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趣味の人生を楽しむサラリーマンの日記

ピアノ・レッスン 第79回


3月に迎えるはずだった初めての発表会が、仕事のトラブル対応で参加できませんでした。次の機会の予定がなかったものの、11月15日に発表会のチャンスがあると先生から紹介いただいて、参加することになりました。演目は、前回弾く予定だった「月光」第1楽章。

というわけで、残り1ヶ月半というわけで今回のレッスンは「月光」の復習を。

とはいえ、ピアノの前に座るときには必ず通しで1回弾いていて、それも2年以上続けているので流石にもう暗譜しています。実はこれ、結構落とし穴がありまして、あまり考えなくてもなんとなく弾けるので運指を考えずに体が動いてしまうが故に、あるところで急に頭が白くなると、譜面を見て復帰できない。基本、暗譜しているとはいえ、もう一度運指をしっかり意識して練習する必要があります。

あとは強弱を含めた表現をどこまで引き上げることができるかどうか。すでに先生から何度もポイントを教えていただいているので、この点もある程度押さえてあるつもりです。久しぶり(8ヶ月ぶり)に先生の前で通しで弾いてみます。

基本的にはOK、綺麗に弾けているとのこと。更に良くするポイントとして4つを教えていただく。

[1] 右手の最初の1音目を沈めない
右手第1音がハッキリ出すぎ、沈めすぎ。この曲の静謐なムードが台無しになってしまう。一方で弱すぎて音が出ないのも致命的なミス。この曲の第1アクションは、この右手のソ、左手ドのオクターブ2音、そしてそれ加えてペダルを踏むという3つの行為から始まる。すると「せーの」という感じどうしてもはじめようとしてしまい、いきおい右手のソも強めに出てしまうというわけです。これの対策として、ペダルを最初から踏んでおいて、右手に意識を集中させるという方法。確かに右手を弱く始めることに意識を集中しやすくなりました。

[2] 5小節目で左手のコード、右手下がって最初のミの音を沈め過ぎない
ここは最初に音が大きく切り替えるポイントであり、序奏からいよいよ主題に入るとい区切りのポイントであるため、ついドーンと沈めてしまう。特に左手はソのオクターブ2音からドソド3音へ右に移動するため、一度鍵盤から手を持ち上げて押さえるから、ついつい力が入ってしまうところ。左手移動時に上に手を持ち上げず、右横に滑らせるようにズラすことで、バーンと沈み込にくくなるとアドバイス。もし可能であれば右横にズラすときにソの音を押さえる指を変えて押さえ続ける(音の連続性が保たれる)というテクニックも教えていただいたものの、ここは少々ハードルが高そう。

[3] 39小節目でペダル抜きを入れる
32小節目から右手が上昇、それが終わると下降していくこの曲最初の展開部、下降しきったあとにある聴かせどころでペダルを踏みっぱなしで弾いていたので、そこは抜くようにとのこと。音の濁りが抜けてスッキリ聞こえるようになる。

[4] 最後から2小節目、左手の抜き方
最後から2小節目の左手は、とにかく弱く、いかにしっとりと収めるかがポイント。これがなかなかうまくいかない。最後のドの音に辿り着くまでに小手先ではなく、肘から左に移動させながら最後のドに辿り着く方が弱く弾きやすいとアドバイス。また、終結に向けてペダルを抜いてから最後にまた踏むタイミングが早すぎて音が濁っていること、最後のドを弾いてから再度ペダルを踏むと良いことを教えていただく。

表現をより良くするポイントを更に教えていただいて更に完成度を上げることを目指し、発表会に向かうつもりです。

ちなみに、真剣に集中してこの曲を弾くのは2回が限界です。弱音表現を中心に全神経を集中させて7分間弾くという行為はそのくらい大変なことで、この日の約50分のレッスン終了後は膝がガクガクしていました。こんなにゆっくりと指を動かす静かな曲、ピアノを弾いたことがない人から見て、誰でも弾けるんじゃないかと思えるような曲も、一定以上の表現力で弾こうとすると初心者は全力で集中しなくてはならないのです。

でも努力の甲斐あって、曲の表現力は確実に上がっています。以前はCDで聴く曲と自分で弾いた音を聴き比べたら同じ曲には聞こえませんでしたが、今は一応同じ曲に聴こえるようになりました。現在の自分には、これ以上、大幅な全体の底上げをしようとするとあらゆる面を向上させなくてはならず、それはさすがに難しいので、今回先生に教えていただいた4箇所をしっかり身に着けて仕上げるつもりです。


私的楽曲検索方法が思いのほか簡単に見つかった


極めて私的な話ではあるけれど、僕はクラシックの楽曲を聴くときの選び方はこんな方法を採っている。どの演奏家(指揮者とオーケストラ)で聴こうかなと思って選曲を始めることもあるけれど、まず「どの曲を聴こうかなあ」と考えることが多い。それから「では、誰の演奏で聴こうかな」と探すことになる。

僕のライブラリは数がとても多く、クラシックだけでもトラック数が20,000曲以上、アルバム数(CD単位ではなく「Tchaikovsky: Symphony #5」のように曲で整理してある)が1,600以上あって、探しやすくするためにジャンルを作曲家別で分けてある。所有枚数が少ない作曲家の場合は国名を付けたジャンル名で集約してあり、まずジャンルからの選択である程度作曲家を絞れるようにしてある。そこで「どの曲を聴こうかな」から「では、誰の演奏で聴こうかな」となった場合に、ジャンル(≒僕のライブラリ管理では作曲家)の次の階層ではすべてのアルバム一覧が見れるものであってくれないと選ぶことができない。

ネットワーク・プレーヤーで使っているDLNAサーバーのMinimServer、SqueezeBoxのLogicool Media Sererだと、ジャンルのあとにアーティスト名一覧が表示されるのに加えて「全アルバム」の項目が先頭にあって、この選び方が容易にできる。例えば、ベートーヴェンの交響曲第5番を聴きたいと思い立ったときは、ジャンルで「Classical (Beethoven)」の項目を選ぶと全アーティスト(指揮者とオーケストラ)一覧が表示されるのに加えて「全アルバム」があればそれを選び、スクロールすれば、「Beethoven: Symphony #5」というアルバムがズラリと並んでいるところに辿り着く。そこにはアーティスト名がもちろん併記されている。

一方で、ポータブル・オーディオでは、ジャンルを選択した後、この「全アルバム」が見れるものがない(あるのかもしれないけれどメジャーな製品ではない)。かつて、iOSデバイスではこの検索方法が可能だった。しかし、どのiOSバージョンからだったか、ジャンルで検索したときにジャケット表示が大きなサムネイルが表示されるようになり、文字情報がとても少なくなってしまったために「Beethoven: Symph...」までしか文字が表示されず、どの曲かを判別することができなくなってしまった。

一時期ソニーのウォークマンを使っていたときも、ジャンルの下の階層には「全アルバム」の項目が出てこなかった。家電店で他のDAPを操作しても同様。これでは僕の探し方で聴きたい曲を選択できない。

今は iPod Touch をDAPとして使っており、この検索を実現できるミュージック・アプリとしてUBIOを使っていた。UBIOに満足していたものの、独自の音作りがもうひとつしっくりこない。また、再生回数をカウントしてくれないため、再生回数で選曲したプレイリストでときどき聴く僕の用途に沿ってくれていない。

この検索方法はあきらめて、Ecouteというアプリを長らく愛用していた。このアプリは中身は標準のミュージック・アプリが稼働していて、要は画面上のインターフェイスを変えているだけのもの。標準のミュージック・アプリよりもずっと見やすくて使いやすい。

それでもやはり、アルバム一覧から指揮者とオケを選びるものであってほしいというモヤモヤがずーっと残っていた。。

もう一度調べ直してみると、CS Music Playerというアプリでそれが実現できることがわかった。このアプリはかつてCeciumという物騒な名前だったんだけれど、バージョンアップによっていつの間にか名前が変わっていたらしい。CS Music PlayerもEcuteと同様、中身は標準のミュージック・アプリが動作していて画面インターフェイスを変えているだけのため、再生回数をカウントしてくれる。

CS Music Playerでも初期設定ではジャンルの階層の下はアーティスト一覧が表示され「全アルバム」は選択できない。しかし、画面右上のアイコンをタップすると「アーティスト/作曲家」か「アルバム」を選択することが可能で、「アルバム」を選択すれば結果的に「全アルバム」一覧を表示することができる。
Mアプリ202009-01

この場合、ジャンルからアーティストの検索はできなくなるけれど、表示設定を切り替えれば両立することができる。

「アーティスト/作曲家」選択時のジャンル選択後のメニュー
Mアプリ202009-03

「アルバム」選択時のジャンル選択後のメニュー
Mアプリ202009-02
これでようやく僕好みの検索ができるようになった。指揮者とオケから選びたいときには従来どおりEcuteを使えば上記画面の設定切り替えをする必要もなく、ようやくストレスのない曲の選択を実現することができるようになった!

というわけで極めて私的な用途のネタでした。どうせ全部聴くわけじゃないのにそんなにDAPに溜め込んでいる方が悪いんじゃないかという声が聞こえてきそうですが、手持ちのCDを全部持ち運んで、聴きたいと思ったときにいつでも聴けることを実現する利便性がiPodの魅力。そのメリットを活かせないようでは、iPodの価値が下がるというものです。こんな検索方法を必要としている人なんてほとんどいない、ニッチなニーズだと思うので大多数の人にとってはどうでも良い話ですが個人的は嬉しかったのでつい書いてしまいました。でも僕にとっては音楽ライフを充実させるのに必須の機能だったんです。

ピアノ・レッスン 第78回

前回譜読みしたチェルニーOp.821-No.7・8の前半から。

駆け上って行き、そして下っていく右手がポイント。左手の伴奏はそれほど難しくないものの、右手に集中ていると押さえが疎かになってしまうので集中力が必要です。自己採点では80点くらいはできるつもりだったのに、先生の前だと50点というお粗末な結果に。さすがに、もう3年以上教えていただいているので先生の前だから緊張している、というわけではないんですが、人に聴かせるという行為はそれなりに緊張するものであることは何年やっても変わるものではなさそうです。

下降メロディのところは、右手1番~3番のところと1番2番のところがあり、手の向きをあれこれやりくりしたくなってしまう。そこは向きを変えず、手首固定のまま移動させる方がスムーズに回せるとのアドバイス。たしかにこちらの方が安定しそうです。あとは前半最後の8小節目締めの部分で一度手が止まってしまうため、手の位置をあまり移動させずにそのまま奥目のところで弾くとスムーズに行くとアドバイスをいただく。

ここでいろいろ相談しているうちに、「そういえば月光のときも流れが途切れるところがあって」と相談が発展。あの有名な旋律「タ~ンタタ~ン」は右手小指だけで同じ鍵盤を打鍵するわけですが、実際に弾いているところを見ていただいた結果、ここが途切れ気味になってしまうのは、指を鍵盤から離して1音ずつハッキリと弾こうとしているからであるからであると教えていただく。あまり鍵盤から指を離さず、しっとりと音を続けるのがポイント、と教えていただいたからと言ってすぐにできるようになるわけではないんですが、レベルを上げるための手法を教えていただくと、今後の練習の方向性が見えるため、とても有益です。

ショパンの「遺作」は、52小節目からの指の進め方の確認を。
ショパン遺作20200822

この部分はタメるところと走らせるところのポイントを掴まないとムードが出ないので、そのポイントを教えていただく。それがまた難しいわけですが、そこに更に左手を加えるともうわけがわかりません。縦の線(右手と左手のリズムの合わせ)がズレていないのにこの部分はとても難しい。ここはじっくり繰り返して練習するしかなさそうです。

クラシックのコンサート 座席あれこれ

サントリーホール202008

新型コロナウィルスの影響で、コンサートに行くこともままならなくなってご時世ですが、今回はコンサートホールの座席観について書いてみようと思います。

海外オーケストラのコンサート通いを続けているとチケット代金もそれなりになります。単価が高いから、いつもS席ばかりを選ぶことはなかなか難しい。これまでに60回ほどコンサートに通ってS席で観たのは12回程度。価格設定が低めのコンサート、あるいはどうしても当日券で観たかったとき以外にS席を買ったことがありません。

できるだけ出費を抑えてつつ、それなりに良いと思える席を、という観点でこれまでの体験から座席の良し悪しについて書いてみたいと思います。

【箱型(シューボックス型)ホール】
鑑賞経験のあるホール:ウィーン楽友協会、東京オペラシティ。

1階の特徴:ステージを見上げるオーソドックスな景観。ステージに近い前方の席なら音の迫力はかなりのもので、弦が擦れるニュアンスまで聴き取ることができる。基本的に正面から聴く形となるため、楽器による響きの差は小さいものの、前方(5列目より前くらいか)左右端の席は影響があるかも。一方で、ステージを見上げる位置ゆえに音が上に抜けていく感覚がある。ホールによって多少違うものの真ん中あたりより前方の列だと木管、金管奏者が見えない(もしくは見づらい)場合が多く、ビジュアル面での面白さは半減してしまう。

2階正面席は何と言っても正面から音を受け止めることができることがメリット。各楽器の音のバランスが良い上に視点が高いので各パートの奏者をまんべんなく見渡すことができる。ただし後方列になると距離が遠くなって視力が弱い人だと個人奏者の動きはわかりづらくなる。また後方席はやはり音がやや遠くなり、迫力が少し減退する。2階前方はS席でも最良と言われるだけあって、視界、音響、ともにベスト。左右両端席になったとしても音響的なデメリットはそれほど感じない。

また、箱型ホールの2階以上左右には横向きに座る席も数列ある。ここはステージのすぐ横か後方かによって違いはあるものの、ステージへの死角が大きい席があり視界重視の人には向いていない(楽友協会は作りが古いためか席の傾斜が浅く、サイド席は2列目でも死角が多くなる)。また、この左右席はステージから離れるほど、ステージを観るためには首を横向きにする必要がある(首が疲れる)ため、個人的にはもっとも選びたくない席という位置づけになっている。

ちなみに楽友協会について補足すると、2階正面席でも座席の傾斜が緩く、女性含め大柄な人が少なくない現地では後ろの列になるほど視界が悪いため、オペラシティと同等の視界を期待するとガッカリすることになるかもしれない。また、ステージ上の列の段差が大きいため、1階席でも12列名以降あたりであれば木管奏者までしっかりと見える。


【多目的型ホール】
鑑賞経験のあるホール:東京文化会館、東京芸術劇場、NHKホール、すみだトリフォニーホール。

箱型ホールとほぼ同等の特徴を持つ。1階席でも段差を大きめに取って座席位置が上になっている場所(たとえば東京文化会館の左右端)だと木管金管奏者までよく見えて音が上に抜ける感覚も少なくなる。3階以上の席がある場合、目線が上がるだけで音響的には不利な印象はなく(むしろ良いという意見も少なくない)、視界面では何階かよりも席が前方であるかの方が重要かもしれない。

尚、このタイプのホールは音響的には残響が少なく、オケの響きが削がれると言われるのは確かにその通りで、しかしながら音楽が台無しになるほど響きが死んでいるとは僕は思えない。もちろんクラシック・コンサート専用ホールの方が望ましいとはいえ、響きがデッドという世評に流されて聴いてみたいプログラムなのに行くのを止めるのはもったいない。


【ヴィンヤード型ホール】
鑑賞経験のあるホール:サントリーホール、ミューザ川崎、ベルリン・フィルハーモニー。

1階席は箱型ホールと特徴に違いはあまりない。サントリーホールの場合、1階は最前列付近や最後方、左右両端2列あたりを除くとすべてS席という良席扱いながら、フロアの傾斜が緩やかであるために後方列に行っても視点はあまり上がらない。よって、音が上に抜ける感覚は後方席でも感じる。木管金管奏者の顔が見えてくるのは通路より後ろの列あたりくらいから。

2階席は場所によって特徴が異なる。
2階ステージ左右両隣に配置されているRB/LBブロックは、演奏者が目の前にいて誰が何をしているのか視力に自信がない人でもハッキリとわかる。音も近く、迫力満点かつ各楽器のニュアンスまでしっかりと聴き取れる。また、指揮者の所作もじっくり見れる上に、場合によっては目に見えない指揮者とオケの信頼関係を感じ取れる(ような気になれる)ところも魅力。

一方、ステージ左右の席は真下に位置する奏者(打楽器、コントラバス、ヴァイオリンやヴィオラ後方列奏者であることが多い)は死角になってしまう。木管は問題なし、金管はやや音がくぐもるように感じることがあり、L側席だと場所によってはホルンが直撃の位置になる場合もある(その場合でも五月蝿くは感じないけれど)。弦楽器は、背を向けて座っている奏者と正面を向く奏者で聴こえ方がやはり少し違ってくる。個人的にはそのあたりの響きのデメリットよりも、オケの機微がわかるメリットの方が大きいと思っている。RC/LCブロックだと後方から見ている感じが強くなり、金管楽器が向こう側に響く感じはあるものの、意外と不自然な感じは少ない。ただし、歌手のソリストがいる場合は声が完全にアチラ側に行ってしまう(ベートーヴェンの第九で体験)感じは強くなってしまう。S席となるRA/LAブロックは横とはいえ、前方に位置するため音響特性の問題がなく、音が近く、視界も良いという、個人的には大変お勧めの席(皇族の方が座るのもRA席であることが多い:入退出の出入り口に近くてセキュリティ上望ましい理由もあるようですが)。

ベルリン・フィルハーモニーの場合、座席の傾斜が結構あり、1階でも10列目以降くらいだとだいぶ高い位置に来るため、木管金管奏者を一瞥できる。サントリーホールと違うのはステージ横方向、後方向にも座席が上方まで延びていてまるでホールの中央にステージがあるかのような作りになっているところ。どこの席からでも見えやすく音が届きやすいことを考慮しているように見える。

もうひとつはミューザ川崎。座ったことがあるのは2階正面やや左方。このホールは1階席のエリアが小さいために2階でもステージに近く、視点の高さもオケ全体を見渡せる素晴らしい席だった(S席)。このホールも座席ブロックを細かく分けて各ブロックを小刻みに配置しており、ベルリン・フィルハーモニーと同等の狙いを持った設計に見える。両方ともに見やすく音響に優れた素晴らしいホールだと思う(上方の遠い席の経験はありませんが)。


【というわけで個人的な好み】
基本的には2階正面最前列が望ましい。シューボックス型ホールは2階だとステージとの距離が離れてしまうため、1階の中央あたりがベスト。ただし、これらの席は当然S席でチケット代がお高くなってしまいます。一番好きなのは、サントリーホールのRB/LB、またはRC/LCのRB/LB寄りの席です。もちろん楽器によっては響きが不自然になるところもあるし、RC/LCまで後ろになると歌手の声は完全に向こう側に行ってしまいます。また管楽器を後方席の上方に配置するような曲(ヤナーチェクのシンフォニエッタなど)の場合もおそらく響きが不自然になるであろう、というデメリットもありますが、なんといってもオーケストラの音を一番身近に感じることができる至近距離で、生演奏の醍醐味が感じられるところが魅力です。演奏者の表情もわかるので、演奏後にどのくらい彼らが満足しているのかという雰囲気も感じ取ることができます。それていてチケット代はS席よりは控えめです。サントリーホールの場合、C席で正面だと2階後方の隅だったりしますが、オケの音が遠くて細かいニュアンスがわかりずらいため、同じ金額を出すのならRC/LCの方が満足度が高いと思います。

ちなみにコンサートホールでバランス良く聴ける席というのは限られているもので、また、かなり距離が近い席でなければ、楽器ひとつひとつのニュアンスまでは聴き取れません。カラヤンが録音を残すことに熱心だったのは、座席によって最善の響きではバランスで聴けないというクラシック・コンサートの不平等さを解消したいという思いもあったという話も聴いたことがあります。

それでも、クラシック、特にオーケストラは生演奏で聴いたほうが断然感動できます。自分好みでお手頃に楽しめる席を見つけることができれば、より多くの感動に巡り会える機会が増えるというものです。クラシックの生演奏に触れたことがまだない方は、是非コンサートに行ってみてください。ロックやジャズとは全く違う、本当の生楽器、人が出している音を全身で感じることができます。クラシックのコンサートほど贅沢な音楽体験はないです。

ピアノ・レッスン 第77回


前回レッスンから3週間、一番時間をかけて練習してきたチェルニーOp.139-No.15から。

目まぐるしく音階が展開していくこの曲、なかなか頭と指がついてこないもので、かなり時間をかけて練習してきました。そのおかげもあって、終盤のテンポがやや遅いことと、タッチを抑えるポイントの指摘はあったものの、その場で修正してすぐに合格印をいただく。

ちなみに、なぜそんなにこの曲を練習を一生懸命してきたのか。自分にとってややハードルが高く、そうかといって挫折するほどは難しくない。また、曲として聴いていて気分が良いという点も大きなポイント。目標設定としてやりがいがあって、好きになれる曲が、やはりピアノ習得には大事であるということを実感しました。弾けるようになったときの満足感も高いので、大人初心者は練習曲との出会いは重要ですね。


チェルニーOp.821-No.7・8へ。
チェルニーOp821-7-8-1

ここまでのチェルニー、ほとんど譜読みに苦労しない曲ばかりでしたが、この曲は一見しただけでは動きがわからないので譜読みをしっかりと。テケテケテケ上り、下る右手の指の運びを確認。左手は4番の指の残し方と離し方がポイントで、実は過去にもあったパターンの指の動き。この日は4小節目までの譜読みまでを確認して終了。

ショパン「遺作」は後半の46小節目から。52小節目からがまた難所なので念入りに確認。
ショパン遺作20200822

右手は指の運びも去ることながら、一定の音符の長さではなく、長さがが2度変わるところが難しい。時間をかけてやってはみるものの、リズムの溜めと進め方がなかなか掴めない。先生のデモ演奏を動画に収めて自宅で練習することに。ここに左手を加えなくてはならない、しかも2小節の間に同じのでしばらくこのパートのマスターには時間がかかりそうです。それにしてもショパンの曲は、ベートーヴェンと比べると指の運びやリズムの取り方がトリッキーで、しかしながらそれ故に曲として流して聴くと独特の響きを持っていることが、こうして弾いてみるとよくわかります。初心者としてピアノを弾いてみるだけで曲への理解が深まるというのは実に面白いものです。

最後は、ゆっくりマイペースで取組中のベートーヴェン「テンペスト」第3楽章16小節目まで。間違った弾き方をしていないかの確認。読み違い1箇所を修正。8小節目からは左手と右手が連続的に音を連ねるようになり、そうした曲を弾いたことがなかった僕にはここをある程度のスピードでつなげていくことはかなりハードルが高い。というか、もともと初心者が取り組むにはあまりにもハードルが高い曲。時間をかけて少しずつ、ということはこの曲に取り組むときに決めていたことですが、果たして本当に弾けるようになるのか。今のところ、この先に弾けるようになるイメージが湧きませんが、あせらずじっくりやっていきます。