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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

スピードラーニング:競馬エピソードの間違い

先に書いた通り、スピードラーニングで聞き流し英語学習をやっているわけですが、Vol.42でなんと競馬のエピソードが少しだけ出てきます。

ここでの会話で、Win、Plcae、Showの馬券の解説が入り、"Win is first, Place is second, Show is third"と説明されます。それぞれ「1位、2位、3位を当てる」(1着、2着と言ってほしい)と続く日本語で説明されるので誤訳ではないのですが、競馬ファンのみなさんならご存知の通り、英文からしてほぼ間違いと言っていいくらいの説明不足です。

こちらのサイト(https://turfnsport.com/win-place-show-wagering/)には以下のように書かれています。

Win: If you wager $2 to Win on your horse, you collect only if your horse finished first.

Place: If you wager $2 to Place, your horse must finish first or second for you to collect. But remember, you don’t get the Win payoff, just the Place payoff, which is generally smaller than the win payoff.

Show: If you wager $2 to Show, your horse must finish first, second, or third. But remember, you only collect the Show payoff.


アメリカでは、単勝、複勝は$2単位で賭ける(馬単、3連単などは$1単位)のが一般的のため$2ベースの話になっていますがWinは日本で言う単勝、Placeは2着以内に入る馬を当てる複勝、Showは3着以内に入る馬を当てる複勝であることが説明されています。決して2着を当てる、3着を当てる、ではありません(そんな賭け面白くないでしょ)。

もうひとつ、Twenty to Oneのオッズを20倍と説明していますが、これも厳密に言うと間違いです。日本語にすると掛け率が20対1("20:1" "20-1" などと表記される)という言い方になると思いますが、オッズが20倍ではなく21倍が正解です。これは、賭け事には親と子がそれぞれお金を出し合って勝った方が総取りするという欧米の賭けの考え方に基づいていて、馬券オッズで20対1の場合、主催者が20ドル、賭ける人が1ドルを出し合って、勝った方が総取りとなるため21ドルを手にするというわけです。これの応用として 3:5 のオッズは、5ドルを賭けたら8ドル戻ってくることになるので日本式倍率では1.6倍ということになります。

あと払い戻しを賞金と訳すのもなんだかなあという感じです(賞金は競走馬のオーナーや関係者が手にするもの)。

ま、あんまり大したことじゃないんですけど、スピードラーニングに報告する窓口が見つからなかったので、いち競馬ファンとしてボヤいてみました。そもそも、このスピードラーニングのエピソードに競馬ネタが必然ということはなく、こんな(その世界で当たり前に使われている用語を使わずに訳語をあてる)こと、どうでもいいやと思うようなら題材として取り上げなくて良いと思うのですが。

大坂なおみは歴史に残るプレイヤーになるかもしれない

大坂なおみ201901

全米オープンに次いで、全豪オープンを制し、WTAランキングも1位が確定した大坂なおみ。こうした字面だけでも十分に凄い実績で、普段テニスに関心がない人までを巻き込んで話題になっていることはテニスファンとしてとても嬉しい。

僕もWTAツアーの試合をチェックしているわけではなく、見たのは4大大会の決勝だけなので、彼女のテニスを良く知っているわけではない。でも、少なくとも優勝した決勝2試合を見ている限りは、隙のない素晴らしいテニスで、この結果が出ていることも当然という素晴らしい内容。よく言われているメンタルの弱さは微塵も感じられないし、この全豪オープンの決勝など、相手側に流れが行ってもおかしくない状況でも自分のテニスに徹して、自分に流れを引き寄せているほどの粘り強さを見せている。

確かに彼女は体格に恵まれていて、アジア人の弱みであるフィジカル面でのハンデがない。強力なサーブは歴代女子の名選手と比較してもトップクラスで、基礎体力の強靭さとパワーが強さの基盤になっているのは間違いない。ただ、それだけでここまで急にランキングを上げることはできるほどテニスは甘くない。

スイングはコンパクトで鋭く、どんなに押し込まれても腰を可能な限り落として重心を前に移動させる基礎が徹底していて、アマチュア選手にとってもお手本になるテニスをしていることが強さの基本になっている。そのコンパクトなスイングは、理にかなった自然なもので、弱点が見当たらないほど完成されたている。もちろん、この完成度の高いスイングは高度な技術があってこそのもので、簡単に真似できるものではなく、それはこれまで彼女が積み上げてきた努力の賜物であるのは間違いないところ。

パワーに頼ったテニスではなく、しっかりとした技術があって、それを底上げするフィジカルの強靭さが今の強さになって現れているから、今のレベルを維持できれば、絶対女王がいない今の女子テニス界なら長きに渡ってトップを維持できるんじゃないだろうか。

これから経験を積んで試合運びの上手さを身に着け、トーナメントでの精神面、肉体面の管理が更に向上するという伸びしろもまだあるんだから、歴史に残るプレイヤーになる可能性すらある。

僕は、男子を含めてあまりパワーで押しまくるテニスをする人が好きではないんだけれど、大坂のテニスは機敏さやスピードがあって、そういったパワーテニスの大味さがないから見ていて実に気持ちいい。日本人としてだけではなく、いちテニスプレーヤーとして応援したくなる魅力がある。

マスコミは日本人として、という括りでの活躍を採り上げているだけ(まあ、仕方ないんですが)なんだけど、大坂のテニスの内容の素晴らしさを伝えて、テニスの面白さを世間に伝えてほしいもの。そのくらい大坂なおみのテニスは素晴らしいんですから。

ゴーカート in セパン

セパン201702-1

今週は海外研修だったため、月曜日からマレーシアに行っていました。

基本的にはホテルに缶詰で、朝も昼もホテルのレストラン(ビュッフェ)、夜はホテル提供の料理(これもビュッフェ)、しかも歴史と伝統のある街中にあるホテルなのに周辺にはコンビニすらないという特殊環境だったせいで、まるで観光気分を味わえず。

しかし、この種の海外研修でよくあるのがTeam Buildingという名のお遊び。これがセパン・インターナショナル・サーキットにあるカートコース貸し切りということで楽しませてもらってきました。振り返れば、若い頃はサーキット、ジムカーナ走行会に何度も通い、それを卒業してからはレンタル・カートで一時期あちこち走っていたこともありました。そんなこんなである程度慣れているとはいえ、少なくとも8年以上はご無沙汰している久しぶりの「走り」イベント。

日本のカート場は、空き地にパイロンで仕切ったコース≒非常にタイトなコーナーが多いコースが結構あって、たぶん料金が安いからかなんかで昔はそういうところで良く走っていました。カートって走り慣れていないころは高速コーナーのスピード感に戸惑い、程なくそれに慣れて強烈な横Gに襲われながらそのスピード感が楽しくなるわけです。一方でタイトコーナーの走り方というのは数回乗ったくらいではコツをつかむのがなかなか難しい。だから、狭いコースで結構走って練習してきたのは僕の(大げさに言えば)財産です。

とはいえ、40歳を過ぎるとタイトコーナーが連続するコースは体力的にキツくて、忙しいから気分的にもキツイ。だから他の人との比較だと、ちゃんとしたコースの方が僕は早く走れる。例えば新東京サーキットで走ったときなんかは仲間内ではトップ争いできるのに、狭くて忙しいコースだともうヘロヘロという感じ。

で、今回。F-1でも有名なセパン・インターナショナル・サーキットのカートコースは過去に走ったことのないくらい広いコース。幅が10m、全長が1,247メートルなんてコースは日本にないのでは? それほどスピードが出るわけではないレンタル・カートにとってはちょっと広すぎですが、その分体に負担にならないし、テクニカルな部分もしっかりあるので、経験の差がしっかりと出つつ、気軽に遊び気分で結構楽しめるコースじゃないかと思います。設計はF-1会場でもある本コースと同じくヘルマン・ティルケ。

セパン201702-2

強いて不満を言えば、新東京サーキットのように自分のラップタイムを表示する掲示板がないので、どう走ったらタイムが上がる、または落ちるのかの試行錯誤できないことくらいでしょうか。ちなみに僕のタイムは1分11秒台半ばくらいでした。この日の走った40人くらいの中では4番手くらいだったかな?

遊びでちょっとカートをやったことがある、という人なら行ってみてもいいんじゃないかと思います。貸し切りになっていない日なら、時間ベースで金額を支払えば乗らせてもらえるらしいです。ヘルメットは現地で貸してくれるので手ブラでOK。グローブは不要、というか素手で乗ります。更に笑ってしまうのが、半袖半ズボンで乗ってもOKだったこと。まあ、気温30度以上、高湿度の場所柄、そのへんはおおらかということでしょうか。あるいはこれは貸し切りだったからかもしれませんが。

サーキットはクアラルンプール国際空港のすぐ近く(言い換えると街中からは遠い)なので、夜の便で帰る人は、帰国日に寄って走ってから帰るというプランもありかも。ただし、汗だくになるのでシャワーを浴びないと飛行機に乗りたくなくなると思います。一応、現地のトイレの個室スペースのひとつがシャワー室になっていますが、こんなところじゃ着替えられない、という人は空港にもトランジット長時間待ちの人のための設備(http://malaysiajp.com/klia/u-01.html)もあるようです(実際の利用可能かの状況はご自分で確認を)。

「みんなのKEIBA」に物申す

このブログでは批判的な内容も少なからず(いや多くか?)書いてきている。ただし、批判するときはある本についてだったり、映画についてだったり、あるいは不特定多数が対象だったりで、特定の個人を名指しで批判することは基本的にしていない。阪神の和田監督の振る舞いがリーダーとして相応しくない、資質がないと思うと書いたことが1度あるだけだ。

しかし、今回は我慢ならないので名指しで批判させていただく。

フジテレビの日曜午後3時から放送している「みんなのKEIBA」が年明けからリニューアルされた。メインのキャスター交代とか、番組のコーナーの変更はよくあることで、そのときどきに面白かったりそうでなかったりするのもよくあることなので一喜一憂したりはしない。

しかし、今回はメイン司会に佐野瑞樹アナウンサーが起用されたことに物申したい。

佐野氏はこれまでも実況アナウンサーとして起用されていたこともあり、競馬中継の経験はそれなりに長い。競馬中継にこだわりのある人はアナウンサーにもこだわりを持つ人が少なくないけれど、僕は「上手いな」「下手だな」と思うことはあっても特に誰でも構わないから佐野氏の実況についても「上手くはないかな」程度の思いしかなかった。ただ、ひとつ言えることはアナウンスのときに出てくる情報の質を聴いてるかぎり、この人は競馬が好きではないな、というのはずっと思い続けてきた。アナウンサーもサラリーマン、人事によってやりたくない仕事をやらざるを得ないこともあるだろうからそれも仕方がない。

しかし、メイン司会となるとそうはいかない。これだけ長く競馬に関わっていて競馬を好きになれない人がメイン司会というのは困る。

例えば、今日の中継にあった京都第10レースの紅梅ステークス。レースは1番人気のシンハライトと2番人気のワントゥワンが並んで入線、首の上げ下げでどちらが勝ったのか映像ではわからない際どさだった。そして、スタジオにカメラが切り替わって佐野アナのコメントは「人気サイドの決着でした」。以上。それだけ。順序こそわからないものの、1着と2着が1番人気と2番人気だから安泰な決着だった、ということ以外に何もコメントが思い浮かばなかったらしい。

そもそも、1着と2着が1番人気と2番人気なら順番はどうでもいいや、というのは馬券の話であり、しかも複勝、馬連、3連複に関してのみの話。単勝馬券を買っていた人にはどちらが勝ったかは当然最重要問題、馬単、3連単を買っていた人も同様である。

もっと基本的なことを言うならば、競馬は勝ち(1着)を争うスポーツである。どちらが勝ったのかわからないスリリングな状況にはそれなりのコメントが出てくるのが当たり前のことなのに「人気サイドの決着でした」だけなのは競馬という競技を理解していないからだ。百歩譲って、大目標となるレースが決まっているわけでもない古馬の条件戦ならわかる。しかし、紅梅ステークスは桜花賞を目指す明け3歳馬にとって、本賞金を加算できるかどうか、その後のローテーションに大きく影響するレース。もちろん、同じ世代のスピード自慢の牝馬たちと走るレースで勝ち上がることにも意味がある。だからこそ、歴代の勝ち馬に、リトルオードリー、スティルインラブ、スイープトウショウ、ローブデコルテ、レッドオーヴァルといった後のG1ホースの名前がズラリと並んでいるのだ。

これらは特別入れ込んだマニアしか知らない話ではない。ある程度、競馬を続けている人なら常識であり、競馬中継のメイン司会者なら知っていて当然のことだ。今回は、ひとつのエピソードだけ採り上げているけれど、佐野アナのコメントは競馬を知っていればそうはならないだろうということが他にもよくある。競馬が好きな人なら、その軽率なコメントから競馬を好きでないことを簡単に見抜くことができてしまう。

何も佐野瑞樹アナに個人的な恨みをぶつけたいわけではない。適性のない人に担当させるフジテレビの人事がおかしい。競馬中継のメイン司会はそう簡単にできる人はいないのかもしれないけれど、だからと言って競馬を好きでもない人、好きになろうと言う熱意がない人にやらせるのは勘弁していただきたい。凋落一途のフジテレビなら、知識や実力がなくても熱心にやろうという若い人にやらせてみるなどのチャレンジも必要ではないだろうか。

レッドブル・エアレース観戦-スポーツイベントとして定着するための提言など

エアレース2015

〈写真はマティアス・ドルダラーのフライト〉

定期購読している自動車雑誌で紹介されていたのでその存在は少し前から知っていたレッドブル・エアレースを観てきた。若いころはF-1も何度か観ていたりするのでこの種のイベントは興味があって機会があったらエアレースも是非行ってみたいなと思っていた。とはいえ、強烈に興味を持っていたかというとそこまでではなく、単に家の近所でやっていたからという便利さが大きく後押ししたというのが正直なところ。

以下、雑感をツラツラと、今後地元のイベントとして定着してもらいたいという思いからの提言を交えてお伝えしようと思う(エアレースに特に興味を強く持っていたわけではないので、以降、結構冷めた目で)。

この幕張海浜公園の幕張の浜は見通しの良いほぼ直線の砂浜があるものの、そこは遊泳やサーフィンなどは禁止されていることもあって平日だと公園全体に人気がほとんどなく、土日でさえも人が少ない場所で、僕にとっては静かに散歩できるお気に入りの場所のひとつになっている。入場するとそこが溢れんばかりの人に満たされていてまずは面食らいつつ、イベントで人が賑わっていて嬉しくなる。静かな場所と言うと聴こえが良いけれど、要は普段は何の役にも立っていない公園が人で賑わっているのだから(先日JFAナショナルフットボールセンターの候補地に選定されたけれど)。事前に謳っていた2日間でのべ10万人という試算はいささか大げさと思っていたけれど、あながち水増ししているとは思えないほどの賑わいで、知名度が高いとは言えないこのスポーツにこれだけの観客が来ていたのはちょっとした驚きだった。

モータースポーツは気軽に行ける場所で開催できないのに対して、首都圏の人が気軽に来れるイベントとしてこの日本大会は企画されている。それが功を奏して、客層は幅広く、老若男女さまざまで小さいお子さん連れの方も目についた。この見た目は華やかそうでいながら実態を知る人が少ないイベントで、これだけ幅広く多くのお客さんを集めたのは、都会で見る派手なイベントとしての期待がもたらしたものだと言えるでしょう。スポーツのビッグイベントは日本では秋の開催が多いので競合が少ない春先のこの時期にやるのもいいと思う。

この幕張の浜は公園と砂浜の間に狭いながらも森の区画があって、エアレースの低い高度の部分が隠れるので市街で行われるイベントとしてなるほど都合が良い。人が沢山いて場外から見えるところだとチケットを買わずに観れてしまうから。この幕張の浜もスタート/ゴール地点の検見川方面は上記の森がもう切れているので外からバッチリ見えてしまうけれど、一番の見所はしっかり隠れるので主催者にとってこんなに都合が良い開催地はなかったに違いない。

入場してみるとグッズ売り場と同じ位、食べ物の屋台エリアが賑わっている。なかなか充実していて行列ができているとはいえ概ね10分以内に買えるくらいなので予想入場人員に相応しい店揃えで、食べ物の種類もたくさんあった。食べ物がショボいとイベントの魅力も半減してしまうものだから、ここはVery Good!。しかしながら飲み物はちょっといただけない。レッドブルがメインスポンサーなので仕方がないのかもしれないけれどミネラルウォーターが500円はさすがに高い。レッドブルの250ml缶も500円で相対的に安く感じてしまうけれど、飲食物持ち込み禁止で熱射病を気にしなくてはならない気候条件で最安値の飲料が500円はいかがなものかと思う。レッドブルはもともと高いのでまだ飲んでいない人も少なからずいたはずで、広く知ってもらうために300円程度(これでも通常より高い)で提供することはできなかったんだろうか。仮にこの価格でやるのなら、せめて待ち時間が5分以内で済むくらいの売り場を用意してほしい。水を手に入れるだけで30分近く要したのに場内の放送でしつこく熱中症への注意を促していること(本当は正しいことだけど)にイラッとする人もいたんじゃないだろうか。

エアレース2015-2

チケットは日曜日だけのAエリア(13,000円)を選んでいた。これよりひとつ良い席だと2日通し券が前提になり一桁変わって120,000円になる(その代わり背もたれ付きのイスが用意されるらしい)ので普通の人はAエリア以下の席を選ぶと思う。そのVIPプライスのスーペリア・エリアが1番良い席なのは当然ながら、このAエリアはその隣の一番広い領域が確保されていて全体が見渡せる好位置にあって観戦に不満を抱く人は少ないに違いない。

では、このエアレースを生で見て面白いと思えるか、という本題に入ろう。

拙宅は幕張の浜まで徒歩10分で行けるところで、金曜日から「Boooooon!」とよく聞こえていて、「へえ、プロペラ機って大きな音がするんだなあ」と思っていたんだけれども、現地で目の前で見たら(NAエンジン時代のF-1を想像していたわけではないんだけれど)意外と音が小さかったのがちょっと不思議な感じがした。観戦ポイントからパイロンまでは割と近くて臨場感があって良い。というか安全管理の観点からはこれ以上近くで見ることは叶わないだろう。でも、それだけ近くで見ていながら本当は出ているはずのスピードが思ったよりも感じられないのもちょっと意外だった(夜に放送していたテレビの方がスピード感があった)。F-1を初めて観たときの音とスピードの「うわー」というインパクトにはちょっと及ばない。それでも、カミソリのように切れ味鋭くヒラヒラと向きを変えて目の前を機体が飛んでいくのは「おおー」という感慨はあった。

この競技、クルマで言えばジムカーナそのもので、それではモータースポーツにおいてジムカーナを観戦するという娯楽が成立してるかというとまったくそんなことはない。理由は簡単で、一般的に競争といったら同じトラックを競争して先にチェッカーを受けた方が勝ちという見た目にもわかりやすいレースという形態だからだ。ジムカーナはスラロームや複雑なターンをいくつも重ねて一番は短い時間で走れた人が勝ちという時間競争競技で観ていて勝ち負けがすぐにはわからない。タイムで競うというのは競技者(僕も昔やっていた)からすると面白いものだけれど、観ている人はそうとも言えない。クルマの僅かな挙動の違いからクルマ(ドライバー)の状況を推測出来る人だと走りの状態を見ただけでタイムもおよそ推測できるのでそれなりに観ていて面白いけれど、そうでない人はたぶんそれほどスリルを感じないと思う。

エアレースもその点は同じで、しかも機体の挙動で操縦の状況を推測(飛行機の操縦をイメージ)できる人はほとんどいないはずだ。だとしたらそれを補う必要があって、場内では大型ディスプレイの設置と実況でラップタイムがわかるようにしてある。どの席にいてもそれらが視界に入ってよく実況が聴こえるなら問題ない。ところが、人が集中しているはず(チケット代もそれなりに高い)のAエリアのスラローム最後より少し右側エリアだと、後ろの方でなければディスプレイは見えず、場内実況を伝えるスピーカーの狭間になるので実況も聞こえにくくて、耳をそばだてていなければレースの状況(誰が飛んでいるのか、ラップタイムはどうなのか、ペナルティはあったのか、戦況はどうなのかなど)がわからない。状況をわかるようにしてくれないとただ目の前を飛行機が飛んでいるだけの航空ショーになってしまう。カバーするエリアが桁違いに広いF-1(サーキット)でも、よほど悪い席でもない限りディスプレイが必ず目に届く位置にあるし、場内アナウンスも聞き取れるようになっていて予選の時でも状況把握には苦労しないのだから、ここは同じレベルを求めたい。また表彰式は競技の性質上、競技コースではなく浦安にある待機場(?)で行われるので臨場感が薄いのは仕方のないところで、それなら音楽で盛り上げるなどの演出も欲しかった(流していたのだとしたら聞こえなかった)。

運営で疑問符がつくところは、事前に「イスとレジャーシート、飲食物持ち込み禁止」とアナウンスされていたにもかかわらず、荷物チェックもなく実際には持ち込んでいる人が結構いたことだ。公園から浜辺の動線が細いのでいちいち荷物チェックできない(子供の水まで取り上げたというツイートもあったが)のは理解できるけれど、それなら最初から持ち込み可にしてほしい。そうでないと正直者がバカを見ることになってしまう。特にイスを立てて座られてしまうとその他大勢の砂浜に直に座っている人からすると前が見えなくなってしまって迷惑この上なく、ここは係員が注意して撤去するよう促して欲しいところだ(運営スタッフは絶対的に少なかったのであの状況ではそれは無理だったのはわかるが)。ついてに言えば写真撮影に夢中になって中腰で写真を撮り続けている人(さらにしょっちゅう立ち上がって砂を払って周囲に撒き散らす人)も迷惑この上なかった。ここは観戦マナーの向上に期待したいところ。

来年以降も開催した場合のために、観戦の注意点も書いておこうと思う。決勝の日曜日、千葉市美浜区の気温24度(現地は30度近かったのでは?)で湿度が56%とこの時期としては平均的だった。それでもピーカンの晴天だったので日焼け対策と水分補給の対策は万全を期した方が良いと思う。イスのあるスーペリア・エリアを除く大半のエリアは砂浜での観戦になるけれど、海水浴に行ったときと同様に砂にまみれるので大切なバッグなどは持ち込まない方が良い。この日の風速7メートルというのは、QVCマリンフィールドに野球をよく観に来ている人なら御存知の通り、この地においては標準的な風で、風速10メートルを超すことも珍しくなく、そうなると砂の飛散で座ったままでは食事をするのも大変になるかもしれない。また湿度が高いとねっとりとした潮風に当たることにもなるのでそれなりの服装と覚悟も必要になる。

まあ、初めての開催でいろいろと課題が出てくるのは仕方のないところで、個人的には大混乱がなかっただけでも主催者はがんばったと思うけれど、今後より快適に観戦できるよう大会運用が洗練されることを願いたい。来年(開催があるか知らないけれど)行くか?と訊かれたら現時点では保留だろうか。16時に終わって17時には家でコーヒーを飲んでいたように立地に恵まれているので、気楽に観れてこれだけ華のあるイベントなら運営がより洗練されれば喜んで常連になりたいと思う。

P.S.
初日終了後はネットや翌日の一般紙(東京新聞)朝刊では、日本での初開催が写真付きで大きく報じられていたものの、決勝翌日は一般紙にもスポーツ新聞(サンスポでは小さくイベント紹介のみ)にも結果が載っていなかったし、ネットでも目につかなかった。まだまだ世間では航空ショー的お祭り扱いなので、スポーツイベントとしてのパブリッシュも今後の課題でしょう。

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