)、ただ、地位とお金が欲しいだけということも僕は良く知っている(そして例外なく難題を解決するような仕事はできない)。そういう人が企業の要となるポジションにいくらでもいるわけで、そういうことまで含めて社会描写をしているというのは確かにその通り。だから面白いんでしょうね。

QUEEN+Adam Lambert 2016年日本公演

QAL201609-1

改めての自己紹介。僕は世の中にある音楽はクイーンとそれ以外に大別されるというほどのクイーン好きです。

2年前のサマソニや、QUEEN+◯◯に対するスタンスは以前書いたとおり。(http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-114.html

このとき、近所でやるし一応見ておくか程度のスタンスで行ったら、自分でも予想外に熱い想いでライヴに入り込んでしまった。ブライアンとロジャーもまだ元気そうとはいえ、常に「今回が最後のチャンスかも」という年齢になってきているし、サマソニのときと違ってフル・ステージということもあって行くことに。

事前情報はシャットアウトして当日会場に足を運ぶ(行ったのは3日目の23日)。思えば、生涯初めてのライヴが86年5月8日の日本武道館。31年ぶりに同じ場所で観れるというのも感慨深い。

セットリスト:
[1] Seven Seas Of Rhye
[2] Hammer To Fall
[3] Stone Cold Crazy
[4] Fat Bottomed Girls
[5] Don't Stop Me Now
[6] Killer Queen
[7] Somebody To Love
[8] Love Of My Life
[9] Teo Torriatte
[10] These Are The Days Of Our Lives
[11] Drum Battle
[12] Under Pressure
[13] Crazy Little Thing Called Love
[14] Another One Bites The Dust
[15] I Want It All
[16] Who Wants To Live Forever
[17] Guitar Solo
[18] Tie Your Mother Down
[19] I Want To Break Free
[20] I Was Born To Love You
[21] Bohemian Rhapsody
[22] Radio Ga Ga
[23] We Will Rock You
[24] We Are The Champions

ステージは相変わらず華やかで、娯楽バンドの面目躍如。アダム・ランバートは2年前にも増してゲイのキャラクターや(特に"Killer Queen")穴空パンツでセクシーさを前面に押し出したり、一方で大柄であることを活かした力強いキャラ(ただしマッチョとはちょっと違う)まで演じていてそのアクの放出度がますます高くなっている。もちろんフレディ・マーキュリーとはキャラが違う(本人も「僕はフレディじゃない」)けれど、「誰も近づくことすらできないフレディの代わりに歌わせるとしたならば」という意味では最善の人であるように思う。フレディの代わりを務めるとしたら、誰もが知っているキャリア十分の大物か、知名度がそれほどでなくても難曲を歌いこなせる人(クイーンのある1曲を歌える歌手はいくらでもいるが20曲をすべて歌いこなせる人はそうはいない)のどちらかしかない。そもそも、プレッシャーもあればレッテルを貼られることもあるこのポジションを務めたいと思うような人はそうはいないことを考えるとアダムの存在は貴重で、アダムなしにはクイーンのツアーはありえない。

ブライアンは少なくとも現時点ではギターの腕はまったく衰えておらず、変わらぬ素晴らしいプレイを聴かせていてプレイヤーとしては現役そのもの(ギターソロ・コーナーがつまらないという声が多かったが、ブライアンのギター・ソロは昔からあんなもの)。ロジャーは、そもそもドラムという楽器は一番フィジカルを要求する楽器なので衰えているのは仕方がない。歩き姿がすっかりおじいちゃんになっているのも年齢的には仕方ないこと。今回、"Tie Your Mother Down"では息子にドラムを任せていたけれど、あのロジャーのリズム感でない"Tie Your Mother Down"は違和感が大きく、改めてロジャーのリズム感というのは貴重でクイーンのサウンドの重要なファクターだと再認識した(ブライアンのソロのときにコージー・パウエルが叩いていた重量級リズム感もロジャーとは大違いだったけどあそこまでスタイルを確立した人ならではの説得力があった)。

個人的にはギター・ソロでクールダウンした後の"Tie Your Mother Down"はいただけなかった。この曲はノッてきたところに興奮を上乗せする威力がある曲で、コンサート開始2曲めやアンコール2曲めというポジションが向いている。だからクールダウン後の一発目というのでは生きない。しかもドラムがロジャーでなかったのでノリきれかった。それ以外のステージ構成は言うことない。本編だけで2時間も演るのはあの年齢を考えるとかなりのサービス精神だったと思う。

あれこれ言ったとはいえ、長年のファンとしては感無量だったことに違いはなくて、涙なしでは見られないところもあった。"Don't Stop Me Now"を生で聴けたことも"Who Wants Live Foreever"でアダムの熱唱を聴けたことも感動した。ちなみに僕の世代(高校生だったころ)だと「Hot Space」でコケたあとで日本ではすっかり過去のグループ扱いになっていて、デュラン・デュランやワム!などが流行っていた時代。だからロジャー・テイラーといえばデュラン・デュランのドラマーを指していた。若い人や全盛期の盛り上がりしか知らない人は信じられないかもしれないけれど、85年ころ、クイーンを聴いていると「まだこんな古いの聴いてんの?」と笑われていたんです。それを思うと、武道館でこんなに多くの人が熱狂して、みんなが歌っている姿を見るのはとても感慨深い。

QUEEN+○○という活動形態に拒絶反応を示す人が一部にいることは知っている。ほとんどの観客が50歳代だったと言われているキング・クリムゾンの日本公演とは違って、今回の武道館には20代、30代もいたし、近くの席には小中学生もいた。彼らが生でクイーンの音楽、ステージを体験するにはクイーンは活動していなくてはならないし、そのためには誰かヴォーカリストがいなくてはならない。もちろんフレディは唯一無二で誰もフレディになることはできないけれど、今の若い人たちに生のクイーンの魅力を伝えるとしたらQUEEN+○○という形態しかない。拒絶反応をしている人はクイーンを博物館入りさせて若い人から体験の場を奪ったほうがいいと言っているんだろうか。フレディに敬意を払っていることが、QUEEN+○○を感情的に否定することとイコールではないと思う。フレディを含む4人が作り上げた音楽は若い人たちに引き継がれて行く価値があり、それを実現するのに必要な手段がある。そんなことを再認識させてくれたコンサートでもあった。

THE ART OF PERFORMANCE TOURに参加してきた

Jagur AOP 201609-1

ジャガー・ジャパンから「THE ART OF PERFORMANCE TOUR」というイベントの案内が来たので参加してきました。このイベント、世界46カ国で開催されていて日本初上陸とのことです。

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1021066.html

見たところ、ジムカーナにちょっと似た感じ。

実はユーノス・ロードスターに乗っていたころに、よくジムカーナをやっていました。走行会に参加したり、ロードスター仲間でジムカーナ場を貸し切ったりしてという、言ってみれば草野球的なノリのレベルで。アマチュア競技者というほど真剣にやっていたわけではなく、あくまでも仲間内でワイワイ集まって(野球なら近所のグラウンドで知り合いだけで集まってみたいなもの)という遊びとして楽しんでやっていたものでした。その緩い世界の中でという前提で言うと僕は一番速かった。一応サブロクターンやドリフトアングルをキープしながらの定常円旋回などができる程度までは練習して腕を上げました。マツダスピード主催のドライビング・スクールに参加したとき、最後にジムカーナをすることになっていて、そこでインストラクターだった従野選手に勝ってしまったこともあります(密かな自慢)。

とはいえ、技術はロードスターだけで身に付けたものでもあるし、もう12年以上前の話でもあるので今でもバリバリに腕が立つとまでは思っていません。それでもクルマの運転にはいささかの自信がなくはない。今回のパフォーマンス・ツアーは、錦織圭が走行したときの得点を上回った参加者の中から抽選でウィンブルドン観戦ツアーが貰えるというのだから燃えるなという方が無理な話ではありませんか。しかしながら「得点」と書かれているように単にタイムを競うわけではなさそうです。いったいどんなドライビングを求められるのかわからぬまま、会場のお台場へ。

イベントは2時間で1セッションとなっており、スマートコーン・チャレンジと試乗会に前後半を分けて2つのグループを同時に進める運用だったようです。僕は最初にスマートコーン・チャレンジのグループに。

【スマートコーン・チャレンジ】
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それほど広くないスペースに2本1組でコーンが並んでおり、コーンの上端が緑でフラッシングしているその2本の間を通るというルール。緑の次に通るコーンは青色でフラッシングしているため、単に緑フラッシングのコーンを最短距離で目指すだけでなく、その次の青がどこにあるのかを念頭に入れてどの方向からコーンの間を通るのか、コース取りをして行くのかを判断しながら走る必要があります。点数は、

[1] タイムの速さ
[2] 通過ポイントの正確さ(2本のコーンの中央を通れているか)
[3] 走行距離の短さ

を総合的に判断して算出しているようです。フラッシングの順番はランダムとされていることや、他の国などでまったく同じコース取りでやっているとは思えないこどなどから、何かしら公平に判断するための独自のアルゴリズムを使っているのではないかと思われます。

結果はこちらの通り(上は錦織使用品の展示とポイントの掲示)。

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得点は37,700点でこのセッションの参加者7人の中ではトップを取ることができました。先程挙げたポイント要素の中で[2]が占める割合も大きいと説明され、正確さもポイント獲得には重要のようです。緑色フラッシングのコーンを通り過ぎると次が青から緑に切り替わって、その次に目指すコーンの青色フラッシングが始まるわけですが、その青色フラッシングのコーンが視界の中にあるとは限らないので緑を目指しつつ目で探しながらの走行になるのが難しいところ。だから、タイヤのスキール音をたてるほど攻めると探している時間の余裕がなくなるし、走りが雑になるとコーンの中央を通るのも難しく(コーンを斜めに通過しても良いが正確性を維持する難易度が上がる)なり得点が伸びなくなりそう。そうかと言って堅実にゆっくり走っているとタイムが出ない。ある程度攻めつつ、コーンのフラッシングに気を配りながら、クルマの姿勢が乱れないようにして正確にコーンの中央を通るドライビングが求められます。また、この日のコースは狭く、かなり小回りで右に左に向きを変えなくてはならず、少しスピードを上げるとステアリング操作が忙しくなるので基本ができていない(送りハンドルや手を離してクルマ任せでハンドルを戻す癖がついているような)人はスムーズに走るのは難しいんじゃないかと思います。

というわけで、競技といえるほどハードではないので限界域の運転技術は要りませんが、意外と運転の基礎能力が試されます。しかも、これを初めて乗るクルマ(使用車両はF-PACEのディーゼル)でやらないといけないところが厄介です。

手前味噌ですが、コース取りや基本通りのステアリング操作といったところはジムカーナで培った経験が役に立ったと言えるところで、そのような経験がない他の人よりスコアが良かったのは当たり前、というか、これまでにそれなりの授業料を払ってきたわけですからそうでないと困るというのが正直なところです。

これまでの最高得点は、F-1ドライバー、ロマン・グロージャン選手の49,031点とのことでいったいどうやったらそんな高得点が取れるのかというスコア。探してみたらグロージャンの走りが垣間見える動画がYouTubeにありました(https://www.youtube.com/watch?v=d3n9Fmu3Rxs&feature=youtu.be)。スコアはこちら。

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これを見ると僕の2倍弱の距離を走っていてタイムが同じくらいなので、映像からもなんとなくわかる通りコースがだいぶ広めに設定されているようです。映像に出ている派手なドリフトシーンは撮影用のものだと思いますが、広いコースとなるとジムカーナ的な競技要素が強くなって難易度が上がるでしょう。それにしても、中央通過率(?)の99.54%は驚異的数字で、糸をひくような走行ラインは芸術的と言って良いほど美しい。さすがF-1ドライバーという感じ。

一般の人は恐らく40,000点を超えたらかなりの高得点だと思います。尚、今回は錦織圭の得点を超えることがひとつの目標とされていますが、冒頭のURLに出ている動画を見ているとコーン通過時にセンサーが反応しなかったシーンが何箇所かあり、同じところを繰り返し走らされてのもの(走行距離とタイムがやたらと長い)で、26,679点という低いスコアは機器誤動作によるものだったように見えます(土砂降りだったせい?)。実際、ゆっくり運転していた人を含め、見ていた範囲では参加者全員が30,000点以上を獲得していました(スタッフは「テニスでは無理なので、これくらいは勝ってもいいんじゃないでしょうか」なんて言っていましたが)。


【試乗】
次はおよそ20分弱くらいと説明されていた試乗セッション。試乗車は全ラインナップ、14台くらい用意されていましたが、選択は受付順のようで3番目の僕のところにリストが回ってきたときにはF-TYPEの2台は既に埋まっていました。これに乗るのを楽しみにしていたのに・・・。気を取り直して選んだのはXE S。

普段乗っているガソリン2.0Lターボと違ってアクセルをちょっと踏んだだけでクルマがぐっと前に出て「おっとっと」状態に。以前、短時間試乗したディーゼルと比べると、停止状態からの動き出し、低速でのトルク感は同じくらいという印象で、しかし踏み込んだときの吹け上がりのスムーズさとフィール、クォーンというサウンドといった官能性が段違い。隣にスタッフが乗っている(速度違反のないよう試乗前にしっかり釘を刺されていた)ので上までガッツリ回すわけにはいきませんでしたが、それでもパワーに余裕があることが感じられ、ボディサイズが一回り小さくなったように感じてしまうほどでした。

僕のXE Prestigeは、スポーツサスペンションとアダプティブダイナミクスのセットオプションを組み込んであるので足回りの仕様は同じはずなのに、どういうわけか明らかに足が固いと感じる。個体差と言うには違いすぎる。スポーツシートだとそう感じてしまうんだろうか(いや、それはないと思うけど)? XE Sはフロントがだいぶ重いはずなのでバネレートが違うのか?ちょっと理由はわかりません。それにしても今回改めてスポーツシートは良いと感じました。極端にサイドサポートが張り出しているわけでもないので標準シートにしてもらいたいくらいです。

僕も際限なくクルマにお金を使えるわけではなく、もともとハイパワーのクルマを求めるタイプでないこともあって、XE SのパワーにPrestigeと較べて250万円以上の価値があるかと訊かれると「いや、そこまででは」と思います。でも、エンジンに余裕があって気持ちイイとクルマ全体の質感にまで影響を与えるものだと今回感じました。確かに同じXEだし、シャーシや足回りは同じ乗り味を示すのに車格が違うように感じてしまう。プレミアム・スポーツ・セダンを名乗るのならこのV6 3.0Lが必須と考える人がいるのも理解できます。

あと、試乗車は2017年モデルだったようでインパネの液晶表示とナビ(ディスプレイ)がリニューアルされていました。

こちらがインパネ表示。表示できる情報量が増えていますが見やすさの観点では好みが分かれるかも。
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そしてこちらがInControlシステムのナビ表示。公式サイトの写真は一部8インチモニターの写真になっていますが注釈にある通り日本仕様は10.2インチ仕様です。
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表示範囲の広さは従来と比較して圧倒的な広さ。ただし、地図を表示させると上端1列は時刻表示などで、下端1列も各種操作ボタンにスペースを取られています。ナビゲーションで道案内を始めると上端2列めも情報が表示され、地図の縦方向がやたら狭く感じてしまう。ナビゲーションモードのときは横方向にあんまり広くてもそれほどありがたいとは思えないので、もう少し横に情報表示させてもいいように思いました。ひょっとすると設定でこのあたりは改善できるのかもしれませんが。

タッチパネルは反応がとても良く、操作のレスポンスも機敏でサクサクに動作。ここはもう従来と比較にならないほど快適になったし、新しいモノに触れている感も従来と比較になりませんね。メニュー画面から目的の機能にたどり着くまでの操作性や、ナビそのもののデキ(ルート案内の精度や学習能力)がいいか悪いかまでは試乗では確認できませんでしたが、表示も綺麗だし、ここは大幅に進歩したと言えるでしょう。現行オーナーとしては正直なところうらやましいです。

以上でイベントは終了。

ちなみに今回の開催は明日と明後日(9/22、23)が残っており、受付はもう終わってしまいましたが、今後は全国各地の正規ディーラーでも実施すると公式サイトには書かれています。販促イベントなのでジャガーオーナーである必要はなく、実際、来場者はほとんどジャガー以外のクルマで来ていて参加費も無料です。ディーラーの試乗よりも楽しめると思います。

ジャガーXE 第5回レポート 番外編グッズ購入+京都・奈良ツーリング

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電車や地下鉄での忘れ物数で圧倒的に多いのが傘とのこと。うっかり電車内に忘れてしまったころは誰でも一度くらいは経験があるんじゃないかと思う。かくいう僕も昔はよく忘れたもので、安物しか使っていなかったから金銭的なダメージは少なかったものの、また無駄なゴミを作ってしまったかという後ろめたさと、また新しい買い直さなくてはいけない面倒さにうんざりしていたものでした。

そこで対策として考えたのは、高級な傘を買うというもの。もちろん自分が心から気に入ったデザインで持ち歩いているだけで良い気分になれるものであること、という条件も加える。失くしたくないという思いが強くなると当然注意を払うし、お気に入りのモノを手にしているという気持ちがあれば、うっかり無意識にどこかに引っ掛けてそのまま忘れたりはしない。そう思って実践しはじめてから15年で傘をうっかりなくすことはほとんどなくなりました。

とはいえ、それでもこの15年間で2度傘を失くしています。1度はラーメン屋の傘立てに置いておいたら店を出るときに消えていたというもの(教訓:店の傘立てには置かない)。もう1度は不覚にも電車への置き忘れ。通勤時にドアの脇に立っていたとき、至近距離ながら手から放してドアの脇に立てかけていたら、疲れていたせいか立っていても眠くなって意識が薄くなりかけていたところで降車駅に到着、目の前のドアが開いてふと我に返りそのまま傘を取らずに降りてしまった。すぐに改札の駅員に問い合わせるも見つからず、15,000円したPaul Smithの傘はそこでお別れとなってしまいました(教訓:肌身離さないこと)。

そのようなことがあったとはいえ、傘を失くす頻度が大幅に減ったことは事実だし、日常的にはあまり直面しない上記のような状況であっても失くさないための教訓も得たから、今後は過ちを犯す可能性はかなり低いだろうと思っています。まあ、お気に入りのものを失くしたときの精神的ショックは結構大きいので、「失くさないために高級傘を持つ」が本当に最善の方法かはわかりませんが、40代後半で安っぽい傘を持っているのもあまりカッコよくないということもあり、今後も「素敵な傘で忘れ防止」を続けるつもりです。今は日本でライセンス生産されているイヴ・サンローランのグレーのシックな傘を愛用しています(ライセンス製造の日本製なのでデザインも繊細でスリムかつ軽量)。

さて、ジャガーからの案内でジャガーコレクションと銘打ったグッズ販売を日本でも始めたというメールが来ました。基本的にあまりこの種のグッズは興味を持たないんですが、そこにあった傘に僕の目が吸い寄せらてしまいました。落ち着いた黒地でありつつ裏地に深い赤を配したセンスはPaul Smithにも通じる英国風センス。柄の部分が革になっていて高級感もありそうで、これ見よがしにジャガーのロゴが見えるわけではないところもイイし、スーツ姿にもよく合いそう。

お値段が15,000円なのでちょっと高いかなとネット検索してみたらUK Amazonで送料込みで8,000円ちょっというお値段であることが判明。思わずポチってしまいました。日本のジャガーコレクション、高すぎです。

商品は1周間ほどで到着。まず想定外だったのが自動傘で結構太かったこと。作りはしっかりしていて、高級感あり。巻いたときに止めるストラップまで(濡れるところなのに)革になっているところにもこだわりが感じられます。ジャガーコレクションのカタログには出ていませんが、カバーのデザインがまた洒落ていて、落ち着きの中にもスペシャル感が溢れている。デパートで売っているブランド品ではなかなかないタイプの傘でもあり、デザイン、高級感(裁縫がやや雑でしたが)も満足できるもので持ち歩く喜びがあると思います。イヴ・サンローランの傘もシックで気に入っているんですが、まったくテイストの違うこの傘は個人的には久しぶりに惚れた逸品になりました。

唯一の欠点は、かなり重いこと。雨が降ってもそのまま濡れて歩く英国ゆえに、わざわざ手に持ち歩くアイテムである傘だけにこだわって作られたせいなのか、作りが重厚になってしまったということなのかもしれません(そもそも外国人は重さに無頓着でA4パソコンを平気で持ち歩くという背景もあるでしょうが)。

雨の日は気持ちが沈みがちなので。アクセサリーとして楽しんで持ち歩けるのもお気に入り傘を所持するメリット。気分よく使っていこうと思います。

さて、ちょいと遅めの夏休みを取って京都・奈良の旅行に行って来ました。今週、関東は涼しかったようですが、京都は雲天にもかかわらず32度、奈良は35度と蒸し暑く、世間で言われている盆地の暑さを肌で感じてきました。京都は5年前に大阪からの帰りで1日寄っただけだったので改めての二度目の訪問、奈良は初めての旅行、最終日には比叡山延暦寺での朝の勤行見学も含め、古都、お寺と神社を堪能する趣向で楽しんできました。修学旅行を含めてこの辺りはなぜか縁がなかったのでようやく日本人として見ておくべきものの欠落を埋めることができたような気がします。

その旅行、もちろんジャガーXEで行きました。2ヶ月前に名古屋往復をしましたが、今回はそれを超える長距離。皆さん、東京から京都にクルマで行くというと「なんと物好きな」という顔をされます。所要時間は2度のトイレ休憩を入れて7時間半くらい。電車で行くと千葉の拙宅から今回宿泊のホテルまでだいたい4時間半くらいのようなのでその差は小さくないし、7時間半のドライブは一般的には苦痛と感じられるのでしょう。3時間余計に費やす代わりに、現地での移動の自由、時間に縛られない自由、荷物の量を気にしなくていい自由があって、運転するのが好きな僕はクルマでの旅は実に楽しいものでした。完全に独断と偏見ですが、クラシカルなテイストを持つジャガーXEは古都の街に似合っていて、ウットリすることもしばしば。スタイリングに改めて惚れなおしました。

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尚、今回はエコランをまったく意識せず、道路の空き状況によってはメーター頂上よりも右寄りに針が届く速度で巡航するような走り方で11.8Km/Lという燃費でした。今回は京都、奈良市街地走行なども含んでいたこともあり、比較的大人しく走った前回の名古屋往復13.7Km/Lよりはだいぶ落ちています(2.0Lガソリンターボでの話)。

一方、移動の快適性ということではかなり高得点。高い速度での走行で不安を一切感じさせない直進安定性は現代のDセグメント車では当たり前なんでしょうけれど、車内が騒々しくならないこともあって本当に疲れない。ハイウェイ・クルーザーとしての資質はなかなかのものだと改めて感じました。唯一苦言を呈するなら、見た目はエレガントなシートはお尻が痛くなりやすい(某誌の批評にもそういうコメントがあった)ところ。まあ、座り方を工夫すればやり過ごせる範囲ではあります。

僕のクルマの好みはキビキビと走るコンパクトカーであり、高級感よりも楽しさが優先であることは今でも変わりありません。ネットや雑誌の記事でもついつアルファロメオ、ルノー、プジョー、DSあたりに今でも目が行ってしまい、たぶん、そのうちラテンのクルマに戻るんじゃないかと思っています。つまり、クルマの軸足が変わっていないわけですが、そんな人間が見てもジャガーXEは魅力あるクルマだと思っています。もちろんラテン系の楽しさはないし、楽しさがない割にはうっかりな品質感の低さも未だ残っているところはなどは万人に勧めるには躊躇うところがあります(リセールバリューも期待できない)。しかし、以前ほどのクラシカルな外観やコノリーレザーのシートやゴージャスなウッドパネルといったこれ見よがしの英国風ではない、モダンでありながらドイツ車や国産車とは明らかにテイストが異なるクラシカルでエレガントなスタイルとしなやかな乗り味、それでいて強靭なシャーシと足回りというのは、ラテン車好きの僕でもひとつの個性だと思えます。

長距離ツーリングでより愛着を感じるようになってきたジャガーXE、傘とともにこれからも味わっていこうと思います。

外出先からのエアコン操作

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さて、今週末から夏休みで3泊4日の旅行。愛猫ぶらんはいつもどおり家でお留守番。

数泊のお留守番そのものは、シッターさん含め実績が何度もあるので心配事はないんだけれど、窓締切のお留守番となる夏場はさすがに暑さが心配なので、毎年夏休みは9月に入ってからにしています。ところが、今週の様子を見ていると、特に拙宅で朝日が差し込む時間帯(8時~10時くらい)のリビングと和室は窓を開けていても室温が30度まで上がっているではないですか。窓を閉めきったら更に大幅に上がるだろうし、一度溜まったその暑さが抜けることもない。つまり、シッターさんが来る午後まではこの暑い状態が続いてしまいそうな気配。

猫は元々砂漠で生きる動物で暑さに強いとされていて、実際エアコンの効いている部屋を避けて寝室に逃げ込むウチの娘猫ではあるので、このくらいの暑さでもなんとか問題はないのかもしれない。しかしながら、本当に暑いときには冷たい床に寝そべってクタッとしていることも少なくないし、猫でも熱中症になるケースがあるという新聞記事も読んだことがあるので、さすがにちょっと気になってしまう。

そこで、猫のため、そして飼い主の精神安定のために、設置したばかりの日立エアコンRAS-X40E2にオプションで用意されている無線LANアダプターSP-WL2を急遽増設することにしました。

RAS-X40E2への取り付けは、説明書に方法が書かれていない(業者に依頼してくださいと書いてある)ものの難しくない。前面カバーを持ち上げ、右側白いのカバーのネジ2本を外すと下側に金属のカバーがあるのでそれを外す。中に接続するカプラーがいくつか見えるけれど、形が合うものはひとつしかないのでそこに差し込む。本体はエアコン内部の所定の位置に据え付けるだけ(付属品で固定する方法がわからなかったのでテープで止めた)。無線LANの設定も、マニュアルに従ってWPSの認証で簡単に終了(WPS機能がない古い無線LAN親機だと認証できない点は一応注意が必要)。

専用アプリからは、電源ON/OFF、各運転モード切替(自動、冷房、暖房、除湿など)、温度設定、湿度設定、風力設定の操作が可能で、操作後には稼働状態を示すメールまで送ってくれるので機能的には十分と言えるでしょう。仕組みがよくわからないんですが、スマホで操作してからエアコンがそれを受け取るまで3~5分くらい要します。また、設定送信後はメールで以下の様に設定情報を送っておきます。

実行ユーザーNo 1(管理者) = XXXX
【操作結果】
エアコン名(お部屋) = リビング
運転状態 = みはり設定運転中
室内温度(めやす) = 27℃
実行日時 = 2016/09/08 22:12:30
※このメールは、配信専用です。

(めやす)と断っているので、本当の室温かと一瞬思いましたがこれは設定温度のこと。現在の稼動状態を同じようにメールで送ってもらうことも可能です。あと、遠隔操作で起動した場合でも引き継いで室内のリモコンから操作も可能です。

ちなみにネットで検索すると、リモコンを学習して外出先からリモコン操作できる無線LANアダプターも売っていて、RAS-X40E2で試してみたことがあります。リモコンの学習は問題なく完了、しかし最近の、特に日立のエアコンはリモコンで送信する設定項目が多く(エアコンのリモコンは、どの操作をした場合でもそのときのリモコンの設定情報をすべて送信する作りになっているらしい)、故にリモコン信号が長大になって送信しきれないようで、RAS-X40E2は反応してくれませんでした。白くまくんシリーズのオプションで用意されている簡単リモコンや日立に対応している汎用リモコンでは設定できる項目が少ない=リモコン信号が短いと考えられるため、そこから学習させれば動作するかもしれませんが、そのためだけに買う気にはなれないし、確実に動作させることを考えると純正品のこの無線LANアダプターが無難でしょう。

無線LANカメラのアングルのひとつに温度計を写しておけばそのときの状況に応じてコントロールできるので、これで安心して旅行に行けます。これもIoTの一種ですね。

留守番している愛猫ぶらんの監視環境を刷新してみた

カメラ201609

3年ほど前の記事(http://buhaina.blog.fc2.com/blog-entry-47.html)で、Webカメラ付きパソコンとiCam Sourceというソフト/アプリを使って、留守中の愛猫を監視できると書いたことがあります。

以降も旅行などお出かけの時には常に利用しており、特に動体センサーで検知した画像が記録され、外出先からその画像を確認することできるところが便利で、留守中の愛猫の様子を把握していました。自動給餌器が時間通りに開いてご飯を食べることができていることがわかれば安心できるし、家の中をブラブラ歩いているところが記録されていることで、例えば(そんなことは在宅中を含めて一度もないけど)変なところに挟まって出れなくなっていないかとか、急に体調が悪くなって寝込んでいないかとかを心配しなくて済む。何かしら普通じゃないことが起きているとわかれば、外出を切り上げて早く帰るなり、シッターさんに緊急駆けつけをお願いしたりできるわけですから状態がわかるというのはありがたいことです。

その安心を得るためには、当然のことながらカメラが安定して稼働していることが前提になる。ところが、パソコン上で動作するiCamアプリやパソコンそのものがハングアップしてしまうケースがよくあって頭を悩ませていました。家には古いものを含めて3台のWindowsパソコンがあるけれど、どういうわけか、そのいずれも48時間以上連続稼働できることがほとんどないほどに不安定で安心して利用できない状態になってしまっていた(OSリカバリーなどやってもしばらく使っていると不安定になっていく)。

iCamを導入した3年前に猫監視の方法を探っていたときは、監視用カメラは確か20,000円以上のものばかりだったように記憶していて、パソコンをセットアップしておく面倒があったとしても安価で気軽に導入できるiCamに魅力があった。ところが、改めてネットを検索してみると、今でも30,000円以上のカメラがある反面、ノーブランド製品であればおよそ6,000円程度から監視カメラが売られている。設定が簡単で稼働も安定しているようだし、機能も上々そうであることから1台導入してみることにした。

以下、「できるだけ低価格で、設定が簡単で、ペット監視目的で、そこそこ使いやすい」カメラ導入情報のひとつとして読んでいただければと思います。

機種は「lvshan ワイヤレスIPカメラ(C7824WIP)」と書かれていたもの。Amazonで検索するとNexGadgetブランドで発売されているもの(ただし型番表記なしという怪しさ)も出てくるけれどまったく同じものです(追加で2台目として購入してみて確認済み)。その他、アプリやクラウドの運用が違っているであろう製品でも、カメラの中身は同じではないかと思われる機種がたくさんあるように見える。どこかで開発した汎用カメラを、それぞれの会社でカスタマイズして似たような製品が多く出回っていのかもしれません。似ていたとしてもアプリが違うものはたぶん互換性はないような気がします。

購入品URL
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01H1KEEJO/ref=oh_aui_detailpage_o04_s00?ie=UTF8&psc=1
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01FAF1EKE/ref=oh_aui_detailpage_o02_s00?ie=UTF8&psc=1

一般論として、家に設置してあるカメラを外出先から見る方法は
[1] スマホから家のカメラに何らかの方法で直接アクセスする
[2] カメラ画像をネット上のサーバーに送り、スマホからサーバーを参照する
に大別される。

[1]はファイアウォールのポート穴あけ、NAT関係などの知識がないとできないため素人にはハードルが高い。パソコンを必要としない単体カメラで容易にできる製品はないかもしれない。そういったことを気にしなくても簡単に設定できる[2]が今は一般的になっていて、今回購入したカメラも該当しているものと考えられる。「考えられる」と書いたのは、そのような情報はたいていの場合公開されていなくて厳密にはわからないから。アプリの名称(EyeCloud)からして間違いないとは思いますが。

これまで使っていたiCamは[2]の方式で成り立っています。任意のユーザー名とパスワードをPC側で設定し、スマホでも同じユーザー名とパスワードを設定すれば簡単にアクセスできてしまう。確かに設定を簡便化するには良い方法で、しかしながらそのユーザー名とパスワードが破られたら誰でもアクセスできることになってしまうというセキュリティリスクも併せ持っている。[2]の方式を採用している会社がネットワークやサーバーの仕組みを明かしていないのはセキュリティの観点からも仕方のないことだと言えるでしょう。

尚、ここで言っているサーバーとはインターネット上のどこかで稼働している(クラウドと呼んでいるケースも多い)もので、そのカメラおよびアプリケーション製作者(またはその委託先)が運用していなくてはならない。つまり、アプリ/機器制作会社の都合(倒産とかね)によりサーバーの運用を止めてしまったら、カメラやアプリケーションが正しく動いていたとしてもこの遠隔監視サービスは利用できなくなってしまう。低価格帯のカメラのほとんどが名の知られていないメーカーであることを考えると、未来永劫このサービスを利用できるとは思わない方が良さそうです。サービスの継続性を重視するのであればお金をケチらずにパナソニックやバッファローのような有名メーカーの製品を選んだ方が良いでしょう(もちろんこちらもサービス継続の保証はありませんが)。

では、導入したIPカメラの設定と使い勝手について一応簡単に紹介しておきましょう。

設定はとても簡単。

指定のアプリである「EyeCloud」をスマホにインストールしたら、このカメラ用クラウドへアクセスするためのアカウントを新規登録する(メールアドレスでなく任意のIDで良い)。

次にカメラをアプリに登録する。登録、即ちWi-Fiに接続して外部からも利用可能にする、ということです。このカメラは2.4GHz帯の11b/11g/11nしかサポートしていないので、Wi-Fi親機で2.4GHz帯が使える状態になっていることが前提になります。カメラを設定するために操作するスマホ(アプリ)が機能する条件はわかりませんが、同じ親機で別SSIDである5GHz帯の11acに接続していてもカメラの設定をすることはできました。

【方法1】
「ホーム」→「機能設定」→「+」→「IPカメラ」→「QRコードスキャン」
⇒ カメラ底面のQRコードをスマホのカメラでスキャンするとカメラIDが画面に入力される。パスワード欄にカメラ底面に記載されているパスワードを入力してカメラが見つかったらバインドする。
【方法2】
「ホーム」→「機能設定」→「+」→「IPカメラ」→「LANオートサーチ」
⇒ 試していないので詳細不明。有線LANケーブルの接続が必要。
【方法3】
「ホーム」→「機能設定」→「+」→「IPカメラ」→「音声リンク」
⇒ スマホからモスキート音のようなものが発信されるのでカメラに向けて、英語で「Configuration is success(みたいな感じだったと思う)」と言われたら完了。パスワードは底面にあるadminのパスワードを入力してカメラが見つかったらバインドする。無線LANのSSIDが示され、Wi-Fiパスワード入力を求められる場合あり。

アプリに登録できたら、あとは環境設定をして操作するだけです。基本的なところだけ書いておきます。
【カメラの操作】
「ホーム」→「ライブ映像」を選んでカメラを選択。画面をなぞってカメラ角度など各種操作、各種設定が可能。マイクを通じて音声を伝える場合もここから。
【メモリーのフォーマット】
「ホーム」→「機能設定」→ カメラを選択 →「保存設置(原文ママ)」→「メモリーをフォーマットする」。MicroSDカードを挿入しないと映像が記録されず外出先から記録画像を見ることができないのでリアルタイム監視しかしないという人以外は必須。
【カメラ映像の記録設定】
「ホーム」→「機能設定」→ カメラを選択 →「保存設置(原文ママ)」→「メモリー残量確認」→「レコードのビデオを有効にします」をONにすると常時記録。記録しない場合はOFFに。
【動体検知の設定】
「ホーム」→「機能設定」→ カメラを選択 →「アラーム設定」→「モーション検知」をONにする。
【動体検知時にプッシュ通知】
「ホーム」→「設定」→「プッシュ通知設定」→ カメラを選択 →「着信お知らせ」を選ぶとON、「メッセージを隠す」を選ぶとOFFに。

カメラの記録履歴(「歴史記録」という表示になっている)のTFレコードで、動画記録を見ると「接続…」と出て固まることが多い。そんなときには「バック」で一度戻ってからもう一度見るとすんなり見れるようになります。ここで記録される動画は万全とはちょっと言い難く細かい問題点がないとは言えない。動体検知してから動画記録が始まるまで数秒遅れることがあり、検知の精度は完璧というわけにはいかないようです。記録された画像を見ると、時間バーのタイムの進み具合からして一定ではなく動画の動きもギクシャクしたものでしかありません(パソコンで見たらまた違うのかも)。もちろん、ウチのように猫がちゃんとご飯を食べてくれているな、ときどき歩き回っているな、というくらいの確認であれば役割を果たしてくれるので用途次第といったところでしょうか。パソコンのWebカメラと比べて断然優れているのは、照明がまったく付いていない暗がりでも暗視カメラ(モノクロになる)としてバッチリ見えるところ。記録される動画の画質もiCamよりずっと鮮明で被写体までの距離が離れていない画像であれば防犯目的にも耐え得るかもしれません。

【カメラの操作】の中にある「プリセット」設定は、カメラアングルを5箇所まで記憶させ、タップすればすぐにその方向にカメラを向けることができるという機能。だいたい居る場所が決まっている猫の監視には非常に有効な機能で、この点だけでもペット監視カメラとしてこの製品はポイントが高いと思います。ちなみに、プリセットポイントを削除するには、そのポイントを長押しすればできますが出てくるポップアップメッセージが「暖かい提示」で結構面食らいます(補足メッセージでなんとかわかりますが)。

全体の使い勝手としては、アプリの操作性は洗練されていないものの、なんとか直感でわかるレベルでしょう。アプリの動作は不自然だったり落ちたりといったこともありますが、これもまあ許容範囲。メニュー画面や出力されるメッセージは妙な日本語に翻訳されているところがあり、何が言いたいのかわからないときもあります。動体センサーで検知したときに記録される画像の時刻が1時間遅れになっている(中国が基準?)ものの、そこも大して重要じゃないから良いでしょう。画像は16GBのMicroSDカードで常時画像記録にしておいたとしても10日くらいは保存できそうなので、動体検知時のみ記録にしておけばかなりの日数分を記録しておくことが可能です。一杯になった場合は古い画像から上書きしていくことも確認しました。

というわけで、動体センサーの精度や動画動作のスムーズさを考えると、一瞬も逃したくない防犯目的ではやや難あり、でもペット監視なら機能は十分といったところだと思います。アプリがややショボいことと、サービスの継続性やサポート面の不安は拭えませんが、カメラアングルを自在に変えることができてアングルのプリセットまで持ちあわせた機能の高さ、電源さえ確保できればどこにでも設置できる(壁設置を想定したアダプターも付属)自在性といった強みがあることを思えば、この価格の監視カメラとしては十分すぎるほど優秀だと思います。ちなみに、アプリから音声を送ったり、逆にカメラで拾った音声も聴くことができるという機能もあります。

この種の製品は1年もすれば状況(価格や機能など)が大きく変わってしまうかもしれないものの、少なくとも現時点ではペット監視用カメラとしてとてもお勧めできる製品ではないでしょうか。

【9/10追記】
アプリのバージョンアップがあったのかどうかわかりませんが、アプリからカメラへのアクセスができなくなりました。Eyecloudアプリのレビューを見ると3日位前から使えなくなっているようです。明日からの旅行に備えて購入したのにもうガッカリ。安物買いのリスクがあることは承知していたものの、こうもタイミング良くサービスが使えなくなるとは思いませんでした。

【10/10追記】
アプリのバージョンアップによりカメラへのアクセスが可能になりました。やれやれ。

かなり久しぶりにスニーカーを購入-コンバース・オールスター・スエード


僕は、無頓着とまでは言わないものの、ファッションに気を配っていると胸を張って言えるほど服装に熱意があるとは言えない。それ系の雑誌などはまったく読まないので、完全に自分の(さして磨かれていない)感覚だけで服を選んでいる。特に全体のコーディネイトについては無頓着で、ファッションにうるさい人から見たらむしろダサいと思われる格好をしてるのかもしれない。

少しは人様のセンスを参考にしようと思って「祐真朋樹の衣裳部屋へようこそ」という本を買ってみた。この方はSMAPや坂本龍一などのスタイリストを担当したこともあるらしい。本のコンセプトは、著者が1年で着る服を1日ずつシミュレーションするというもので、日常着る服としてコーディネイトを紹介している(服はすべて祐真さんの私物)。

スタイリストという職業柄、この本で紹介されている著者の普段着は、どんなときでもそれなりに服装に気を使っている人でないと浮いてしまうようなものが多い。そのコーディネイトには、あえてポイントを外す「ドレスダウン」の要素が随所に盛り込まれている。「ドレスダウン」が決まるのは普段からオシャレな格好をしているからであって、そうでもない普通の人がドレスダウンしても更にダサくなるだけで、一般人にはハードルが高い。それでも「こういう感じの組み合わせも合うんだなあ」と参考になる部分がところどころにあり、僕より少し年上でもあるので、うまく参照できれば自分の服装の幅も広がりそうと思ってときどきこの本を眺めている。

この本で、数多く登場しているのがコンバースのスニーカー。30代ころからスニーカー、中でもソールが白いスニーカーはずっと避けていた。白いソールだとどうしても子供っぽく見えてしまうと思っていたから。でも、コンバースのスニーカーもうまく組み合わせれば、大人な服装でも適度にカジュアルな雰囲気を出せることがわかって僕にはちょっと新鮮だった。というわけで早速購入(違うモデルだけど要はモノマネですな)。

スニーカー201709

天気が良い日のときなどで服装に軽快さを出すのに活躍しそうです。

ちなみに、ファッションに関する感覚がいろいろと僕と違っているところもこの本を読んで面白かったところ。たとえば祐真さんは、折りたたみ傘を持ち歩くのが嫌い(たぶん無駄なものを持ち歩くのが無粋なんでしょう)で不意の雨のときはビニール傘をよく買うらしいんだけれど、僕はあの透明ビニール傘を買うことはまずない。あんなカッコ悪い傘を手に持って歩くくらいなら濡れた方がいいと思っていて実際そうしている(どうしても濡れたらまずい状況で豪雨に遭ったときに一度買ったことがあるだけ)。そんなビニール傘を手にすることがないよう、通勤カバンには常にSonia Rykielの折りたたみ傘を常備している。

あと、まったく意識していなかったものの、僕はボーダー柄の服が好きなようで気が付くと沢山持っている。祐真さんは子供っぽくなるからあまり着ないとのこと。白いソールのスニーカーを子供っぽく思っていたのに、ボーダー柄が子供っぽいだなんて考えたことがなかった(冷汗)。でも、よくよく考えてみるとボーダー柄ってそんなに工夫がなくてもそれなりに見れる服にしやすいもの(ユニクロに多いもんね)で、言い換えると安易なデザインであることが多く、ファッションセンスのある人にとっては面白味のない服なのかなと思うようになった。

こうやってあれこれ考えるきっかけになっただけでも、やはり時には他人のファッションから自分の服装を見つめ直すのも悪くないかもしれない。

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